第9回社団法人JPNIC評議委員会議事録
日 時:2002年10月9日(水) 15:00~17:00
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、佐野 晋、坪 俊宏、前村 昌紀、江面 祥行、
岡田 雅也、久保 次三、白橋 明弘
リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、太田 俊史(IAJ)、向井 将(JANOG)
堀田 博文(JPRS)、境 輝正(JAIPA)
欠席委員 : 小西 和憲、丸山 直昌、野村 純一、荒野 高志(ICANN)
事 務 局 : 成田 伸一、 佐藤 俊也、飯塚有紀子、伊勢 禎和、大橋 徹、
根津 智子、北村恵津子、 中島 隆、高梨 恭仁子、貝瀬 香織
傍 聴 者 :4名
議題:
1. 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1
3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1
4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1
5) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-5-1
6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1
7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1
8) 総務部からの報告 資料 2-8-1
9) JPRSからの報告 資料 2-9-1
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
12) その他報告事項
3. 審議事項等
1)IDN-adminに関するJPドメイン名の対応について
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 議事録の確認
資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告
資料 2-2-1 IP検討委員会からの報告
資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告
資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告
資料 2-5-1 ドメイン名事業部からの報告
資料 2-6-1 IP事業部からの報告
資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告
資料 2-8-1 総務部からの報告
資料 2-9-1 JPRSからの報告
資料 2-10-1 データベースに関する統計情報
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議 事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員
総数の1/2以上の出席を確認し、第9回(社)JPNIC 評議委員会(以降「評議委
員会」という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、白橋委員と久保委員が指名された。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、8月8日に行われた第8回評議委員会議
事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告
岡田委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- gTLDの情報が少ないので、インターネットコミュニティに対して正しく
情報を伝えていく必要があるとの意見が検討委員会の中で出た。
- 新gTLD評価プロセスは遅れている。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2) IPアドレス検討委員会からの報告
江面委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
[質問/意見]
- 「Draft2 : IPv4 Evaluation Guidelines」は何のEvaluationか。
→常時接続サービスなど、各々のサービスにおけるIPアドレスの割り
当て基準についてAPNICとしての評価にに関するドキュメントとなっ
ている。
- 「Draft3 : NIR Recognition Criteria」について、「APNICの真意と
しては、現状を尊重している結果である」というのはどういう意味か。
→NIR、RIRのどちらからでもアドレスの分配を受けることができると
いう基準がドキュメント上に新たに記載されたが、当初IPアドレス
検討委員会は、APNICがJPNICの下の事業者を取り込もうとしている
のか、または現状のスキームを尊重・保持していくのかAPNICの真意
をつかめていなかった。IPアドレス検討委員会メンバーからの情報
収集後、APNICは、ISPが他のRIRからの分配を受けることは可能であ
ると同時に、もしISPがAPNICからの直接分配を受けたい場合には、
それを妨げないというのがAPNICの真意であろうという結論に達した。
[決定事項]
なし
3) DRP検討委員会からの報告
久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- JP-DRPの新たな申立てなし。
- WHOIS による情報開示とプロバイダー責任法による発信者情報の開示
との間に類似性があるのではないか、という観点から議論を行った。
DRP検討委員会としてWHOISとプロバイダー責任法との関係を文書でま
とめることになった。
- 裁定結果実施日までに移転手続きを申立て側が行わない場合、UDRPで
は、レジストラはリリースしている問題について、JP-DRPでは、裁定
