1999/11/24 運営委員会
資料 3-10
iDNS タスクフォース 報告
[検討部会開催の報告]
1999/11/24 10:00-12:00
出席者:川崎基夫、史虹波、兵藤昌彦、米谷嘉朗、後藤滋樹、
佐藤出、田代秀一、佐野晋、奥山徹
事務局
[主な検討事項(順不同)]
(1) シンガポール版 iDNS サーバに関する件
- シンガポール側提示の NDA には大きな制約があり、技術検証を実施
するためには、交渉が必要。
(シンガポール側、とは、iDNS.{COM|NET|ORG} + APNG、実質的には
iDNS.COMのこと)
- 問題点
x 技術評価の結果の部分にまでシンガポール側の所有権などが
及ぶ契約になっているが、この部分は少なくとも JPNIC の
共同所有権をつけたい。そうでなければ、JPNIC の成果として
公開できない
x 現在の NDA では、類似した実装を禁止しているが、
JPNIC としては JPNIC 版 iDNS の開発を含め、制約を
受けたくない。実際に、検証用のものを開発する方向で
作業しつつある。
x NDA の署名人と効力の範囲について、現在の NDA では、
技術的検証に参加するすべての人(事務局員・TFメンバー・
技術検証に参加してリゾルブするだけの人間で含む)が
個人として署名しなければならない。
iDNS-TF としては、主査のサインで上記の全員をカバーしたい
x その他、管轄裁判所など
- NDA そのものを修正することは困難かもしれないので、
上記の問題点を指摘して対応するiDNS-TFの希望を盛り込んだ
MoU を別途締結する方向でシンガポールへ働きかける。
- 最終的に契約を締結する前には、iDNS-TF から運営委員会に諮る必要が
ある。
(2) IETF 関係
- iDN-WG が発足し、iDNS を含めたドメイン名の国際化に関する
議論を開始した。現在、憲章をドラフト中
- iDNS-TF としては、シンガポール側から IETF iDN-WG へ軸足を移し、
IETF に貢献する形で活動したい。シンガポール側も iDN-WG の行って欲しい >
一員なので、シンガポール側とも協調関係を保てるものと考える。
- IETF 憲章案の概要は、http://www.idns.org/ietf/ の先を参照。
(3) iDNS 以外の I18Ned DNS の動き
- nuDNS が JPNIC 事務局訪問
- jp.io 関連記事(日経新聞)
- この他、RealName, iName などの競合案・補完案が存在する模様
- iDNS-TF としては、I18Ned DNS の候補のひとつとして、
これらの動きには注目しているが、それ以上のものではない。
もし、これ以上の役割が iDNS-TF に期待されているなら
運営委員会から明示的に指示して欲しい。
(4) JPNIC 技術検証用実装について
- 国際化の前段階として、きつめの前提条件をつけた実装を動作させたい
- 前提条件
x 一部のメジャーなクライアントで WWW さえ動けば良しとする。
SMTP などにはさらに問題があることが予想されるが、これは今後の
課題として温存する。
x URL に含まれる文字列は、伝統的 DNS の他に JIS/SJIS/EUC に限る。
多国語対応などは、将来の課題とする。
x 正引きさえ動作すれば良しとする。
サーバからクライアントへ渡すドメイン名のエンコーディングを
どの形式にするべきか(UTF-5?, クライアントが送り出した文字コードで
返す? SJIS 決めうち? )などは、今後の課題とする。
- TUT 兵藤さんによる方式案検討状況報告
クライアント・サーバ間にプロクシ的サーバをおいてUTF-5変換などの
作業をさせる方向
- 技術検証のためのマシンについては、idns.org からの NS レコードを
早稲田側から JPNIC 側に振り向けた段階で、早稲田側を倒す。
以後、すべての実験などは idns1.nic.ad.jp を利用して行う。
(5) IW'99 イベント
(5-1) IP meeting 内の iDNS に関する報告セッション
- 時間枠は 30 分
- 内容案
最初の10分: iDNS とは何か
世界の状況(IETF, .SG, .TW?, europe?)
続く20分: JPNIC による実験的実装について by 兵藤さん
制約条件
技術的内容
動作状況
発見された課題
今後の方向
(5-2) Domain Talk Meeting 内の iDNS セッション
- 時間枠は 60 分
- 内容未定