第12回社団法人JPNIC評議委員会議事録
日 時:2003年4月10日(木) 13:00~15:00
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、小西 和憲、佐野 晋、坪 俊宏、前村 昌紀、丸山 直昌、
野村 純一(電話)、江面 祥行、岡田 雅也、久保 次三
リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、太田 俊史(IAJ)、向井 将(JANOG)
堀田 博文(JPRS)、境 輝正(JAIPA)
欠席委員 : 白橋 明弘、荒野 高志(ICANN)
事 務 局 : 成田 伸一、 佐藤 俊也、飯塚有紀子、伊勢 禎和、佐藤 晋、
根津 智子、北村恵津子、 中島 隆、高梨 恭仁子、貝瀬 香織
傍 聴 者 :2名
議題:
1. 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1
3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1,2-3-2
4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1
5) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-5-1
6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1
7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1
8) 総務部からの報告 資料 2-8-1
9) JPRSからの報告 資料 2-9-1
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
12) その他報告事項
3. 審議事項等
なし
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 議事録の確認
資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告
資料 2-2-1 IPアドレス検討委員会からの報告
資料 2-3-1,2-3-2 DRP検討委員会からの報告
資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告
資料 2-5-1 ドメイン名事業部からの報告
資料 2-6-1 IP事業部からの報告
資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告
資料 2-8-1 総務部からの報告
資料 2-9-1 JPRSからの報告
資料 2-10-1 データベースに関する統計情報
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議 事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員
総数の1/2以上の出席を確認し、第12回(社)JPNIC 評議委員会(以降「評議委
員会」という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、岡田委員と久保委員が指名された。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、2月13日に行われた第11回評議委員会議
事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
1) IPアドレス検討委員会からの報告
江面委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- LIRのダウンストリームアロケーションについて、次回のJPOPMで報告を行うと
のことだが、その前にもip-usersなどを使って議論したらどうか。
→ そのつもりである。JPOPMでの報告は、JPNICおよび指定事業者を含めたJPコ
ミュニティでの議論の結果としたいと考えている。
- 2次ISPの規模はどれくらいか。基準はあるのか。
→ 指定事業者になる規模としては、クラスCを4つ保持していることとしている。
現在は、大きなブロックを必要とする2次ISPであれば、その基準を満たすは
ずという前提に基づいている。
これまではアドレス消費量ではなく、マルチホームしていることが基準とな
っていたため、ISPにとって障壁になっていた。最近、マルチホームの基準
が取り除かれ、アドレス空間の消費量があれば割り当てを行うことが可能と
いう方向にポリシが変更された。その流れを受け、 実際にLIRのダウンスト
リームアロケーションの実装、および具体的な実装方法の検討をしている段
階である。
- JAIPAでは、アドレス空間の規模によって2次ISPを定義しているか。
→ 定義していない。現状では定義できないだろうと思われる。
→ IPアドレス検討委員会では、1次ISPを「IP指定事業者」と定義し、
そのIP指定事業者から割り当てを受けている組織を「2次ISP」と
している。
- 今後は、2次ISPもターゲットにしていくということか。
→ そうである。ダウンストリームが実装された場合、これまでは直
接エンドユーザに割り当てができなかった2次ISPも、上位のISPか
ら受けとったアドレスを自分達のコントロールでエンドユーザに
割り当てることが可能になる。
- IPアドレス検討委員会における1次、2次ISPの定義を明確にしてほしい。
→ JPNIC→IP指定事業者、2次ISP、エンドユーザの4つのプレイヤー
がいて、エンドユーザにに対してIPアドレスの割り当てをする
ための、ブロックの分配の流れを改めて整理して、報告したい。
→ ISPのなかで、IP指定事業者になるのは1次ISPであり、それ以外は
2次ISPと考えてほしい。
- 1次、2次ISPという区分は、JPNIC特有のものではないか。
→ IPアドレス管理上での区分である。
→ IXポイントに直接つながっているか否かなど、1次、2次ISPという
言葉はあるが、JAIPAとしては明確に決めきれていないし、区分は
していない。
[決定事項]
- なし
2) ドメイン名検討委員会からの報告
岡田委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
