2000/6/8 運営委員会
資料 1-1
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
第37回 運営委員会議事録(案)
開催日時 : 2000 年 5 月 25 日 (木) 13:10 ~ 18:05
場 所 : JPNIC 事務局 会議室
出席委員 : 荒野 高志、 荻野 司 、 久保 次三、 小西 和憲、
後藤 滋樹、 佐野 晋、 白橋 明弘、 田代 秀一、
谷村 拓也、 坪 俊宏、 東田 幸樹、 藤野 貴之、
堀田 博文 前村 昌紀、 丸山 直昌、
提出委任状: 坂田 信夫
欠席委員 : 野村 純一、 松本 敏文
前運営委員
出席委員 : 浦田 治、 大林 正英、 小畑 至弘、 林 一司 、
米谷 嘉朗、 山本 芳人、
前運営委員
提出委任状: 奥山 徹、 河北 隆生、 川崎 基夫
前運営委員
欠席委員 : 今津 英世、 高田 広章、 高橋 徹、 水越 一郎
事 務 局 : 岩谷 理恵、 大橋 由美、 岡部 ちぐさ、 草場 明子、
近藤 美菜子、佐藤 新太、 鈴木 由佳、 竹内 基、
常山 敬秀、 並木 敦、 箱田 雅彦、 森 健太郎、
森下 泰宏、 渡辺 哲男、 渡辺 俊雄
傍聴者 : 3 名
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 第 36 回 社団法人 JPNIC 運営委員会議事録(公開部分:案)
資料 2-1 JP ドメイン名登録業務に関する報告
資料 2-2 IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告
資料 2-3 データベース管理業務に関する報告
資料 2-4 情報サービス提供業務に関する報告
資料 2-5 国際連携業務に関する報告
資料 2-6 教育支援業務に関する報告
資料 2-8 システム管理業務に関する報告
資料 2-9 JPNIC 会員に関する報告
資料 2-10 会費に関する報告
資料 2-11 手数料に関する報告
資料 2-12 企画課からの報告
資料 2-13 その他
資料 3-1 JP ドメイン名検討部会報告
資料 3-2 IP アドレス、AS 番号登録検討部会報告
資料 3-3 データベース管理検討部会報告
資料 3-4 情報サービス提供検討部会報告
資料 3-5 企画・国際部会報告
資料 3-6 教育検討部会報告
資料 3-7 調査研究部会報告
資料 3-10 iDN タスクフォース報告
資料 3-12 DNS タスクフォース報告
議事
佐野前運営委員長司会のもと、JPNIC 運営委員会規程第 13 条第 1 項に基づき、
委員総数の 2/3 以上の出席かつ運営委員担当理事総数の 1/2 以上の出席 (委任
状 2 通を含めて 委員 8 名 担当理事 8 名)、および前運営委員会規程第 13 条
第 1 項に基づき、前運営委員総数の 2/3 以上出席 (委任状 6 通を含めて 19
名)確認し、第 37 回の (社)JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の
開催が宣言された。
運営委員会議事録査読担当委員に、佐野前運営委員長が立候補され、続いて配布
資料の確認が行われた。
また、今回の運営委員会では、4.3) の 報告事項までは前年度の体制で行うと
いうことで佐野前運営委員長が議長を行い、その後の審議事項からは新しい体制
で審議を行うため小西運営副委員長が議長を行った。
[公開議題]
1. 議事録の確認
佐野前運営委員長より、資料 1-1 に基づき報告が行われ、承認された。
2. 事務局からの報告
2.1) JPドメイン名登録業務に関する報告
箱田事務局員より、資料 2-1 に基づき報告が行われ、「紛争処理方針」のパブ
リックコメントを募集中である旨の補足があった。
2.2) IP アドレス、AS 番号割当業務に関する報告
竹内事務局員より、資料 2-2 に基づき報告が行われた。
・荒野委員より、以前までは APNIC からは /13 、/14 のアドレスブロック
しか割り振られなかったが、今回は /12 のブロックが割り振られており、
割り振りブロックの増加は、JPNIC が APNIC からの信頼を得ていること
を意味している旨の補足があった。
2.3) データベース管理業務に関する報告
並木事務局員より、資料 2-3 に基づき報告が行われた。
2.4) 情報サービス提供業務に関する報告
渡辺事務局員より、資料 2-4 に基づき報告が行われた。
また、Networld+Interop 2000 で展示するパネル案を確認し、気付いた
点を指摘していただきたい旨の依頼があった。
[質問/意見]
- 住所変更のアナウンスとは、受付窓口が 3F から 1F に変更になった旨
のアナウンスか。
→そうである。
2.5) 国際連携業務に関する報告
大橋事務局員より、資料 2-5 に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- ジャパンICANNフォーラムの資料を本日の出席者に配布してほしい。
