第31回社団法人JPNIC運営委員会議事録
開催日時 : 1999 年 11 月 24 日 (水) 13:15 ~ 16:20
場 所 : JPNIC 事務局 会議室
出席委員 : 荒野 高志、 浦田 治、 大林 正英、 奥山 徹、
川崎 基夫、 佐野 晋、 後藤 滋樹、 小西 和憲、
白橋 明弘、 高田 広章、 田代 秀一、 谷村 拓也、
林 一司、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 丸山 直昌、
山本 芳人、
部会メンバ: 藤崎 智宏
欠席委員 : 今津 英世、 小畑 至弘、 高橋 徹、 水越 一郎、
提出委任状: 河北 隆生、
事 務 局 : 東田 幸樹 (事務局長)、 岩谷 理恵、 大橋 由美、
岡嵜 芳子、 小島 育夫、 近藤 美菜子、 鈴木 由佳、
福嶌 利佳 森 健太郎、森下 泰弘、 吉澤 文代、
渡邊 哲男
傍聴者 : 2 名
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 第 30 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録(公開部分:案)
資料 2-1 JP ドメイン名登録業務に関する報告
資料 2-2 IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告
資料 2-3 データベース管理業務に関する報告
資料 2-4 情報サービス提供業務に関する報告
資料 2-5 国際連携業務に関する報告
資料 2-8 システム管理業務に関する報告
資料 2-9 JPNIC 会員に関する報告
資料 2-10 会費に関する報告
資料 2-11 手数料に関する報告
資料 3-1 JP ドメイン名検討部会報告
資料 3-2 IP アドレス、AS 番号登録検討部会報告
資料 3-3 データベース管理検討部会報告
資料 3-4 情報サービス提供検討部会報告
資料 3-5 企画・国際部会報告
資料 3-7 調査研究部会報告
資料 3-7 PGP TASK FORCE報告
資料 3-10 iDNS-TF 報告
資料 5-1 補正予算について
資料 5-3 JPNIC による IPv6 sTLA 申請取次ぎサービスについて
資料 5-4 情報サービス提供検討部会審議事項
資料 5-5 教育検討部会審議事項
議事
佐野 運営委員長司会のもと、JPNIC 運営委員会規程第 13 条第 1 項に基
づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 4 通を含めて 18 名 )を確認し、
第 31 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言
された。
運営委員会議事録査読担当委員に、荒野運営委員と山本運営委員が指名され、
資料の確認が行なわれた。
[公開議題]
1. 議事録の確認
佐野運営委員長 より、資料 1-1 に基づき報告が行なわれ、承認が得られた。
2. 事務局からの報告
2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告
事務局 小島より、資料 2-1 に基づき報告が行なわれた。
2.2) IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告
事務局 岡嵜より、資料 2-2 に基づき報告が行なわれた。
2.3) データベース管理業務に関する報告
事務局 森より、資料 2-3 に基づき報告が行なわれた。
2.4) 情報サービス提供業務に関する報告
事務局 近藤より、資料 2-4 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・Y2Kステートメントの英語翻訳版は現在公開に向けて準備中である。
・WWW のアクセス数の増加の原因は whois gateway のページへのアクセス数
の増加と考えられる。
2.5) 国際連携業務に関する報告
事務局 大橋より、資料 2-5 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・本日韓国よりAPTLD議長のKilnam Chon氏が JPNIC を訪問し、APTLD の活動
に関する会議を開催する。その報告は次回運営委員会時に行なう。
2.6) 教育支援業務に関する報告
特に報告は行なわれなかった。
2.7) 調査研究活動業務に関する報告
特に報告は行なわれなかった。
2.8) システム管理業務に関する報告
事務局 森下より、資料 2-8 に基づき報告が行なわれ、WWW サーバのレスポンス
が遅くなる件については調査を開始したところである旨補足があった。
[質問/意見]
- JPIX を経由した JPNIC 経路情報の transit 開始については問題ないのか。
→JPIX側は 組織側の判断にまかせるとしている。transit を開始するこ
