1999/11/24 運営委員会
資料 1-1
第 30 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録(案)
開催日時 : 1999 年 10 月 19 日 (火) 13:10 ~ 18:15
場 所 : JPNIC 事務局 会議室
出席委員 : 荒野 高志、 浦田 治、 大林 正英、 奥山 徹、
河北 隆生、 川崎 基夫、 佐野 晋、 後藤 滋樹、
小西 和憲、 白橋 明弘、 田代 秀一、 谷村 拓也、
林 一司、 藤野 貴之、 前村 昌紀、 丸山 直昌、
欠席委員 : 今津 英世、 水越 一郎、
提出委任状: 小畑 至弘、 高田 広章、 高橋 徹、 山本 芳人、
事 務 局 : 岩谷 理恵、 大橋 由美、 岡嵜 芳子、 小島 育夫、
近藤 美菜子、鈴木 由佳、 森 健太郎、 森下 泰弘、
吉澤 文代、 渡邊 哲男
傍聴者 : 5 名
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 第 29 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録(公開部分:案)
資料 2-1 JP ドメイン名登録業務に関する報告
資料 2-2 IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告
資料 2-3 データベース管理業務に関する報告
資料 2-4 情報サービス提供業務に関する報告
資料 2-5 国際連携業務に関する報告
資料 2-8 システム管理業務に関する報告
資料 2-9 JPNIC 会員に関する報告
資料 2-10 会費に関する報告
資料 2-11 手数料に関する報告
資料 2-13 その他
資料 3-1 JP ドメイン名検討部会報告
資料 3-2 IP アドレス、AS 番号登録検討部会報告
資料 3-3 データベース管理検討部会報告
資料 3-4 情報サービス提供検討部会報告
資料 3-5 企画・国際部会報告
資料 3-7 調査研究部会報告
資料 3-7 PGP TASK FORCE報告
資料 3-10 iDNS-TF 報告
資料 5-1 情報サービス提供検討部会報告
議事
佐野 運営委員長司会のもと、JPNIC 運営委員会規程第 13 条第 1 項に基
づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 5 通を含めて 17 名 )を確認し、
第 29 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言
された。
運営委員会議事録査読担当委員に、藤野運営委員と前村運営委員が指名され、
資料の確認が行なわれた。
[公開議題]
1. 議事録の確認
佐野運営委員長 より、資料 1-1 に基づき報告が行なわれ、承認が得られた。
2. 事務局からの報告
2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告
事務局 小島より、資料 2-1 に基づき報告が行なわれた。
・今月より「同時申請処理状況」と「移転審査処理状況」の報告が加えられた。
2.2) IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告
事務局 岡嵜より、資料 2-2 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・10月15日まで IP アドレスの新ドキュメントに関しての意見を募集した。
意見は 5 件ほど寄せられ、現在ドキュメントに反映させる作業を進めている。
・10月1日に大阪で、9月27日の事務連絡担当者会議と同じ内容の IP アドレスの
新ドキュメントについて説明会を行なった。
[質問/意見]
- IP アドレスの新ドキュメントについての説明会を今後も他の地域で開催
する予定か。
→大阪の説明会の出席者を地域別にみると東京からの参加者もおり、また地
方の会員に配慮しているという点からよいのではないかという意見もある
ため、前向きに検討している。
2.3) データベース管理業務に関する報告
事務局 森より、資料 2-3 に基づき報告が行なわれた。
2.4) 情報サービス提供業務に関する報告
事務局 近藤より、資料 2-4 に基づき報告が行なわれ、新しい英語の WEB ペー
ジを作成し、10月18日に公開した旨補足があった。
[質問/意見]
- 英語の WEB ページのトピックスはどのような手順で英訳されるのか。
→国際課へ依頼し、英訳された文書は随時 WEB に掲載している。
→トピックスを英訳するかしないかの基準は、以前運営委員会で報告した
通りである。求人情報等のトピックスは英訳を行なっていない。
[決定事項]
- トピックスを日本語と英語で同時に WEB で公開する場合は、国際課と
連携し作業をすすめる。
2.5) 国際連携業務に関する報告
事務局 大橋より、資料 2-5 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
[質問/意見]
