IPアドレス検討部会 活動報告
前村 昌紀
●部会開催状況
6/26 IPwg (臨時・DBPI対応,インフラ割当報告手順変更対応)
7/6 IPwg (月例)
## 月例部会ミーティングは毎月第一木曜の予定
●活動概要
1) 審議情報SSL転送対応開始
1月の新ドキュメント施行によって必要となる大量な審議情報データ
をSSLで受け付けるシステムを作成し、ドキュメントとともにリリー
スした
http://www.nic.ad.jp/jp/regist/ip/file-transfer.html
2) 業務委任会員インフラ割り当て報告に関する手順変更検討
1月の新ドキュメント施行によって、業務委任会員自身のネットワー
クに対するIPアドレス割り当て報告(インフラ割り当て)には審議情
報が不要となったが、JPNICからAPNICに対する割り振り申請において
結果的に業務委任会員自身のネットワーク構成の概要(network-plan
におけるサブネット数,ホスト数推移の総計) 情報が必要であるにも
関わらず、現在収集している情報からの抽出が極めて困難であること
が明らかになった。
そこで、このネットワーク構成の概要情報を、インフラ割り当て報告
において添付していただくよう変更する。
3) データベース公開問題対応
JPNIC DBにおける個人情報保護に関する対応でネットワーク情報にお
いて住所,郵便番号などが非表示となるのにあたり、記載事項変更申
請のフォーマット変更が必要となったため、それに対応してドキュメ
ント改訂を行った。
4) 手順変更に掛かる作業
2)3)の変更に関して、ドキュメント改訂を行い、7/26に開催される
事務連絡担当者会議で説明,11月までに施行の予定。
5) IRR研究会の実施
ISP技術者有志によるIRR研究会を6/30に実施した。
6) タスクフォースの活動計画
別紙の通り各タスクフォースの活動計画を作成。なお、業務システム
検討TF は別途活動計画を作成。
以上
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別紙
●タスクフォースの活動計画
業務企画TF
2000/07/06
江面
●目標
・IPアドレス,AS番号の割り当て・割り振りに関する方針・規則などの
策定をタイムリーに行う。
・規則策定に関する制度化の推進を行い、従来のWG中心の規則策定から
民主的プロセスによる方針策定への移行を図る。
●活動内容:
・データベース公開問題(DBPI)対応
- ドキュメント対応
・APNIC割り振りポリシ変更対応
- 旧クラスAアドレス領域割り当て対応
- ドキュメント対応
・AS番号割り当て業務の検討
・予約会員制度の解消
・その他ドキュメント開発
- JPNIC発行予定の一連のドキュメントの英訳
- APNIC、NIR等関連ドキュメントの和訳
・IPアドレス割り当て・割り振りポリシ検討
- RFC2050見直し
- /29簡易割り当て
- DBPIポリシー
- evaluation criteria
- CATV/ADSL assignmentポリシー
・規則策定に関する制度化の推進
・方針策定における民主的プロセス導入に関する検討
●メンバ
リーダー: 江面
メンバ: 前村、竹内、岡本、戸屋
●主要スケジュール
06
07
08 改訂ドキュメント(DBPI,ポリシ変更対応)公開
旧Class-A割り当て対応方針決定
09 AS割り当て業務文書化
10 IPアドレス割り当て・割り振りポリシ検討Output(APNIC Policy SIG)
RFC2050見直し
/29簡易割り当て
DBPIポリシー
evaluation criteria
CATV/ADSL assignmentポリシー
予約会員制度の解消方針策定
11
12 規則策定に関する制度化の推進
01
02
03 IPアドレス割り当て・割り振りポリシ検討Output(APNIC Policy SIG)
04
05 民主的プロセスによる方針策定に関する検討終了
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ビジネスモデル検討TF
●目標
ドメインとは別のIPアドレスとしての課金モデルを検討する。
・ 99年度IPアドレスビジネスモデル検討内容を一歩具体化する。
・ 課金アイテムの明確化と金額のモデル化
・ G3業務内容・内部コスト/変動要素の洗い出しと課金モデル
との整合性。
・ ドメインサイドの会員制度との整合性をとり、「会費」の内容を明確
化する。
●成果物
ビジネスモデル計画書(IPアドレス事業計画・中期設備投資計画)
・ IPアドレスにおける新規事業の提案
ワールドスタンダードな JPNIC IPアドレス会員と会費体系
●目的
グローバルスタンダードな見地にたち、IPアドレス業務のコストをIPアドレス
会員からの会費によって賄う事業モデルを明確化し、ドメイン事業とのどんぶ
り勘定から脱却するとともに健全な財務体質によるJPNIC運営を目指す。
●メンバー
グループリーダ:伊藤
検討メンバー:荻野、橘、G3の方々
●検討スケジュール
7-8月 JPNIC IPアドレス業務現状把握
7月 業務フロー・工数、処理件数の傾向の把握
8月 業務内容洗い出し(固定・変動要素分け)
9月 Phase Iスタディをベースに第一次モデル化
10-11月 ドメインとの会費体系擦り合わせ
12月 料金体系見直し(第二次モデル化)
1-2月 理想系業務フロー・システムのモデル化
3月 理想系業務フローを元に提案モデル確立
4-5月 IPアドレス事業計画書まとめ
ip-v6 TF
●目標
IPv6業界中でも,世界的にもっとも動きが早い日本でのIPv6動向を把握,会員
の意見を反映し,APNICをはじめとした各地域RIRへの提言,規約作りへの関与
を行う.また,今後需要が増えるであろうIPv6アドレス申請代行サービスにつ
いて,会員の立場よりの見直しを検討する.