以下のような補足があった。
- gTLDも含めたグローバルな情報も提供していくべきと考える。
[質問/意見]
- ICANNのパブリックコメントについて、リエゾンメンバーなど各団体からも意見
を頂けるとありがたい。
[決定事項]
- なし
3) DRP検討委員会からの報告
久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。
以下のような補足があった。
- 特定電気通信役務提供者、は第2条に定義があり、JPNIC,JPRSは、
明らかに該当する。
- しかしながら、JPNIC/JRPSはWHOIS情報の発信者そのものであり、
第3条但書きに該当するため同法の適用はない。
- 移転手続きが行われなかったため、裁定結果の実施が遅れていた
SONYBANK.CO.JPにつき、移転が実施された。
- 4月3日に新たな申立てが1件あった。
- ICANNリオ会議において、UDRPレビューの報告はなかった。レビュー
作業は、なかなか進んでいない状況のようである。UDRPはある程度か
たちが固まってきたので、あまり手を加えられないのではないか。従っ
て、UDRPレビューの動きを待たずに、独自にJP-DRPの方の改訂作業を
進めていってもよいのではと考える。
[質問/意見]
- テレコムサービス協会、電気通信事業者協会およびJAIPAにより、プ
ロバイダー責任制限法に関する事業者相談センターを設置している。
また、条文の逐条解説、ガイドラインおよび関連ウェブを作成して情
報提供を行っている。
- 特定電気通信役務提供者に該当するにしろそうでないにしろ、JPNIC
として共通の認識を持った方がよい。
→ WHOISの解釈によっては該当しないとも考えられるが、結果的に同
法の適用は受けないので、あまり掘り下げて検討する必要はない
のではないか。
- 同法の適用を受けないからといって、プライバシーの問題などを考え
なくてよいとことではない。
- 第2条3項の「他人」の解釈が広いようである。また、WHOISに限らず
その他ウェブの中でいろいろなやり取りが行われているので、更に同
法について検討を行った方がよい。
- DRP検討委員会では、これ以上本件に関する検討は行わない。
[決定事項]
- JPNIC事務局で、更に検討を行う。
4) 技術検討委員会からの報告
佐野委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
5) ドメイン名事業部からの報告
坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
6) IP事業部からの報告
前村委員より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
7) インターネット推進部からの報告
佐野委員より、資料 2-7-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
8) 総務部からの報告
成田事務局長より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
9) JPRSからの報告
堀田リエゾンメンバーより、資料 2-9-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- ドメイン名併用期間は原則は6ヶ月なのか?それ以上は何か申請が必要か?
→ 6ヶ月が原則。申請し、認められた場合に6ヶ月以上を適用する。
- 日本語ドメインの進捗状況は?
→ 3月20日punycode対応が終了し、ICANNに報告したが、翌日にICANN
のWEBに手順が掲載された為、その手順に則って行う。
- ICANN(Rio de Janeiro, Brazil)について報告を。
→ 300名参加し戦勝状況下でも人数的には変動がなかった。大きな議
題もなく活発な議論はなし。
Reform最中で、後の理事選出について動き始めている。6月に新し
い理事会の全貌が見える。
ccTLDは遅れている。2派に分かれている。ccNSOが6月に組み込まれる。
IDNについてはGoSign待ち。1ヵ月後か。
ICANN報告会をIAjapanと共催で開催予定(4月30日14:00)。
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
□JANOGからの報告(向井委員)
- 4月1日コミッティーの荒野氏、石井氏が退任し、2人を迎える。総勢10名
- ファイル交換系の制限をどうするかという問題について、フィルタで対応
するか、ルーティングで対策するかについて議論を継続中である。
- JANOGミーティングを7月末に札幌で開催予定。
□IAjapanからの報告(太田委員)
- 出会い系サイト問題などに関する国際ワークショップを開催し、グローバ
ルな対応策を講じる。
- プライバシー侵害問題については、民間でできる対応を検討中。
- プロバイダ責任制限法に関するセミナーを開催予定。
□JAIPAからの報告(境委員)
- 下記の情報について資料も用意しているので、お問い合わせを。
・電気通信事業法の改正について。
・出会い系サイトについて。法律が通過し、出会い系サイトのガイドラ
インを作成される。
・総務省がサイバー、ハイテク犯罪について強化。いろいろな情報交換が
活発に。
・架空の請求書メールが増えている。
プロバイダーに苦情問い合わせあり。プロバイダーにユーザーへの告知
など指導。
- 定時総会を5月23日品川プリンスホテルで開催予定。戸倉俊一?氏の講演。
□WIDEからの報告(石田委員)
- DNSQC-TFのレポートを作成中。JPNIC News & Views にも報告が載ってい
ます。
□ICANNからの報告(荒野委員)
- なし
12) その他報告事項
□ 今回で、2002年度の評議委員会は最後となる。リエゾンメンバーは1年任期
なので、今回で終了。
来週末くらいまでに改めて事務局より連絡を。
検討委員会、評議委員は任期2年。
□ 日本知的財産センターのシンポジウムを開催。JPNICが後援しています。
3. 審議事項 なし
○次回の開催予定
2003年6月19日(木) 13:00~15:00
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