第 27 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録
開催日時 : 1999 年 7 月 21 日 (水) 13:10 ~ 17:05
場 所 : JPNIC 事務局 会議室
出席委員 : 荒野 高志、 河北 隆生、 浦田 治、 大林 正英、
後藤 滋樹、 小西 和憲、 佐野 晋、 高橋 徹、
谷村 拓也、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 丸山 直昌、
山本 芳人、
欠席委員 : 今津 英世、 水越 一郎、
提出委任状: 奥山 徹、 小畑 至弘、 川崎 基夫、 白橋 明弘、
高田 広章、 田代 秀一、 林 一司、
事 務 局 : 東田 幸樹(事務局長)、 岩谷 理恵、 大橋 由美、
岡嵜 芳子、 小島 育夫、 近藤美菜子、 鈴木 由佳、
森 健太郎、 森下 泰宏、 吉澤 文代
傍聴者 : 5名
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 第26回運営委員会議事録(案)
資料 2-1 JPドメイン名登録業務に関する報告
資料 2-2 IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告
資料 2-3 データベース管理業務に関する報告
資料 2-5 情報提供業務に関する報告
資料 2-6 国際連携業務に関する報告
資料 2-9 システム管理業務に関する報告
資料 2-10 JPNIC会員に関する報告
資料 2-11 会費に関する報告
資料 2-12 手数料に関する報告
資料 2-13 企画室からの報告
資料 3-1 JPドメイン名登録検討部会報告
資料 3-2 IPアドレス、AS番号登録検討部会報告
資料 3-3 データベース管理検討部会報告
資料 3-4 情報サービス検討部会報告
資料 3-7 企画・国際部会報告
資料 3-7 教育検討部会報告
資料 3-10 iDNS-TF報告
資料 3-11 ICANN に対する財政支援について
資料 5-1 教育検討部会メンバについて
資料 5-2 ASOプロポーザルへのサポートについて
資料 5-3 ISOC-JP RFC国際化プロジェクトとの連携に関する審議事項
議事
佐野(社)JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 13 条第 1 項に基
づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 10 通を含めて 20 名 )を確認し、
第 27 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言
された。
運営委員会議事録査読担当委員の確認が行なわれた。
*担当 後藤 運営委員、 高橋 運営委員
続いて、資料の確認が行なわれた
[公開議題]
1. 議事録の承認
佐野運営委員長 より、資料1-1 に基づき報告が行なわれ、承認が得られた。
2. 事務局からの報告
2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告
事務局 小島より、資料2-1に基づき報告が行なわれた。
2.2) IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告
事務局 岡嵜より、資料2-2に基づき報告が行なわれた。
2.3) データベース管理業務に関する報告
事務局 森より、資料2-3に基づき報告が行なわれた。
・whois の検索は減少している。
・今月より、「DNS 設定ドメイン数の増減月別集計」の資料に設定解除の
件数を追加した。これが括弧の付いている数字である。
[質問/意見]
- whois のアクセス数制限を行なったことで、クレームは来ているのか。
→特に来ていない。
なお関連した補足がある。設定の変更で RDB のパフォーマンスが良くなり、
応答速度が一桁程度早くなっている。
- 場合によっては、IPアドレスに基づいた集中アクセスを禁止するアクセス制限
を、解除しても良いのではないだろうか。
→ アクセス制限を適用する閾値の上限を高く設定することを検討する。
2.5) 情報サービス提供業務に関する報告
事務局 近藤より、資料2-5に基づき報告が行なわれた。
次に、ホストカウントについての報告が行なわれた。
