第4回社団法人JPNIC評議委員会議事録
日 時:2001年12月13日(木) 15:00~17:00
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、 荻野 司、 奥山 徹、 久保 次三
小西 和憲、 佐野 晋、 白橋 明弘、坪 俊宏、
前村 昌紀、 丸山 直昌
リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、境 輝正(JAIPA)
渡邊 哲男(JPRS)、岡田 智雄(IAJ)
欠席委員 : 野村 純一、近藤 邦昭(JANOG)
荒野 高志(ICANN)
事 務 局 : 成田 伸一、 佐藤 俊也、 根津 智子、 横山 扶美
岡部 ちぐさ、北村恵津子、 中島 隆、 宗像 美帆子
傍 聴 者 : 6名
議題:
1. 1) 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1
3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1
4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1
5) ドメインネーム事業部からの報告 資料 2-5-1
6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1
7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1
8) 総務部からの報告 資料 2-8-1
9) JPRSからの報告 資料 2-9-1
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
3. 審議事項等
1) ACE方式の標準方式への移行が登録規則・制度に及ぼす影響について
資料 3-1-1,資料 3-1-2
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 議事録の確認
資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告
資料 2-2-1 IP検討委員会からの報告
資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告
資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告
資料 2-5-1 ドメインネーム事業部からの報告
資料 2-6-1 IP事業部からの報告
資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告
資料 2-8-1 総務部からの報告
資料 2-9-1 JPRSからの報告
資料 2-10-1 データベースに関する統計情報
資料 3-1-1 ACE方式の標準方式への移行が登録規則・制度に及ぼす
影響について
資料 3-1-2 日本語ドメイン名正式運用開始(ACE移行)に関する答申
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議 事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員総数
の 1/2 以上の出席を確認し、第4回(社) JPNIC 評議委員会( 以降「評議委員会」
という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、小西委員と奥山委員が指名された。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、10月11日に行われた第3回評議委員会議事
録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
2-1) ドメイン名検討委員会からの報告
奥山委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
・属性型JPドメイン名に新しいSLDを追加するための条件については、現在も検
討中。継続審議となっている。
[質問/意見]
- 独立行政法人となった組織のGO.JPドメイン名の取扱いについては、IWのIPミ
ーティングで、坪理事から説明があった。
- 国立大学等のAC.JPの登録者が独立法人化された場合には、どの属性になるの
か。
→ AC、OR、GOのいずれかになると思われるが、ケースバイケースの対応となる。
ただし、これは決定事項ではなく、本件については現在も議論中。
- CO.JPの合併問題とは関係するのか。
→ 関係はしない。
- 改訂規則の実施はいつからか。
→ 理事会での mail vote で承認された後、指定事業者に12/17まで、レビュー
をお願いしている。その後、12/18に公開し、2ヶ月後の2/18に実施する予定。
- 具体的にどの指定事業者にレビューをお願いしているのか。
→ 既存JPおよび汎用JPの指定事業者で、その連絡窓口全てにレビューの案内を
送った。
[決定事項]
なし
2-2) IPアドレス検討委員会からの報告
前村委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- IP-USERSにおいて、指定事業者に意見を聞くことは良いことだが、例えばアド
レス節約のように、指定事業者側の利益と相反するインターネット全体の利益
を代弁する人はいたのか?
→ オープンポリシーミーティングには指定事業者だけでなく、エンドユーザー
も出席していた。議論の方向のバランスをとるのがIPアドレス検討委員会委
員長であり、その場のチェアである私の役目だと思っている。
→ 指定事業者、エンドユーザー、JPNIC事務局、APNICのPaulが同じテーブルに
ついてオープンに話すことに意味があった。指定事業者側からもインターネ
ット全体の利益を考えた発言も出ており、オープンに議論をすることで、議
論の偏りに歯止めがかかっている。
- IP-USERSの参加者数は?
→ 120名程度の参加があった。
全体としてIP関係の話を聞いた人はおよそ200名ぐらいではないか。
[決定事項]
なし
2-3) DRP検討委員会からの報告
久保委員より、資料 2-3-1、2-3-2 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
・JP-DRPでは救済措置として移転があるが、不正競争防止法では移転は難しい
ため、そのギャップをいかにしてうめるかということが、今後の主な検討事
項である。
・JACCS事件については最高裁に上告されている。日本においてドメイン名関
係の裁判で確定判決が出た案件はない。
・JP-DRPの申立は現在13件。うち、10件に移転裁定が出ている。またその内
4件については裁判所に提訴された。提訴された4件の内、SONYBANK.CO.JP
については、東京地裁で
却下判決。仲裁センターの判断に間違いはない旨の付言がされた。
・改正不正競争防止法の施行は、12/25を予定していると聞いている。
・DRPのバインディングに関しては、都立大学の渋谷氏が、JP-DRPに拘束力を
持たせるべきとの意見を出している。
・ドメイン名紛争に関する講演会は、約120名程の参加があった。
[質問/意見]
- ブロッキングは必要と思うか。
→必要だとは思うが、何が「著名」かの基準がない。
→ICANNでも議論がされたが、結論は出なかった。このような要望はあるのだが、
結局コンセンサスが得られないという状況である。
[決定事項]
なし
2-4) 技術検討委員会からの報告
白橋委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた
[質問/意見]
- (DNS専門家チームについては)IPと関係が深いのでぜひ協力させてほしい。
(IP検討委員会より)
- whoisとDNSのバインディングの話はその後どうなっているか?