- 資料に荒野委員は"(JPNIC)"と記載されているが、他のメンバの記載方法と
同様に"(日本)"と記載した方ががよいのではないか。
- JPドメイン名検討部会からの、ICANN への会議の参加者は2名を予定している
が、参加するにはどのような手続きをふめばよいのか。
→事務局では、あくまでも参加者の取りまとめを行なっているだけである。
JPNIC として参加する場合は、この出張がなぜ必要かを明記したうえで、
運営委員会宛に報告し承認を得ていただきたい。
[決定事項]
- 資料の荒野委員の記述を(JPNIC)から(日本)にする。
- JPドメイン名検討部会からのICANN の会議への参加者については、出張の必要
性を明記し、運営委員会宛に報告し、承認を得る。
2.6) 教育支援業務に関する報告
事務局 近藤より以下の報告が行なわれた。
・現在 Internet Week 99のレクチャーノート作成業者の公募を行なっている。
10月27日に説明会を行なう予定であるため、知っている作成業者がいれば
紹介して欲しい。公募内容の詳細については、JPNIC の WEB ページで確認
して欲しい。
・Internet Week 99 にかかる費用概算については別途非公開で報告を
行なう。
2.7) 調査研究活動業務に関する報告
特に報告は行なわれなかった。
2.8) システム管理業務に関する報告
事務局 森下より、資料 2-8 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・whois サーバの自動バックアップがうまく機能しなかったことに関しての
再発防止対策については引き続き現在も検討中である。
・JPNIC と JPIX 間の peering ポリシーを確認する件に関しては、現在担当者と
話を詰めている段階である。確認次第報告する。
2.9) JPNIC会員に関する報告
事務局 吉澤より、資料 2-9 に基づき報告が行なわれた。
2.10) 会費に関する報告
事務局 吉澤より、資料 2-10 に基づき報告が行なわれた。
2.11) 手数料に関する報告
事務局 吉澤より、資料 2-11 に基づき報告が行なわれた。
2.12) 企画室からの報告
事務局 岩谷より以下の報告が行なわれた。
・9月27日に事務連絡担当者会議が開催され、議事録と講演資料は JPNIC の
WEB で公開済である。
・今年度の補正予算については現在補正作業を進めている段階で、来月に報告
を行なう。
佐野運営委員長より以下の補足があった。
・予算の補正を行なう必要性は以下の通りである。
1.予算検討時の収入の見通しと、現在の収入の見通しが異っている。
2.国際関係、IPアドレス、システム等の業務が増加しているということも
あり、全体の支出についても従来の予測と異っている。
・この補正予算については、次回の運営委員会(11月24日)までに事務局の
企画室と総務が取りまとめを行ない、たたき台を作成し運営委員会で承認
を得る流れとなる。各検討部会で活動内容が大幅に変更している場合は、
担当の事務局に連絡して欲しい。
[決定事項]
- 企画室より補正予算の作成の流れについて運営委員会宛に報告を行なう。
2.13) その他
事務局 吉澤より、資料 2-13 に基づき報告が行なわれた。
3. 検討部会からの報告
3.1) JPドメイン名登録検討部会報告
河北委員より、資料 3-1 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・ドメイン名に関する情報収集と ICANN への貢献を目的として、
11月初旬に開催される ICANN 等の会議への参加を予定している。
[質問/意見]
- リバース・ドメインネーム・ハイジャッキングとあるがどのようなことか。
→ポリシー(商標権など)を必要以上に利用し、善意でとったドメイン名を
奪うことを意味する。
[決定事項]
- 10月22日に開催される企画・国際部会の会議へ、ドメイン名登録検討部会
のメンバも参加し、出張計画の調整を行うこととなった。
3.2) IP アドレス、AS 番号割当検討部会報告
荒野委員より、資料 3-2 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・10月1日に開催した大阪での新ドキュメントに関する説明会の反応は良かった。
・新ドキュメントの内容を来週公開予定のため、今週中には運営委員会宛に
vote を依頼する。
・IPv6 のサービスを開始する時期が遅れぎみであるため、部会の中で協力して
対応していきたい。
・ビジネスモデルの策定は、現在のところIPアドレスの部分のみを考えており、
今後ドメイン名などの他の部門との整合性をとっていきたい。
・KRNIC が民営化された。
[質問/意見]
- 民営化された KRNIC の予算について知りたい。出来れば資料などを調べて
欲しい。
- RADB の有料化に伴う問題については、直接登録している組織は年 200米ドル
支払う必要があり、支払わない場合 RADB から AS 番号の登録が抹消されて
しまい、フィルタリングされてしまうなどの弊害が起る可能性がある。