●活動内容
・JPNIC経由でのsubTLAアドレス申請会員におけるAPNIC DB登録状況のチェック
手法の検討
・JPNICでのアドレス割り振り業務に関する検討
・JPNIC手数料の検討
・APNICへの提言
・allocation feeに関して
・subTLAホルダの内部でのallocation size (個人ユーザ,Dialupユーザなど)
・IPv6の普及予測
IPv4 課金のビジネスモデルとの関係から,IPv6の普及/IPv4との
置き換わり等に関する予測を行う.
メンバ:
藤崎,荒野
●備考
活動は,必要に応じて臨時委員の招集/一般の関係ML上での議論などに
よって行う.
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広報TF
2000.7.6
廣海
【 目標 】
1. 2000年度は、会員への情報提供の
あり方について検討し、会員への
情報提供活動を充実させる。
2. 広報チャネルの整備。
【 活動内容 】
1. 会員との情報流通のあり方、
内容の検討と実施。
2. 広報活動について整理、整備。
【 活動頻度、方法 】
基本的にはip-pubのMLにて検討を
行い、ip-pubのミーティング開催は
必要に応じて、適宜実施。
【 情報提供したい内容 】
一般的内容とホストマスタ的内容に大別される。
ホストマスタ的内容:
・JPNICのIPアドレス割り当て、管理に関する
ポリシー。
・運用上の諸注意。
・申請手続き。
・ドキュメント解釈について。
・審議結果のサマライズ、事例紹介、他。
一般的内容:
・IPアドレス、JPNIC、IRなどの基礎知識。
・JPNICという組織の紹介。
・JPNICの業務内容、存在意義。
・関連組織とのつながり、対外活動、他。
【 検討事項 】
1. JPNICからの情報発信先として適切な広報チャネル、
広報方法の定義。
考えられる広報パターン
a) 会員 / 一般的内容
b) 会員 / ホストマスタ的内容
c) 一般 / 一般的内容
d) 一般 / ホストマスタ的内容
これに効果的な広報チャネルを検討、提案する。
2. 会員とJPNIC双方向の情報伝達方法を探る。
会員やエンドユーザから広く意見を伺いながら
必要と思われる情報を浸透させるための検討。
会員からの意見吸い上げ方法の検討。
そのための広報チャネルの検討。
3. 広報のタイミング、サイクル
定期的な広報の定義
単発の広報の定義
4. 既存の広報チャネルの整理整頓
IP-USERSメーリングリスト
JPNIC News Letter
事務連絡担当者会議
InternetMagazine 「JPNIC通信」
過去の広報活動の反省
5. IP広報用webページ
具体的検討、作成
6. IP DOC → 広報 → Channel展開の連携
7. 会員への定期的なセミナーの開催
< example >
RIR、NIR、LIRの関係などの講義
LIR向けホストマスタークリニック
ASOについて
APNICセミナーなど招待講演の開催
無料の広報、説明以外に有料のセミナー開催検討など
審議結果のサマライズと通達、事例発表
NIR/RIRと会員の意見交換会
ポリシーについて
v6
書式解説
JPNICと会員の関係...
→ ちょっとリサーチしたところ、IRRというのもあった...
→ JPNICのスタッフのあれこれ、APNICとの交渉の涙話など
→ JPNICのシステムの解説(DB,DNSサーバの連携とか)
開催にあたっては、開催地/規模/料金などの
運営基準も必要。
過去の実績と効果
8. 検討結果の実現に必要な行動
担当選任、予算策定、運営、効果測定、報告など
9. 会員へ提示すべき内容の継続的検討
継続的なリサーチ
実施した広報活動の反省、リポーティング
広報効果の測定
10. 他部会との連携?
インガバ研?
DBPI?
IRR研究会?
広報教育検討部会
【 広報チャネル 】
(既存)
事務連絡者会議
JPNIC News Letter
JPNIC通信@インターネットマガジン
IP-USERS メーリングリスト
(今後)
その他、会員へのセミナー等
web
【 スケジュール 】
06月 根本的な広報定義。
定期セミナの開催について考察。
* IW2000にAPNIC招待するならば今月中に
まとめる必要あり。
07月 会員向け広報チャネルの検討、既存チャネルの整理
08月 IP広報用webページ作成検討
09月 IP DOC → 広報 → Channel展開の連携
10月 そろそろ事務連絡担当者会議があったりする?
