第10回社団法人JPNIC評議委員会議事録(案)
日 時:2002年12月12日(木) 15:00~17:00
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、小西 和憲、丸山 直昌、坪 俊宏、江面 祥行、
岡田 雅也、久保 次三、白橋 明弘
リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、太田 俊史(IAJ)、向井 将(JANOG)
堀田 博文(JPRS)
欠席委員 : 佐野 晋、野村 純一、前村 昌紀、荒野 高志(ICANN)
境 輝正(JAIPA)
事 務 局 : 佐藤 俊也、伊勢 禎和、大橋 徹、佐藤晋、中島隆、飯塚有紀子
根津 智子、秋山智朗、木村泰司、高梨 恭仁子、貝瀬 香織
傍 聴 者 :4名
議題:
1. 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1
3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1
4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1
5) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-5-1
6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1
7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1
8) 総務部からの報告 資料 2-8-1
9) JPRSからの報告 資料 2-9-1
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
12) その他報告事項
3. 審議事項等
なし
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 議事録の確認
資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告
資料 2-2-1 IP検討委員会からの報告
資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告
資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告
資料 2-5-1 ドメイン名事業部からの報告
資料 2-6-1 IP事業部からの報告
資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告
資料 2-8-1 総務部からの報告
資料 2-9-1 JPRSからの報告
資料 2-10-1 データベースに関する統計情報
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議 事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員
総数の1/2以上の出席を確認し、第10回(社)JPNIC 評議委員会(以降「評議委
員会」という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、小西委員と江面委員が指名された。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、10月9日に行われた第9回評議委員会議
事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告
岡田委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 12月のICANN会議の動きを見て、引き続き検討を進めたい。
[質問/意見]
- 国際化ドメイン名のプロトコルの標準化に目処がついた。来年の春くら
いにはRFC化され、夏前には正式にサービスが開始できる見通し。従っ
て、今年度いっぱい中にはドメイン名検討委員会およびDRP検討委員会
での結論を出してもらいたい。
→異体字のグルーピングについてはDRP検討委員会で議論をし、不要
との結論になったと認識している。
→IDN-TFに対して正式な回答はもらっていない。
→検討ポイントは、異体字テーブルは必要かという点と、IDN admin
というしかけが世界にとって幸せかという二点であったと思う。
一点目は両検討委員会で不要との結論が出ており、二点目につい
てはDRP検討委員会での検討範囲ではなく、ドメイン名検討委員会
では検討中という状況ではないか。
[決定事項]
- IDN admin について両検討委員会で結論を出し評議委員会で報告を行う。
2) IPアドレス検討委員会からの報告
江面委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
[質問/意見]
- 今までJPNICが割り振りを行ったブロックのDNS逆引きもAPNIC管理に
なるのか。
→APNICでのポリシー変更後、JPNICが新たに割り振りを受けたもの
からAPNICでDNS逆引きを管理する。これまでの分は、JPNIC管理で
変わらない。
- 資料1-3のポリシ(LIRによる2次ISPへの再割り振り)が実装されると、
NIRは、2次ISPへ割り振りができなくなるのか。
→現在、2次ISPはエンドユーザに割り当てができないため、上位の
IP指定事業者からエンドユーザへ割り当てをしている。ポリシ実
装後は、指定事業者が2次ISPに再割り振りをし、2次ISPからエン
ドユーザに割り当てができるようになる。
- アドレスの節約を目標として掲げながら、今回のポリシ実装で、LIR
から2次ISPへの割り振りが可能になるのは矛盾ではないか。どうして
このような方向の議論になったのか。
→本ポリシでは、細かい経路の集約が目的。JPNICが全てのポリシを
実装するのかは結論がまだでていない。
- これまではアドレスの集約が目標と思っていたが、経路上の集約が目
標になったのか。
→APNICもIANAからアドレスをもらいにくく、APNICもアドレスを有
効活用する必要があるという経緯がある。
- 現在、RIRとしてはIANAの支配から脱却したいという動きがあるなか、
逆にIANAはRIRへの統制を強めているようなところもある。これらポ
リシは、これまでのロジックと逆行しているようなので、APNICでの
ポリシ議論の経緯を詳細に確認する必要がある。
- これらポリシの動向は、JPNICとして非常に重要であるため、APNICで
のこれらのポリシ議論の流れ、経緯について報告してもらいたい。
また、今後の対応について、IPアドレス検討委員会とIP事業部で議論
した後、IP事業部の担当理事から執行理事会に報告、必要ならば審議
