1999/3/18 運営委員会
資料 2-11
システム管理業務に関する報告(1999年2月18日~1999年3月17日)
項目一覧
1)月例報告
2)DNSサーバの統計情報に関する報告
3)whoisサーバのレスポンスについての調査報告
4)whoisサーバのシステムチューニングに関する報告
1)月例報告
§システム障害報告
1. DNS サーバ機能の障害について
1999年3月12日(金)から13日(土)11:23までの間、ns1.nic.ad.jp 上で
システム障害が発生したことにより、DNS サーバ機能に障害が発生した。
なお本件については同日緊急に原因の調査・特定を行い、システム側で
再発防止対策を行った。
2)DNSサーバの統計情報に関する報告
2月15日より、DNSプライマリサーバ ns1.nic.ad.jp に関する統計情報の
収集を開始した。
1. 統計取得方法
ns1 と同一セグメントに接続されたマシン上で NNStat を動作させ、
上記を MRTG から probe 経由で呼び出すことで統計情報の取得を行って
いる。
2. トラヒックの傾向など
- 最大 250queries/sec、最小 40queries/sec 程度(平日の場合)
トラヒック換算で最大120kbps(外部からサーバへの要求)、
320kbps(同時刻のサーバから外部へのリプライ)程度
- 休日は最大 100queries/sec 程度
- 平日の最大 query 値は必ず12時から13時にかけて記録
- 23:00 にトラヒックのピークあり
- 単位時間あたりの要求パケット、リプライパケット数がほぼ同じで
あることから、query に対する応答は正常に行われていると考えら
れる
3)whoisサーバのレスポンスについての調査報告
2月25日より、whois サーバの応答時間に関する調査を開始した。
1. 統計取得情報
nic.ad.jp のドメイン情報(通常のデータのサンプル)およびある大手
プロバイダの接続情報(大きなデータのサンプル)について whois コマンド
を実行し、その結果を秒数で返す probe を作成したうえで、MRTG から
定期的に呼び出し、時間を計測することにより統計情報の取得を行って
いる。
2. 現状、傾向など
- 通常のデータにについては、ほとんどの時間で1~2秒でレスポンスあり
- 大きなデータについては、通常状態で 15 秒程度かかっている
- 通常は特に問題ないが、1日に数回程度、突発的に平常時の3倍~4倍
程度の時間がかかる場合があることが判明した
- 現在、whois サーバへのアクセス時間/数、whois サーバのデータ
更新時間/数も含めて、統合的な分析を行うための準備作業中
4)whoisサーバのシステムチューニングに関する報告
whois サーバに以下のような設定のチューニングを行った。(3月4日)
- 仮想記憶の設定変更
- CPUの配置の効率化
- サーバプロセスの優先度の再設定
- TCP/IPのシステムパラメータの更新
以上