とが問題がないと考えており、特に制限をする必要はないとしている。
- JPNIC として peering を行なった旨をアナウンス行なう必要はないか。
- JPIX の meeting に出席して JPNIC の方針等を発言してもよいのでは
ないか。
[決定事項]
- 引き続き JPIX との接続も含めた JPNIC の外部との接続性について、問題
が生じたら相談するという方針で進め、その際は運営委員会で報告を行なう。
システム構成、方針について、必要があれば IP アドレス、AS 番号 割当て
検討部会が相談を受ける。
2.9) JPNIC会員に関する報告
事務局 吉澤より、資料 2-9 に基づき報告が行なわれた。
2.10) 会費に関する報告
事務局 吉澤より、資料 2-10 に基づき報告が行なわれた。
2.11) 手数料に関する報告
事務局 吉澤より、資料 2-11 に基づき報告が行なわれた。
2.12) 企画室からの報告
特に報告は行なわれなかった。
2.13) その他
特に報告は行なわれなかった。
3. 検討部会からの報告
3.1) JPドメイン名登録検討部会報告
高田委員より、資料 3-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
・DRP-TFに関して
- Dispute Resolution Provider とは何か。
→ドメイン名に関する紛争解決を請け負ってくれる機関のことである。
- 報告資料中の Dispute Resolution Provider とは、JPドメイン名
に関するものか。
→JPドメイン名に関する Dispute Resolution Provider である。
・ドメイン名登録規則と業務フローに関して
- 「複数の登録に関して別々に振り込む事をお願いする」
「振込みを電信扱いとする」
とあるが、申請者に対して負担(手間や銀行手数料)を増やすことに
なるので、申請者の負担増とJPNICの業務効率化に関して十分検討を
行う必要があるのではないか。
→事務局で再度検討を行なう。
3.2) IP アドレス、AS 番号割当検討部会報告
荒野委員より、資料 3-2 に基づき報告が行なわれた。
3.3) データベース管理検討部会報告
奥山委員より、資料 3-3 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・個人情報の非開示についてはドキュメント化する。
・Y2K 問題などにおけるリダンダンシを考慮し、アメリカに JP のセカンダ
リサーバを設置する。
[質問/意見]
- 商標権を守るために、ドメインリストを配布する等基本方針を検討して欲し
い。
→本件に関してはデータベース管理検討部会で検討する。
- whois gateway の目的外利用に関する報告があった場合は、必要に応じ
て運営委員会で審議依頼をしたいが良いか。
→良い。
- IP アドレス、AS 番号割当検討部会に依頼された、IPアドレスの個人情報の
非開示に関する件は継続して作業を進めて良いか。
→お願いする。
[決定事項]
- ドメインリストの配布に関してはデータベース管理検討部会で検討する。
3.4) 情報サービス提供検討部会報告
藤野委員より、資料 3-3 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・JPNIC 通信の内容は、3月号(12/20 締切)が、Host Count 、4月号が
Internet Week の報告となっている。 5月・6月号のよい題材があれば
連絡欲しい。
・Host Count の統計については、1度プログラムを動かすと40日ほどかか
る。プログラムの改善により、もう少し早くさせることは可能だが、当座
は隔月で統計をとりたい。
[決定事項]
- ホストカウントのプログラムは当座 隔月のペースで稼働させることに
なった。
3.5) 企画・国際部会報告
田代委員より、資料 3-5 に基づき報告が行なわれ、ICANN 理事選挙に出馬し
たのは法律の専門家が多かった旨の補足があった。
3.6) 教育部会報告
浦田委員より、資料 3-6 に基づき報告が行なわれた。
3.7) 調査研究部会報告
白橋委員より、資料 3-7 に基づき報告が行なわれた。
3.8) 認証問題タスクフォース報告
特に報告が行なわれなかった。
3.9) PGP タスクフォース報告
白橋委員より、資料 3-7 に基づき報告が行なわれた。
3.10) iDNS タスクフォース報告
川崎委員より、資料 3-10 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- iDNS ソフトウェアの使用関する NDA はビジネスモデルで構成されている
ようだ。JPNIC で試験的に利用するのは厳しいのではないか。
→iDNSソフトウェアの使用に関する NDA については、現在内容を調査検討
中である
4.1) JEPG/IP からの連絡および報告