→ テーマ設定が異なるため、この場では回答できかねる。
検討委員会のテーマ検討の際、whois関係の話も含まれていたが、緊急性が高
くないため、絞り込みの結果落ちている。
- IP事業部としてもDNS専門家チームと密接に関わっていきたい。
[決定事項]
- 上記質問のwhoisの件は、JPNICのシステムから別途回答することとする。
2-5) ドメインネーム事業部からの報告
坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
・以下のように資料の訂正
-「属性型地域型 JP ドメイン名の 2001/10/01 から 2001/08/31 までの
処理状況」
→ 「属性型地域型 JP ドメイン名の 2001/10/01 から 2001/10/31ま
での処理状況」
-「属性型地域型 JP ドメイン名の 2001/11/01 から 2001/09/30 までの
処理状況」
→ 「属性型地域型 JP ドメイン名の 2001/11/01 から 2001/11/30ま
での処理状況」
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-6) IP事業部からの報告
荻野委員より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
・システム改訂に伴い、ドキュメントの改訂も発生するが、通常2ヶ月の周
知期間のところを、3ヶ月おいてやっていく予定である。
・IWでのIP-USERSで、来年も開催して欲しいという意見があったので、来年
6月のINTEROPでもIP-USERSを開催したい。
・NIR PositionMeetingについては、議論が始まったばかりであるので、次
回の評議委員会で報告したい。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-7) インターネット推進部からの報告
佐野部長より、資料 2-7-1 に基づき報告が行なわれた
(以下のような補足があった。)
・JPccTLDを議論する会というのはJPNIC理事会主催で、JPNICが今後も
ccTLDを監督していくにあたり、今後のあり方について議論する場を設け
るというのが趣旨で開催する。
・Internet Week 2001の参加者数は概ね予想どおり。
チュートリアル参加者 3305名
述べ参加者数 9000名
収支はほぼ均衡する予定。
・ソルトレークシティでのIETFの IDN WG で、NAMEPREP,AMC-ACE-Z,
IDNAの三つの仕様について数週間以内に Last Call することが決定
した。
3月ごろにはRFCとなると思われる。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-8) 総務部からの報告
成田事務局長より資料2-8-1に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- IW 開催中の総会開催は今後やめてほしい。来年も同様のことがあるならばIWと
同じ会場で開催して欲しい。
[決定事項]
なし
2-9) JPRSからの報告
渡邊代理委員より資料 2-9-1に基づき報告が行われた。
[質問/意見]
- 資料にある「2002年の連休」は「2002年5月の連休」にかえる。
[決定事項]
なし
2-10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
3. 審議事項等
3-1) ACE方式の標準方式への移行が登録規則・制度に及ぼす影響について
奥山委員より、資料 3-1-1、3-1-2 に基づき説明が行なわれた。
[質問/意見]
- RACE と AMC-ACE-Z の違いは何か。
→ AMC-ACE-Z では圧縮効果が加わっているため、長い文字列が登録できる。
- コンバージョンサービスは同じくサービスインするのか?
→ 同じである。
- 日本語のメールアドレスはいつ出来るのか。
→ JDNAでクライアントのソフトウエアを開発することを進めている。 JPNICが
クライアントについてのソフトまでやるのはふさわしくないので、現在検討
中。
- ネームサーバーに多言語ドメイン名が使えるということは どのレコードが許
されるのか?ファイルを漢字で変更するにはコンバージョンをしないといけな
いと思うが このレコードには使えて、こちらは使えないなどのルールを決め
てもらわないと混乱するのではないか?
→ ここではあくまでも、whoisデータベース中の連絡先としての電子メールア
ドレスとして、日本語電子メールアドレスを許すかどかの議論であり、ネ
ームサーバのレコードの問題ではない。
→ 基本的には主要なメールサーバのRRレコードに日本語ドメイン名は使用で
きる。ただし、指摘のとおりコードのコンバージョンは必要である。
→ ネームサーバに多言語ドメインを使用することに関しては、技術的な補足
説明等も出して混乱なく使用できるように、現在準備を進めている。
[決定事項]
- 審議事項について、全委員一致で承認された。
次回の開催予定
2002年2月14日(木)
----------- 終了 17:00 -----------