実施日に「抹消」だけは行って、その後一定の時間内に手続きを行わ
ないときには、移転裁定の権利は消失する、という方向で意見一致。
次回の委員会までに改訂案文を事務局で作ることとなった。
- JP-DRPを経ずに裁判へ訴えた場合における、登録者から移転等の申請
があったときの対応については、事務局にて案を作成することとなっ
た。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
4) 技術検討委員会からの報告
白橋委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
5) ドメイン名事業部からの報告
坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
6) IP事業部からの報告
前村委員より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- 解放されたアドレスが、経路広告されていないという確認はどのよう
にしているのか。
→JPNICのボーダールーターにて、実際の経路をみて判断している。
- 新IPv6アドレスポリシーが適用され、フォーマットの変更などで実際
に不具合を経験したので、IPv6サービスをしているISPに何らかのア
ナウンスをしたほうがよいのでは。
→鋭意検討する。
[決定事項]
なし
7) インターネット推進部からの報告
佐野委員より、資料 2-7-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- メールマガジンのトピックス号を開始。月1回の定期号含め、月4~5
回ペースで発行している。
- JDNA/MINC Joint Workshop は、MINC理事後藤氏から小西氏への交代に
伴い、これまでの活動の節目として実施。
- 米谷氏の出向終了に伴い、技術研究課課長は佐野理事が兼務。
- 10/1より、セキュリティ準備室が発足し、木村泰司氏が職員として
着任している。室長は佐野理事が兼務。PKIの認証をベースとした
DNSSECのインフラ作りの検討を開始。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
8) 総務部からの報告
成田事務局長より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
9) JPRSからの報告
堀田リエゾンメンバーより、資料 2-9-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 常に問題点を洗い出して話すためにも、3者(JPNIC/JPRS/仲裁センター)
が定期的に会議をもつことが重要であるということで、10月4日に
JPNICと仲裁センターを訪問した。
[質問/意見]
- 表の中のGA、GJはどういう意味か?
→ GAはアスキー、 GJは日本語
- LGの登録は始まったが予定された2000数件は、既に登録が終ったのか?
→ 本日現在で10件強の登録である。地方自治情報センターでは
1年に1000を越えるという計画で、進行させているようである。
- 6月1日~7月1日にドメインの登録数が落ちている理由は?
→年間の維持料の請求時に登録の更新をしない(キャンセル)が発生したため
属性と汎用を比べると属性は長くつかわれる傾向があるが、汎用は
キャンペーン用等で登録されることもあるため、解約が多い。
[決定事項]
なし
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
□JANOGからの報告(向井委員)
- 第11回JANOGミーティングを1月23、24日に秋田で開催予定
□IAjapanからの報告(太田委員)
- アジパシフィックアブロードバンドサミット2002を11月17日東京ビッ
クサイトで開催予定
□JAIPAからの報告(境委員)
- 安心安全マークの第一期締切りで、41社43サービスの申請を受理。
審査後10月15日に発表予定
□WIDEからの報告(石田委員)
- Open Policy Meetingクリティカルリフラストラクチャーの提案中、
WIDEから提案したのルートサーバーに関する提案も含めてコンセン
サスが得られた
□ICANNからの報告(荒野委員)
- なし
12) その他報告事項
□APNG CAMP開催にについて(松本委員)
- 第2回APNG CAMPが8月29、30日に上海で行われ、JPNICから3名、
JPRSから1名派遣をした。
- APNG CAMPは、次世代のインターネットを担う人々の発掘および育
成を目的としている。
- 出席者70名中、日本から9名が参加した。
- JPNICにて報告会を行った。
3. 審議事項
3-1) IDN-adminに関するJPドメイン名の対応について
IDN-adminに関するJPドメイン名の対応について、今後、審議事項と
して諮るための情報共有として、岡田委員より資料3-1-1に基づき説
明が行われた。
[質問/意見]
- JPNICとJPRSとの責任分岐点について。最終的にサービスのポリシーは
JPRSが決める。JPNICで決まったことがそのままJPドメイン名のサービ
スになるとは限らない。
→ 検討委員会にJPRSも参加しているし、決まった後でJPRSが変える
というのはどうか。
→ IDN-TFでも検討を行っている。DOM-COM、DRP-COMなどとの連携の
上進めていく。
- ガイドラインに対してJPNICとしてどういうポジションをとるのか。
→この流れに乗るとしたらどのようなテーブルにするのかという二段
階の問題がある。
- 現在の IDN-admin は第1版という位置づけであり、ICANN 上海会議に向
けて第2版の編集が進められている。従って、今の段階で議論できるのは
第1版の内容。
- JPのみかそれともCOM等のgTLDも含めた大きな視野で検討すべきかとい
う問題もある。
[決定事項]
なし
○次回の開催予定
2002年12月12日(木)
----------- 終了 17:00 -----------