2000/4/26 運営委員会
資料 5-5
IPアドレスAS番号割り当て検討部会 審議事項
■ AS番号割り当て業務に関して
現在IPwgではAS番号割り当てに関して検討中であるが、以下結論に関して方
向性の承認をいただきたい。
[経緯]
1996年に、当時までJEPG/IPが割り当てを担当していたものを、JPNIC
にひとまず移管,以降JPNICで割り当てを行ってきたが、問い合わせ
ベースで要求に応える非標準対応の枠組みを越えられず、現在に至っ
ている。
[現状]
非公式ドキュメントに基づき、月5件程度の割り当てを実施。
DBとしてもとりあえず存在しているが、整備されていない
[議論]
AS番号割り当て業務を手続き整備の上続けるか,APNICに返すか
[結論]
AS番号はIPにおけるアドレッシングのため論理資源であり、IPv4,
IPv6と同様、JPNICが単一窓口として機能することが望ましい。
このため、AS番号割り当てに関して制度,ドキュメントを整備して、
正式なサービスとして開始する。
方法としては、現状と同様APNICからブロック割り当てを受けた上で
申請を吟味して割り当てを行う方法,他にIPv6のようにエージェン
トモデルを導入する方法もあるが、現在のAS番号のブロック割り当て
の状況では、現状のままサービスを行うことがもっとも近道だと考え
られるが、サービス対象の検討などを継続して行い、最終的な方法を
決定したい。
[スケジュール案]
~5月第4週 残項目の検討
~6月第2週 プロシージャードキュメント作成
6月第3週 公示
7月1日 施行
[検討]
1)JPNICはAS割り当てをやるべきか
<業務継続>
・ IPv4アドレス,IPv6アドレスと同様、アドレッシングのため
の論理資源であり、単一窓口として機能するべき
<業務不継続>
・ 繰り返し割り当てが必要なものではないので、APNICに戻す
ことが可能
2)事務局稼働
現状ベースで推移する場合、最小 0.27人日/月,最大 1.62人日/月
倍を見込んだ場合にも 3人日/月 程度で業務維持可能
3)手数料・維持費・サービス対象
手数料・維持費はIPアドレスと大差ないベースで実現可能。
サービス対象として会員以外を考慮する必要があり、手数料,維持費
徴収を行う場合には工夫が必要
4)業務形態
割り当て業務を行う場合、現状のようにブロック割り当てを受けた上
で再割り当てを行う方法と、IPv6のようにAPNICに対する割り当てを
仲介する方法がある
5)他検討事項
RIPE, ARIN, APNIC の業務状況の調査
DB構造に関する検討
以上