APNIC総会もあったりする?
11月
12月
01月
02月
03月
04月 効果測定
05月 一年間の反省
【 メンバ 】
近藤(IIJ)
廣海(eAccess)
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契約関係TF
【目標】
1)会員とJPNICとの責任関係を網羅した上で契約書形態のものの雛型を
作成する。
【活動内容・検討事項】
1)他のRIRの契約形態を把握する。
2)会員との責任関係の範疇を抽出する。
3)会員との責任関係をはっきりさせる上で何が必要かを洗い出す。
4)会員とどのような時点でどのような形にて締結が理想か検討する。
5)既存の会員に対し、どのような対処をするのか、各種反応に対し
どのように対処するのか検討する。
6)次年度等にて弁護士をどのようにからめ、雛型をFIXさせるか、
また、実行する上での実費用を検討する。
【活動方法】
1)基本的にMLをベースにして検討を行い、ミーティングは、6回maxを
目処に開催する。
【スケジュール】
1)スケジュールは、2000年9月~2001年3月とする。
2)活動内容・検討事項の1)~6)を順番に行い、順次雛型を作成してい
く。
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研究活動TF
7/6/2000 荒野
●目標
ip-doc, ip-intl活動の理論的・実践的バックグラウンドとして、ip
アドレスポリシー形成に関する調査研究を行う。結果は JPNIC IP業
務に生かすとともに、広くオープンにして JPNIC 活動の国際的アピ
ールに役立てる。
●今年度の活動内容:
・ IRRの調査研究
・ IPv4アドレス枯渇予測
他
●メンバ
荒野(リーダ) 近藤(サブリーダ)
スタッフ若干名(未定)
スケジュール:
06
07
08
09 検討完(address)
10 APNIC SIGsで発表
11
12 提案書完成(irr)、次期テーマ選定
01
02 検討完(新テーマ)
03 APNIC SIGsで発表
04
05 ICANN ASOで発表
●備考
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その他研究活動
今年度のIRR研究会の活動計画案
2000.7.5
近藤
【 目標 】
2000年度は、IRRに関する環境や動向を調査し、
今後のIRRのあり方についてまとめる。
【 活動内容 】
1. IRRに関する環境・動向の調査
2. 調査結果に基づく理想的IRRの構造について
まとめる
3. まとめた結果の広報活動
【 活動頻度、方法 】
基本的にはIP-WGの管理下のもと活動を行うが、
その主な活動は、一般よりボランティアベース
で集まって構成されるIRR研究会を中心として行
う。
IRR研究会は、2ヶ月に1度の間隔で開催することを
予定しており、その中で議論、検討をおこない、
その補足としてIRR-dメーリングリストを用い
さらに詳細な検討等を行う。
これらの活動については、IP-WG定例ミーティン
グにて適宜報告するほか、必要に応じてIP-WG内
でミーティングを行う。
【 検討事項 】
1. 既存IRRの項目調査
2. 既存IRRどうしの関係調査
3. IRRへの経路情報等の情報登録動向調査
4. IRR利用の実態の調査
5. IRでのIRR運用状況の調査
- 仕組み
- 方向性など
6. IRRの理想的環境に関する検討
- IRで行うIRRについて
- 情報登録の促進
- 複数IRRの協調関係について
7. IRR利用の有効性に関する検討
- 管理情報信憑性
- 登録情報に基づくインターネット
オペレーションの有効性等
8. 上記検討結果に基づく提言書作成
【 その他 】
JPNIC IRR研究会ホームページに対する情報提供
- IRR動向
- 提言書
- 研究会議事録等
IRRに関係する方々からの意見収集
- IRR-coordinateメーリングリストを作成
し国内外を問わず意見を求める
- 上記メーリングリストは希望者のみによ
りクローズドに運用される
【 スケジュール 】
06月 第2回IRR研究会
- 調査項目の詳細洗い出し
- 既設定済み調査項目の報告
07月 第3回IRR研究会
- 調査結果の報告・まとめ
08月 第4回IRR研究会
- IRRに関する理想環境の検討
09月 第5回IRR研究会
- 検討結果の報告
10月 第6回IRR研究会
- 検討結果のまとめ
11月 第7回IRR研究会
- 提言書作成
12月 第8回IRR研究会
- 提言書作成
※ただし、インターネットコミュニティ内での動向
によって、予定を早める可能性あり。
※可能であれば、12月IWで何らかのプレゼンテーション
をすることも考える。
【 備考 】
IRRを取り巻く環境は、IRRの増加傾向からも劇的に変化
していることがわかる。場合によっては最終的な提言書
の作成をまたずに、何らかの提案活動を行う必要がある
ことを書き添えておく。
また、調査・検討のフェーズにおいては実態調査等の目
的で必要に応じて実際にIRRサーバを立ち上げることも
視野にいれておく。
以上