・前回の運営委員会で補正を行なった方がよいという提案を受け、
計測値の補正を行なった。
[質問/意見]
- ホストカウントの今後の方向性を知りたい。
→9月よりゾーン転送を使わない逆引きを利用した方法で行なう予定である。
初めのうちの何回かは、ゾーン転送式と逆引き式の両方を併用して、数値に
差がないかどうか比較し、その後新しい方法に移行して計測していく予定
である。
2.6) 国際連携業務に関する報告
事務局 大橋より、資料2-6に基づき報告が行なわれた。
次に、丸山委員よりアメリカ出張報告が行なわれた。
・6月18日にレストンの ISOC,NSI, ARIN に、事務局の3名が訪問した。
・6月20日~26日まで INET'99 に参加した。
2.7) 教育支援業務に関する報告
特に報告は行なわれなかった。
2.8) 調査研究活動業務に関する報告
事務局 森より今回より開発課が報告担当となる旨、報告が行なわれた。
2.9) システム管理業務に関する報告
事務局 森下より、資料2-9に基づき報告が行なわれた。
2.10) JPNIC会員に関する報告
事務局 吉澤より、資料2-10 に基づき報告が行なわれた。
2.11) 会費に関する報告
事務局 吉澤より、資料2-11に基づき報告が行なわれた。
2.12) 手数料に関する報告
事務局 吉澤より、資料2-12に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- 手数料収入は予測通りとなっているか。
→ 持ち帰り確認する。
2.13) 企画室からの報告
事務局 岩谷より、資料2-13に基づき報告が行なわれた。
・事務連絡担当者会議での質問は、IP アドレスに関するものが多かった。
これは、APNIC ポリシードラフトにあわせてJPNIC の方針が変更になる
ためである。
2.14) その他
特に報告は行なわれなかった。
3. 検討部会からの報告
3.1) JPドメイン名検討部会報告
河北委員より、資料3-1に基づき報告が行なわれた。
・ドメイン名と知的財産の研究会を行なった。会の目的は、情報交換とJPドメ
イン名の汎用空間の検討である。資料は、後程公開する予定である。
[質問/意見]
- 移転審査の添付書類を変更する場合には、規則変更周知期間(3ヶ月)を
考慮し実施すべきである。
3.2) IPアドレス、AS番号割当検討部会報告
荒野委員より、資料3-2に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- APNIC に対して行なっていた IPv6 の提案について状況を知らせていただ
きたい。
→その報告については少し整理してから報告したい。
- 他に AS 番号の割当てを行なっているところはあるか。
→ confederation の中には、AS 番号を取り扱っているところもある。
- APNIC は AS 番号の割り当てに手数料を取っているのか。
→APNIC に直接申請したときは AS 番号1つに付 500米ドルかかるが、
JPNIC は手数料を取っていない。
- AS 番号割当ては JPNIC の公式サービスになってないのではないか。
→ドキュメントが整備されていないだけであって、サービスは公式なもの
である。
3.3) データベース管理検討部会報告
大林委員より、資料3-3に基づき報告が行なわれた。
事務局 森より、6月21日に基幹システムの要件定義についての検証を行った。
今後公募等を行なっていくとの補足があった。
[質問/意見]
- 基幹業務システムの責任の所在はどこにあるか。
→事務局である。データベース検討部会では技術的なサポートをする。
- 階層型 CA が必須であるというのは合意事項か。
→決定はしていない。今後の議論が必要である。
3.5) 情報サービス検討部会報告
藤野委員より、資料3-5に基づき報告が行なわれた。
・ホストカウントの件は、8月の末に現状報告と引き継ぎをかねて、1度打ち
合わせをしたいと考えている。
・ISOC-JP RFC国際化プロジェクトとの連携の件は、審議事項で検討する。
[質問/意見]
- 資料中のオンライン化とは、何を意味するのか。
→歴史編纂の目録のオンライン化のことである。
[決定事項]
・JPNIC 通信2月号の執筆を IPアドレス、AS番号割当て検討部会に依頼する。
3.6) 企画・国際部会報告