- Merit が RADB を有料化したということを会員にアナウンスするべきか。
→JPNIC としてアナウンスをするよりは、別の立場からアナウンスを行なった
方がよいのではないか。
[決定事項]
- アナウンスは JPNIC とは別の枠組みで行う。
- JPNICが Merit の RADB に登録している AS に関しては、有料化に伴い
200 米ドル支払う。担当はIP アドレス、AS 番号割当検討部会と事務局
システム課である。
- JPNICがルーティングレジストリとしてどのように関わっていくかについて
は、後日、IP アドレス、AS 番号割当検討部会と事務局企画室、システム
課、国際課で会議を開催し検討する。
3.3) データベース管理検討部会報告
奥山委員より、資料 3-3 に基づき報告が行なわれ、個人情報の審議内容が
複雑化しつつあるため、対応方針を整理し検討する旨補足があった。
3.4) 情報サービス提供検討部会報告
藤野委員より、資料 3-4 に基づき報告が行なわれ、11月中に Host Count 開
始のアナウンスを行なう予定であり、それに伴い統計のページも作成する旨
補足があった。
[決定事項]
- 今後の JPNIC 通信の執筆予定については以下の通りである。
2月号(11/15締切、12/24発売) IPアドレスの新ドキュメントについて
3月号(12/20締切、 1/29発売) Host Count について
4月号(未定) Internet Week 99 の報告
3.5) 企画・国際部会報告
田代委員より、資料 3-5 に基づき報告が行なわれた。
3.6) 教育部会報告
特に報告は行なわれなかった。
3.7) 調査研究部会報告
白橋委員より、資料 3-7 に基づき報告が行なわれ、以下の補足があった。
・「調査研究報告」の概要の英訳版は年内には完成する。これを元に海外の
調査・研究パートナーをさがす。
・今年度予算については、翻訳と部会開催費用だけで十分である。
[質問/意見]
- 調査研究部会の活動方法は、他の組織(部会など)と連携して請け負い形式も
考えられるのではないか。
→現状はそのような定義ではないという認識なので、単独での調査を考えてい
る。
- 調査研究部会では長期的展望で必要なものを調査できるメリットがあり、
他の部会などで必要とされる緊急的な調査とは異なっている。
JPNIC として重要な調査である。
3.8) 認証問題タスクフォース報告
大林委員より、資料 3-3 に基づき報告が行なわた。
[質問/意見]
- 11月に行なわれる IANA の ccTLD の会議に認証問題タスクフォースより参加
するようだが、この会議の内容はほとんど ccTLD に関する話であり、
データベース不整合問題は議論されないのではないか。
- データベース関連の話題を国際的に情報交換しているところはあるか。
→データデース関連の情報を取り扱っている国際会議はない。
- 現在、www.dnso.org 公開のメーリングリストにて、有用な情報が議論され
ている。
[決定事項]
- 認証問題タスクフォースより IANA の ccTLD の会議にメンバを派遣するか
どうかは、話合われる内容を再度確認したうえで検討する。
- 事務局国際課より、www.dnso.org 公開のメーリングリストの議論をまとめ
たものを データーベース検討部会宛に流す。
3.9) PGP タスクフォース報告
白橋委員より、資料 3-7 に基づき報告が行なわれた。
3.10) iDNS タスクフォース報告
川崎委員より、資料 3-10 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- JPNIC として iDNS をサポートして行く方向で決定したのか。
→1999年12月までのテストベッドに参加し、技術的に評価していく方針で
iDNS に関わって行くことは承認されている。しかし、JPNIC として iDNS
をサポートしていくという方針ではまだ議論されていない。
[決定事項]
- 12月までの iDNS のテストベッドの実装については、別途事務局の
システム課と検討する。
- 本日の会議にて iDNS に関する詳細を検討する。
4.1) JEPG/IP からの連絡および報告
白橋委員より Internet Week 99で行なわれる IP Meeting での JPNIC の報告
事項について検討依頼があった。
[決定事項]
- 本件に関しては審議事項で審議する。
4.2) JPCERT/CC からの報告
特に報告は行われなかった。
5. 審議事項
5-1) 情報サービス検提供討部会
藤野委員より資料 5-1 に基づき審議が依頼された。
(1) Newsletter 15号について
[審議事項]
- 資料に記載されている Newsletter 15号 の目次案について審議していただ
きたい。
また、以下の補足があった。
・原稿の締切りは11月上旬であり発行は12月上旬になる。
・iDNS に関する報告を iDNS-TF の川崎主査もしくは他のメンバに執筆を
お願いしたい。
[質問/意見]
- ドメインの歴代主査とあるが、JPNIC が任意団体以前はどのようになっ