白橋委員より Internet Week 99 で開催される IP meeting のプロシーディング
の原稿は今月中に提出して欲しい旨の要請があった。
4.2) JPCERT/CC からの報告
特に報告は行われなかった。
5. 審議事項
5-1) 補正予算について
事務局長東田より資料 5-1 に基づき審議が依頼された。
[審議事項]
- 資料に記載されているとおり、補正金額と今後のスケジュールの内容
について承認していただきたい。
- 収入が期初予算より増加するため新規事業項目を策定する予定だが、
詳細については運営委員長、事務局長に一任していただきたい。
また、収入が増加した分の有効な用途があれば連絡いただきたい旨補足が
あった。
[質問/意見]
- 各部会の予算の消化状況は確認出来るのか。
→確認出来るので事務局に問い合わせていただきたい。
- 基幹システム開発は順調に進んでいるのか。
→順調である。
[決定事項]
- 補正予算の金額、今後のスケジュールについては承認された。
- 今後の使用用途も含めて、補正の詳細部分は運営委員長、事務局長に
一任することが承認された。
5-2) Y2K の体制について
事務局森下より、Y2K の対策についてプレゼンテーション資料に基づき審議が
依頼された。
[審議事項]
- この方針で進めていくことについて検討していただきたい。
[決定事項]
- Y2K の対策の方針は承認された。
5-3) IPv6 サービスの開始について
IP アドレス、AS 番号割当検討部会メンバの藤崎氏より資料 5-3 に基づき
審議が依頼された。
[審議事項]
- 資料に記載されている方針で IPv6 の sTLA 申請取次ぎサービスを
開始することを承認していただきたい。
[質問/意見]
- 為替の換算時期はいつか。
→今はまだ検討段階であるが、固定レートで計算することを考えている。
- この申請取次ぎサービスは実験的な運用か、正式運用か。
→ 正式な運用と考えている。今後継続してサービスを提供していくか
については検討の余地があるが、JPNIC は IPv6 申請取次ぎサービス
を行なうことで、全体の NIR (National Internet Registry)の模範的
な例となればよいと考えている。
[決定事項」
- IPv6 の sTLA 申請取次ぎサービス方針については承認された。
5-4) 情報サービス提供検討部会報告
藤野委員より資料 5-4 に基づき審議が依頼された。
[審議事項]
- RFC 翻訳に際し、編集、査読を外注委託するという資料(1)~(3)の方針に
ついて検討していただきたい。
- RFC2219以前の古い RFC で著者に連絡がつかなかった場合の文書表示につい
て資料に記載されている方針で進めていくことを承認していただきたい。
[質問/意見]
- 手順を議論するより作業を進める方向で審議をしてほしい。
- 事務局としては編集責任者(職員/嘱託)を雇用することも対応可能なの
で、作業スケジュールを前倒し出来るのであれば、この方針で進めてはど
うか。
→ この方針で進めるのであれば、このプロジェクトは事務局が主担当として
進めることが可能である。
- RFC は変わるものではないのだから、RFC の日本語版の成果物を JPNIC の
資産として残したい。
[決定事項]
- RFC 翻訳に際し、編集、査読を外注委託する件については編集責任者を雇用
又は業務委託する方針で進めることが承認された。
- 古い RFC で著者に連絡がつかなかった場合の文書表示については資料にある
方針で進めることが承認された。
- 本件について何かコメントがある場合は、12月9日までに 運営委員会または
RFC-JP プロジェクトに連絡する。
5-5) 教育検討部会審議事項
浦田委員より資料 5-5 に基づき審議が依頼された。
[審議事項]
- JPNIC の教育部会として「インターネットと教育フォーラム(東京会議)」から
の後援依頼を承諾してもよいか審議していただきたい。
[質問/意見]
- 今までこのような前例がないため、今後のためにも後援を許可する基準
を決定しておく必要がある。講師依頼を受ける基準は以下の通りである。
1. 講演の依頼内容が JPNIC の事業に深くかかわっている。
2. 非営利 の団体であるか(任意団体問わず)
- 今回の後援依頼は基準にあてはまっているものだと考えている。
- 今後は上記の条件に当てはまっていれば後援依頼を承諾することにしては
どうか。また、判断は事務局が行なうものとし、判断しかねる件について
は、事務局担当理事会に一任することとしてはどうか。
[決定事項]
- JPNIC の教育部会として「インターネットと教育フォーラム(東京会議)」に
後援することは承認された。
- 今後 後援依頼については今後は講演依頼と同様の基準で事務局が判断し、判断
できない場合は事務局担当理事会にかけることになった。
--- 公開議題 15:55 終了 ---
[非公開議題]
--- 非公開議題 15:55 開始 ---
--- 非公開議題 16:20 終了 ---
以上
-- 16:20 --