荒野委員より、資料3-6に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- 役割を明確にするために、8月の ICANN の会議に参加する委員と事務局員
の名前を知りたい。
→田代委員、丸山委員、部会メンバ 坪氏、事務局大橋。
- 出張することは大切だが、世間が不景気であることをふまえ、出張経費の
見直しを行なったほうがよいのではないか。
→事務局内で検討している。今回の出張は理事、運営委員に関わらず、飛
行機はエコノミーを利用していただくよう了承を得ている。
→出張する人数には問題はない。
→経費削減も重要だが、出張先によっては、あまり安いホテルは治安上の
問題があるかもしれない。航空会社の選択にも注意した方がよい。ある程
度の基準を保ちつつ、経費削減を考えることとして、安全な出張をしてい
ただきたい。
3.7) 教育部会報告
浦田委員より、資料3-7に基づき報告が行われた。
・「EDU-TALK SUMMER FORUM'99」への参加申し込みは7月21日の時点で累計127名。
事務局 近藤より、Inertnet Week'99について補足が行なわれた。
・レクチャーノートへのアクセス数を自動カウントする仕組を現在開発中である。
[質問/意見]
- アクセス数を committee@nic.ad.jp に流していただきたい。
→事務局が行なう。
佐野運営委員長より、Inertnet Week'99について補足および提案が行なわれた。
・スポンサー企業が、製品の紹介を行なえるソリューションセミナーを開催する
予定である。
・JPNIC の単独企画に「登録申請のコツ」とあるが、これは APNIC も開催し
ている企画であり、APNIC では好評のようだ。
[提案]
・本日(7月21日)チュートリアルのミーティングを開く。 そのミーティングに
意見を反映したいので、BOF の回数等これで十分かどうか検討いただきたい。
・協賛金を出資する企業のバナー広告を、Internet Week のホームページ
に載せることになる。了承していただきたい。
[質問/意見]
- 「登録申請のコツ」のプログラムを有料化にするということは、説明方法等
の質を問われることになる。JPNIC が考えた申請規則であるということをふ
まえ、新入会員説明会において無料で行なっている説明内容の再検討も必要
である。つまり無料と有料の差をはっきりさせたうえで、このプログラ
ムを実施するようにしていただきたい。
- 企業のバナー広告を WEB に載せることは公益法人として、若干抵抗が
ある。
→企業広告は、学会誌に広告を載せることと、同様に考えればよいので
はないか。
- 今回も去年と同様にアイコンを作成し、リンクをはるのか。
→まだ決定していない。今後、Internet Week'99 ミーティングで検討する。
[決定事項]
- SOI (School of Internet)のホームページに Inertnet Week'98のチュートリ
アルアクセス数ランキングが公開されている。そのURL を
committee@nic.ad.jp 宛にながす。
→浦田主査が行なう。
- Internet Week'99 に関する提案は了承された。
- Internet Week の会計を JPNIC の会計と別にする件に関しては検討する。
3.8) 認証問題タスクフォース報告
特に報告は行われなかった。
3.9) PGPタスクフォース報告
特に報告は行われなかった。
3.10) iDNSタスクフォース報告
後藤委員より資料3-10に基づき報告が行なわれた。
3.11)その他
事務局長 東田より、ICANN に対する財政支援についての報告が行なわれた。
・JPNIC が ICANNに 25,000米ドルの財政援助を行なうことが理事会で承認された。
・既に、イギリスとオランダは 25,000米ドル、ICANN へ財政支援を行なって
いる。イギリス(.UK)とオランダ(.NL)と日本(.JP)のドメイン登録数は、
ほぼ同数であることをふまえて検討した結果、この支援金額は妥当であるとの
結論が出た。
[質問/意見]
・支援することは重要なことである。
4. 関連組織団体からの連絡および報告
4.1) JEPG/IPからの連絡および報告
特に報告は行われなかった。
4.2) JPCERT/CC からの報告
特に報告は行われなかった。
5. 審議事項
5-1) 教育検討部会のメンバについて