ているのか。
→JUNET-ADMIN 時代は実際の作業を行なっていたかどうかは不明だが、
村井理事長がチェアであった。
- 執筆を依頼するにあたり、詳細については個別の状況を確認したい。
[決定事項]
- 原稿の目次案の内容については承認された。
- ドメインの歴代主査に関する情報は個別に事務局が対応する。
(2) 統計情報の誤りと今後の方針について
[審議事項]
- 現在 FTP で公開している Domdist の統計情報に誤りがある。資料に
記載している方針で今後作業を進めていきたい。
- 正会員数の推移を表している統計情報は、以前 typeA typeB に会員が分
けられていたため、統計情報も分けて公開をしていた。現在は会員の種別
を分けていないので、現在も分けて公開されている会員の種別を統一して
公開したい。
[質問/意見]
- 誤っている値のデータと正確な値のデータの差はどのくらいか。
→新しいプログラムで正確データをとり、比較しないと分からない。
- 何か別の方法はないのか。結果を見てから判断した方がよいのではないか。
- 会員種別データを統一する場合、アナウンスを行なってから修正した方が
望ましい。
→統計のページを作りかえる際にアナウンスをする予定である。
[決定事項]
- 地域別のドメイン名の推移については、事務局が新しいプログラムと現行
のプログラムの数値を比較するとともに、できるだけ過去のデータについ
てもさかのぼり調査する。
- 会員種別については、事務局が資料にある方針で作業をすすめる。
(3) RFC日本語化プロジェクトのコンセンサスの確認
[審議事項]
- 資料に記載されている 5 項目について確認を行ないたい。また決定事項に
ついては議事録に残して頂きたい。
[質問/意見]
- 検討部会間で利害が一致して、締切があるとするならば、それにそった
作業を行なってもよいのではないか。
→基本的なものについては各部会で翻訳を行なうというのは基本方針で
あるが、その様な場合はりクエストに応じないというわけではない。
- 翻訳した内容を保証するための品質を保持する仕組を検討するのがよいの
ではないか。
- この前提をもとに、予算、公開方法、著作権に関するプランを報告して欲
しい。
- 原文が配布無制限であっても、翻訳物が配布無制限でなくてはならない
というわけではない。翻訳権は JPNIC が主張できるのではないか。ただ、
どこまで主張するのかは検討すべきである。
[決定事項]
- 審議結果は以下の通りである。
(1)成果物の利用者は会員に限定されないということが確認された。
(2)JPNIC の予算計画では、方針策定や資源管理事業からは独立している。
そのため、RFC-JP プロジェクトとしては、他の部会から翻訳の希望が
あった場合には必ずしも応じなければならないわけではないというこ
とが確認された。
(3)明らかな翻訳ミスがない成果物を作成することを目標とすることが確
認され、内容を保証するための品質を維持する仕組みについては検討
する。
(4)基本的には翻訳業者に委託するということが確認された。
(5)RFC 日本語化プロジェクトの作業フローは、限定された条件で翻訳を
行ないながら作業フローを確定して進めていくことが確認された。
- 確認事項の幾つか内容に修正がでたため、修正した確認事項の内容を運営委
員会宛に送る。
- 本日の決定事項をもとに、情報サービス提供検討部会が RFC-JP の会議で
検討しこれからのプランを検討する。
5-2) IP meetinng での報告内容について
佐野運営委員長より以下の審議依頼があった。
[審議依頼]
- Internet Week 99にて開催される IP Meeting での JPNIC の報告事項に
ついて審議して欲しい。
[質問/意見]
- 97年度の状況から検討したところ、「ドメイン名10万件突破」、「新ルール・
新書式」、「認証の導入」といった報告を行なってはどうか。
→ IP Meeting では JPNIC として伝えたいことや今後の方針を報告する
必要がある。そのような主旨から「ドメイン名10万件突破」の件よりは、
「ドメイン名の登録規則の改訂」のような現状の再確認と報告を行なった
方がよい。
- JPドメイン名検討部会では「OR->NEの併用の確認のアナウンス」、「ADRの
開始」について報告したい。
- データベース検討部会は「認証問題」について報告したい。
- IP アドレス、AS 番号割当検討部会では、「新ドキュメントの改訂」につ
いて報告したい。
- 国際関係も村井理事長と話題の調整を行なって報告を行なってはどうか。
- IP meetinng での報告は佐野運営委員長が行なうが、資料(A4 1 枚程度)は
各検討部会で作成する。
[決定事項]
- 国際関係の話題の調整を事務局国際課が行なう。
- 報告資料については11月の中旬までに各検討部会が作成する。取りまとめ
等は事務局企画室が行なう。
--- 公開議題 16:55 終了 ---
[非公開議題]
--- 非公開議題 17:00 開始 ---
--- 非公開議題 18:15 終了 ---
以上
-- 18:15 --