→ 本委員会会場にて配布する。
2.6) 教育支援業務に関する報告
渡辺事務局員より、資料 2-6 に基づき報告が行われた。
2.7) 調査研究活動業務に関する報告
特に報告は行われなかった。
2.8) システム管理業務に関する報告
佐藤事務局員より、資料 2-8 に基づき報告が行われた。
2.9) JPNIC会員に関する報告
常山事務局員より、資料 2-9 に基づき報告が行われた。
2.10) 会費に関する報告
常山事務局員より、資料 2-10 に基づき報告が行われた。
2.11) 手数料に関する報告
常山事務局員より、資料 2-11 に基づき報告が行われた。
2.12) 企画課からの報告
岩谷事務局員より、資料 2-12 に基づき報告が行われ、総会終了後に「ICANN
At-large Member」、「新JPドメイン名」、「多言語ドメイン名」の 3 つの
講演会を行った旨の補足があった。
2.13) その他
2.13.1)RFC-JP 現状報告
渡辺事務局員より、資料 2-13 に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- 公開予定のページからオリジナルの RFC を見ることはできるのか。
→オリジナルの RFC をミラーし、検索できるようにする。
- この WEB は日本におけるオフィシャルサイトとなるのか。
→そうなるべく活動する。
- 本家からここにリンクが張られるようになるのか。
→すぐには無理だが、その方向で調整したい。
3. 検討部会からの報告
3.1) JPドメイン名登録検討部会報告
坪委員より、資料 3-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。
[質問/意見]
- 報告文書の中で「紛争解決方針」と「紛争処理方針」という言葉が混在し
ているが、どちらの表現が正しいのか。
→DOM-WGでは従来から「紛争解決ポリシー」あるいは「紛争解決方針」と
いう言葉を使ってきており、タスクフォースの名称も「ドメイン名の紛
争解決ポリシーに関するタスクフォース」としたが、関係者間で検討し
た結果、DRPの結果によっては紛争が解決されないケースもあるため、
「紛争処理方針」という表現がより適切であると判断し、「紛争処理方
針」に統一することにした。
- DRP 説明会でのコメントとして、ドメイン空間が広がることが
必ずしも良いことではない、という意見がいくつかあった。
ドメイン名空間が広がることは広く賛同を得ているが、明確な
賛同は説明会ではなかった。一般論として、このようなサイレントマジョ
リティをどうやって吸い上げて反映していくかということは重要な問題で
ある。
[申し送り事項]
- 代理店/フランチャイズ契約をしている会社間でのドメイン名の移転に
ついて
3.2) IP アドレス、AS 番号割当検討部会報告
前村委員より、資料 3-2 に基づき報告が行われ、RIPE ミーティングの
報告は別途報告を行う旨の補足がった。
[質問/意見]
- AS 番号割り当てサービスを開始するにあたり、ドキュメントの 3ヶ月の
周知期間が必要ではないのか。
→新規に開始するサービスなので、周知期間は必要ではないと考えている。
- AS 番号割り当てサービスを行う際に、課金を行うのであれば総会での
承認が必要になるのではないか。料金体系を変更する事項を総会を通さ
ずに実施してもよいのか。
→本件に関しては料金体系全般も含めて申し送り事項にする。
[申し送り事項]
- 課金料金の変更に関わる手順について
3.3) データベース管理検討部会報告
大林前委員より、資料 3-3 に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- DBPI(Data Base Publishing Issue)の進行スケジュールは前回の運営委員
会での報告内容から変更されているのか。
→前回のスケジュールからは変更していない。
- 本件の世間の要請の面から検討して、このスケジュールは妥当か。
→このスケジュールを前倒しにすることは難しい。
→問合わせ対応の総務としては、現状では大きな問題はないが、早く対応
していただきたい。
→本件に関しては引き続き検討していただきたい。
- DRP との開発の関連は何か。
→DBPI の対策を進めると、ドメイン情報の住所が非公開となるため、
DRP 実施時に連絡先の開示手続きとの関連を検討する必要があり、
全体のスケジュールをみて調整が必要となる。
[決定事項]
- DBPI についてはシステム検討部会への申し送り事項とする。
3.4) 情報サービス提供検討部会報告
藤野委員より、資料 3-4 に基づき報告が行われた。
[申し送り事項]
- JPNIC 通信のタイトルについて
3.5) 企画・国際部会報告
田代委員より、資料 3-5 に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- At Large Membershipに関しては、日本での周知活動が主なものである。