事項としてあげてほしい。その後、執行理事会からIPアドレス検討委
員会とIP事業部へ具体的な課題を投げることにしたい。
- 資料1-1~1-3のポリシのステータスを確認したい。
→3つのポリシとも、APOPMでコンセンサスを得ている。
1-1(アジア太平洋地域におけるNIR運用ポリシー)は、JPNICでのシ
ステム対応を進め、現在、APNICへのゾーン転送機能についてテス
ト中と聞いている。
1-2(アジア太平洋地域におけるAS番号運用ポリシー)と1-3(LIRによ
る再割り振り)は、JPOPMでIP指定事業者に打診し、意見を収集する
予定。NIRとしては、実装せず、現状維持という選択権もある。こ
れらのポリシに対する指定事業者のニ-ズを把握するのが今の状態。
[決定事項]
- 資料1-1~1-3のポリシのこれまでの経緯と、IPアドレス検討委員会・IP
事業部が予定しているJPOPMでの検討事項を直近の執行理事会へ報告する。
3) DRP検討委員会からの報告
久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- gTLDでは、裁定実施予定日に移転申請手続きがない場合にはリリースし
ている。
- JP-DRPの利用促進に努める必要がある。
[質問/意見]
- JPNICは「特定電気通信役務提供者」に該当するか。
→JPNICもWHOISサービスの提供を行っているため、JPRSが該当すれ
ばJPNICも該当すると思われる。
[決定事項]
- JPNICが「特定電気通信役務提供者」に該当する場合にどのような影響
があるか調査する。
4) 技術検討委員会からの報告
白橋委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。
- ENUM研究グループの第1次報告書は、手元に冊子でお配りしている。
- DNSQCタスクフォースの活動については、今回のニュースレターの特集
でも紹介している。
[質問/意見]
- IDNについては、Internet Week において何か発表はしないのか。
→3つほどのセッションにての発表を考えている。
[決定事項]
- なし
5) ドメイン名事業部からの報告
坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
6) IP事業部からの報告
佐藤課長代理より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- 2-2-1で議題になった3つのポリシに関する対応を再度依頼したい。
また、IPレジストリシステムの報告が少なく残念。今後、鋭意業務を
進め、報告してほしい。
[決定事項]
- なし
7) インターネット推進部からの報告
伊勢企画課課長、小島技術部準備室課長より、資料 2-7-1 に基づき報告
が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 今後、ニュースレターやメールマガジンの執筆に関しては全て署名入り
の記事とする。
- Internet Weekの登録者数は、締め切り時点で昨年度を下回る登録者数
だったが、
1)1週間締切期間を延長した
2)日経新聞のメーリングリストへのバナー広告掲載
などの対策をとったことにより、当日申込の入場者が昨年度と同水準で
あれば収支としてはプラスマイナスゼロと予想される。また、12月16日
に日経新聞へもイベントの告知を掲載予定である。
[質問/意見]
- セキュリティ事業準備室における事業目標の「whois におけるユーザ認
証の実現」とは現在あるデータについてのユーザ認証なのか、それとも
whoisを使った新たな認証なのか。
→提供側の情報の正当性を署名により認証することと、情報の更新
の際にユーザを認証するとらえて欲しい。IPのシステムを作るに
あたっても証明書を使ったアプローチなど、応用できる。
- 同じくセキュリティ事業について、本年度の研究テーマとして「他の
RIR(RIPE,APNIC)の調査」とあるが、これについてはIP事業部でも既に
行っている部分もあるので、連携を取りながら進めていただきたい。
→了解した。緊密な連携を図ることとする。
- この場の「セキュリティ」で対象とされているものはIPアドレスだけな
のか?
→認証範囲を考えたとき、"ネットワーク情報"を範囲とするとIPアド
レスになる。ドメインのエントリについては検討中である。
→登録管理業務はJPNIC(IP)/JPRS(ドメイン)共同でやっているし、
システムは融合しているので分けて考える必要もない。レジストリ
としての役割を考えたとき、ドメインも含めた形でトータルなリソー
ス管理を設計することが肝要である。
→具体的なサービスの内容については現在検討段階である。
[決定事項]
- なし
8) 総務部からの報告
佐藤俊也課長より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 総会の案件についての補足。理事選任について、荒野氏が選任された。
- 来週のInternet Week中に理事合宿の開催を予定している。
- 専門家チーム「NG-TF」を発足させた。1月18日にチュートリアルを計画
しており、Internet Weekでもプロモーションを予定している
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
9) JPRSからの報告
堀田リエゾンメンバーより、資料 2-9-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
[質問/意見]
- 来年度の諮問委員会の構成について、学識経験者のなかに知的財産の専
門家を入れてほしい。
[決定事項]
- なし
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
□JANOGからの報告(向井委員)
- JANOG11にJPNICからのプログラムが3つ入る予定。議論が巻き上がる
と思う。
- Jのルートサーバのアドレスの変更については確認方法もつけて公開
している。
□IAjapanからの報告(太田委員)
- ネットライフリウムは12月に開催予定だったが、来年の3月14日~16
日に延期になった。
□JAIPAからの報告(境委員)
- なし
□WIDEからの報告(石田委員)
- ENUMについてWIDEとしてはDNSから見た場合のオペレーションやユー
ザーエージェントが利用するインプリメンテーションの側面からWG
を結成しての活動を予定している。メンバーとしてJPNIC・JPRSから
の参加も歓迎する。
□ICANNからの報告(荒野委員)
- なし
○次回の開催予定
2003年2月13日(木)
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