事務局 近藤より資料5-1に基づき審議が依頼された。
・事業計画では記載されていなかった4名を、教育検討部会メンバとして
新たに承認していただきたい。
[質問/意見]
・メンバを増やすことは予算的に可能か。
→確認していない。
・予算が問題であるわけではなく、教育検討部会の事業の中で、Internet Week
は非常に大きな事業であり、そのメンバは Internet Week での重要な役割が
期待されている。
IP アドレス AS 番号割当て検討部会でメンバが増えたのは、成果物が期待
されているからである。
・教育検討部会にこの4人はメンバとして必要か。
→必要である。
事務局長 東田より検討部会メンバ追加の件で補足が行なわれた。
・参加するメンバがどのような形で、JPNIC の事業に貢献するかが重要で
ある。
・これからのメンバ追加手順は以下の通りである。
1.予算との兼ね合いもあるため、まず事務局と相談していただきたい。
2.追加するメンバの必要性(実際どのような役割を担ってもらうのか。)
を明確に表記し committee@nic.ad.jp に推薦状を提出する。
・今年度は、予算が逼迫している旨をぜひ認識していただきたい。
・メンバの必要性が明確化されれば、予算も確保する。
[決定事項]
- 4名はメンバとして、承認された。
5-2) ASOプロポーザルへのサポートについて
荒野委員より資料5-2に基づき審議が依頼された。
・ASO(Address Supporting Organization)プロポーザルについて、
JPNICとしてサポートを表明したい。
[質問/意見]
- AC (Address Council) のメンバに JPNIC の代表者を出すことは
難しいようにも思うが、もし可能ならば次の会議が間近なため、早急に
決定する必要がある。
→サポートを表明することと、代表者を出すことは別の議論である。
AC メンバに人を出すかどうかは、早急に議論する必要がある。任期が
1年のため、今回を逃すと1年後となる。
- ASOのスタッフの定義を知りたい。
→ 厳密には定義されていないが、APNIC ならば secretariat がスタッフ
となる。Executive Council のメンバはスタッフではない。
- 代表者を出すことについては、運営委員会で議論するのは適切ではない。
→ 企画・国際部会で検討した方が望ましい。
- DNSO (Domain Name Supporting Organization) に関して
Non-commercial に JPNIC が不参加であることは問題ないのか。
→ constituency には一つのカテゴリしか入れない。JPNICは ccTLD と
してカウントされる。
→ JPNIC としても Non-commercial には拘泥せずに、ccTLD の議論をすれ
ばよいのではないか。
[決定事項]
- ASOのプロポーザルに対してサポートを表明をすることは承認された。
- 検討事項については、別途関係者で議論をする。
5-3) ISOC-JP RFC国際化プロジェクトとの連携に関する審議事項
藤野委員より資料5-3に基づき審議が依頼された。
・RFC 国際化プロジェクトの立ち上げにより、RFC-JPの活動方針を変更したい。
・RFC-JP-TFを立ち上げたい。
[質問/意見]
- JPNIC が RFC 国際化プロジェクトの一部を担う必要があるのか。単独で RFC
を翻訳していくのは好ましくないのか。
- RFC 国際化プロジェクトの組織自体が不明確である。
- RFC 国際化プロジェクトの事業を、JPNICの予算で行なう様に思われる。
- 最終決定権は、資金提供するところにある。JPNIC が資金提供する以上、
外部組織が変更されたために、JPNIC の組織が活動方針を変更するべき
ではない。
[決定事項]
- ISOC-JP がどのように考えているのか、JPNIC 以外の組織がこのプロジェ
クトにどのようにかかわっていくのか等整理して、改めて審議依頼を行な
う。
- タスクフォース立ち上げについても改めて審議依頼を行なう。
5-4) その他
佐野運営委員長より新しい運営委員の紹介があった。
・山本 委員
情報サービス検討部会の副主査をお願いする。
--- 公開議題 16:35 終了 ---
[非公開議題]
--- 非公開議題 16:40 開始 ---
--- 非公開議題 17:05 終了 ---
以上
-- 17:05 --