従って、今後国際部会は他の部会と協力しながらこの活動を進めたい。
- DNSsec Workshopに関しては今後本件を扱う担当は、国際部会か。
→ Workshop の調整を本部会メンバーの小西氏が行っているが、今後は
技術者を中心に内容を議論していただきたいと考えている。
- 5月24日にAPNIC EC(Executive Council) 電話会議が行われた。
そこで、正式に小西氏の EC 就任が決まった。
→ 資料中該当部分に加筆する。
3.6) 教育部会報告
浦田前委員より、資料 3-6 に基づき報告が行われた。
3.7) 調査研究部会報告
白橋委員より、資料 3-7 に基づき報告が行われた。
3.8) 認証問題タスクフォース報告
特に報告は行われなかった。
3.9) PGP タスクフォース報告
特に報告は行われなかった。
3.10) iDN タスクフォース報告
米谷前委員より、資料 3-10 に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- JPNIC のステートメントの改訂案を確認したところ、「実際に日本語ド
メイン名を登録していく」というくだりがある。技術の実験なのか、
登録の実験なのかが曖昧である。技術の実験なら問題ないが、登録の実験
ということであれば、JP ドメイン名検討部会に相談していただきたい。
→基本的には技術の実験である。ただ、登録手続きとは無関係ではない。
今後登録手続きの中にどのように反映させていくのかは、JPドメイ
ン名検討部会と共に検討する。
- どこまでが実験でどこまでが本格サービスなのかがわかりにくい。
実験段階である多言語ドメイン名の標準化が終了したら、本格サービス
となるようにも書かれている。そのあたりも含めて細かく調整して
JPNIC の方針にしたほうが良いのではないか。
- 実験終了後、本格サービスとなるならば、実験に参加して、ドメイン名を
登録した場合そのドメイン名は先行登録ということになる。それは不公平
感を生んでしまう。
→関係者で検討したうえでステートメントを改訂する。
-「紛争処理」ということまで織り込んでしまうと、もはや実験段階では
なくなってしまうのではないか。
[決定事項]
- ステートメント改訂の際に、今回出た意見をふまえ関係者間で議論を行う。
3.11) DRP タスクフォース報告
特に報告は行われなかった。
3.12) DNS タスクフォース報告
森下事務局員より、資料 3-12 に基づき報告が行われた。
4. 関連組織団体からの連絡および報告
4.1) JEPG/IP からの連絡および報告
特に報告は行われなかった。
4.2) JPCERT/CC からの報告
特に報告は行われなかった。
4.3) その他
4.3.1)ジャパン ICANN フォーラムについて
大橋事務局員より、ジャパンICANN フォーラムについての資料に基づき
説明があり、以下の点についての依頼があった。
・ICANN の At-large Member について、委員を通してさらに、
広報していただきたい。
・賛同される委員は、At-large Member の会員になっていただきたい。
[質問/意見]
- JPNIC のページから、ジャパン ICANN フォーラムのページにリンクを
はった方がよい。
→対応する。
- 会員になるのに会費は必要か。
→現在のところ、会費等はない。
- At Large メンバーは基本的にボトムアップで構成されるべきである。
企業のトップから会員になるよう広報しても問題がないのか。
→今回は ICANN および At Large に関する情報を伝え、そのなかで
At Large による選挙の関心を高めようというのがその意図である。
誤解のないよう、JPNIC としてステートメントを用意したが方がよい。
また、誤解のないよう慎重な対応を行う。
5. 審議事項
5.1) 代理店/フランチャイズ契約をしている会社間でのドメイン名の移転に
ついて
5.2) 一般に課金料金の変更に関わる手順について
5.3) JPNIC 通信のタイトルについて
これらの審議事項は、新体制で議論されるものであるため、それぞれの新運
営委員により内容が確認され、申し送り事項として了承された。
ここで、旧体制での報告・審議事項が終了したため、議長を小西運営副委員長
に交代した。
6. 2000年度運営委員会に関する報告
6.1) 運営委員会内規の説明
議長の指名により、佐野委員より運営委員会内規の説明を行った。
6.2) 新しい体制に関する報告
議長の指名により、 佐野委員より新しい体制に関して説明を行った。
また、近藤事務局員より 今まであった部会やタスクフォースが新体制の
どの部会が担当するかについては、案という位置づけである旨の
補足があった。
[決定事項]
- 次回の運営委員会までに、各部会担当理事・部会主査・担当事務局員
と議論を行い、部会メンバー案/チャーター/活動方針案を作成する。
6.3) 今後の運営委員会の進め方について
議長の指名により、佐野委員が今後の運営委員会の進め方について説明を
行った。
[今後の運営委員会の進め方]
- 開催の頻度は、原則を第二の木曜日の(16:00--18:00)とし、出席者の人数に
よって調整を行い、日時を決定する。
- 1回 2時間とし、審議については出来る限り部会で審議して運営委員会では
承認/不承認を決議する場とする。議論が必要な場合は、別途 タスク
フォースを設置するなどして検討を行う。
- 会議資料に関してはオンライン化する。必要に応じて委員に、PC を事務局
より貸し出す。
ただし、一斉に同じページにアクセスされるので、パフォーマンス問
題と、傍聴者の資料をどうするかという問題を検討する必要がある。
[質問/意見]
- 原則では次回の運営委員会は6月8日である。この日は Networld+Interop2000
の開催期間中であるため、再度日程を調整した方がよいのではないか。
→5月26日の昼までに、各部会の担当理事と主査は、6月の都合の悪い日を
事務局総務課まで連絡し、運営委員長が日程を決定する。
7月以降の開催日で出席が難しいようであれば、事前に連絡する。
- 運営委員会規定を決定した背景について知りたい。議決権が担当理事のみ
であるのに、運営委員の定足数に関して厳しいのはおかしいのではないか。
→運営委員会の決議を理事会の決議と同等にみなすために、運営委員会担
当理事が議決権をもつことを基本とした。
プライマリの議決権は部会担当理事にあるが、部会担当理事は部会主査
もしくは部会担当事務局員に議決権を委任できる。
理事・主査・事務局員で議決権を1票持っているということである。
担当理事が欠席する場合や、部会としての意見をより専門的な立場から
主査または部会担当事務局員が担当理事を代行する場合に議決権を
委任するのが目的である。
- 議決権の委任は部会の副査に委任できないのか。
→議決権が委任できるのは、主査と事務局員だけである。
7.旧体制からの申し送りの審議事項
7.1) 代理店/フランチャイズ契約をしている会社間でのドメイン名の移転に
ついて
坪委員より、資料 3-1 に基づき審議が依頼された。
[審議事項]
- ドメイン名の移転は原則的に禁止であるが、例外として3つの場合のみ
認めている。代理店/フランチャイズ契約をしている会社間でのドメイ
ン名の移転についても親子会社間のドメイン名の移転に準じた形で進め
ることで移転を承認することについて審議していただきたい。
[質問意見]
- ドメイン名は商標名か。
→現在出ている案件は商標名でなく社名である。
- これは規則を改訂するということか。
→ドメイン名の移転は原則禁止となっているが、移転を承認する3つのケー
スの他に「当センター理事会の個別の承認がある場合は認める」と書かれて
いる。
フランチャイズの関係による移転をこの「理事会の個別承認事項」の
一つとして、運用ガイドラインとして明確にし、規定の改訂に代えたい。
- ここでは、情報が少ないため審議が難しい。
[決定事項]
- 本件については、明文化したガイドラインとアナウンス文を JP ドメイン名
検討部会が作成し、運営委員会の ML で決議を行う。
7.2) 課金料金の変更に関わる手順について
前村委員より、課金料金の変更に関わる手順について審議が依頼された。
[審議事項]
- 一般的なルール改訂に関わる手順(その中に料金体系の変更も含む)につい
て審議していただきたい。
[質問/意見]
- 本件に関しては企画検討部会で早急に検討し、次回の運営委員会で提案
していただきたい。
→時間的に難しいと思われるので、スケジューリングにとどめたほうが
よいのではないか。
- AS 番号のサービス開始に向けて作業を進めてよいのか。
→方針を決定するために、時間がかかるようであれば個別審議という方法
もある。
- AS 番号サービスは現状でも行っているため、正式サービスとしての開始
時期が若干遅くなっても問題はないが、出来るだけ早く対応して欲しい。
- 課金に関わる部分は、JPNIC が支払う税額にも影響を与えるため、税理士
も含めて検討していただきたい。
[決定事項]
- 一般的なルール改訂に関わる手順(その中に料金体系の変更も含む)につ
いては企画検討部会が早急に検討を行う。
- AS 番号サービスに関わる料金体系については、IP アドレス検討部会が
企画部会に提案する。企画部会は、経営的判断含め検討し、運営委員会
で審議として提案する。
7.3) JPNIC 通信のタイトルについて
谷村委員より、JPNIC 通信のタイトルについての審議が依頼された。
[審議事項]
- 6月20日締切り、7月29日発売の JPNIC 通信のタイトルについて審議して
いただきたい。
[決定事項]
- 広報教育検討部会の主査がタイトルと執筆者の選定を行い、執筆を依頼
する。
--- 公開議題 17:40 終了 ---
[非公開議題]
--- 非公開議題 17:45 開始 ---
--- 非公開議題 18:05 終了 ---
以上
-- 17:40 --