第11回社団法人JPNIC評議委員会議事録(案)
日 時:2003年2月13日(木) 15:00~17:00
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、小西 和憲、佐野 晋、坪 俊宏、丸山 直昌、江面 祥行、
岡田 雅也、久保 次三、白橋 明弘
リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、太田 俊史(IAJ)、向井 将(JANOG)
堀田 博文(JPRS)、境 輝正(JAIPA)
欠席委員 : 野村 純一、前村 昌紀、荒野 高志(ICANN)
事 務 局 : 佐藤 俊也、飯塚 有紀子、伊勢 禎和、小島 育夫、佐藤 晋、根津 智子、
岡部 ちぐさ、 中島 隆、木村 泰司、高梨 恭仁子、貝瀬 香織
傍 聴 者 :2名
議題:
1. 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1
3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1
JP-DRP改善の可能性についての検討報告書 資料 2-3-2
4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1
5) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-5-1
6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1
7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1
Internet Week 2002開催報告 資料 2-7-2
8) 総務部からの報告 資料 2-8-1
9) JPRSからの報告 資料 2-9-1
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
12) その他報告事項
3. 審議事項等
1) IDN-adminに関する検討報告書:ドメイン名検討委員会
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 議事録の確認
資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告
資料 2-2-1 IPアドレス検討委員会からの報告
資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告
資料 2-3-2 JP-DRP改善の可能性についての検討報告書
資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告
資料 2-5-1 ドメイン名事業部からの報告
資料 2-6-1 IP事業部からの報告
資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告
資料 2-7-2 Internet Week 2002開催報告
資料 2-8-1 総務部からの報告
資料 2-9-1 JPRSからの報告
資料 2-10-1 データベースに関する統計情報
資料 3-1-1,3-1-2 IDN-adminに関する検討報告書:ドメイン名検討委員会
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議 事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員
総数の1/2以上の出席を確認し、第11回(社)JPNIC 評議委員会(以降「評議委
員会」という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、坪委員と佐野委員が指名された。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、12月12日に行われた第10回評議委員
会議事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告
岡田委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
2) IPアドレス検討委員会からの報告
江面委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
以下のような補足があった。
- 先月、APNICのポール・ウィルソン氏が来日。その際、Blueprintで述
べられているNRRについて確認したところ、その気になればRIRが独自
に運営できることをICANNに示したかっただけであり、実行する予定は
今のところないとのことであった。
[質問/意見]
- オーソライゼーションプロセスの検討をしているとのことだが、今ま
では各組織の役割が明確になっていなかったのか。
→ これまではコンセンサスを得た事項をIPアドレス検討委員会で検討、
理事会・評議委員会へ報告・検討、その後IP事業部へ実装の指示と
いう大まかなフローだった。今回の検討の目的は、その実装までの
フロー、役割、責任を明文化するというものである。
- そのプロセスを明確化したら、実装までのスピードがあがるのか。
→ 現段階では、各組織の役割と実装までのフローを明文化するのが目
的であるため、期間短縮についての検討は後回しになっている。次
の段階でその問題があがってくるだろう。
- 資料2-2-1の3項(オーソライゼーションプロセスの検討)および2項(6)
(家電等へのIPv6アドレスのポリシ)の検討主体は誰か。また、2項
(6)のWGの主体は誰か。
→ 3項については、IPアドレス検討委員会で行っており、その後評議
委員会、執行理事会にて報告する予定。2項(6)については、JPOPM
においてパネル形式で検討を行い、チェアは荒野さんが担当した。
会場のコンセンサスとしてWGの発足の検討が決定した。その後、IP
アドレス検討委員会において、IP事業部からWGをv6協議会とJPNIC
で協力して発足する方向である報告を受けており、了承している。
- JPOPMでコンセンサスを得た事項は、JPNICのポリシとなる、または現
行のポリシに反映されると考えてよいのか。
→ コンセンサスを得た事項の内容には、いくつか種類があるので、そ
の扱いについては、各々検討し、実際のポリシの策定、修正等につ
いては評議委員会等で報告していきたい。
- オーソライゼーションプロセス検討の目的は、責任を明確化するため
とのことだが、評議委員会としては、実装までの期間を短縮できるよ
うにしてほしい。
→ それをふまえて検討させていただく。
- 家電等へのIPv6アドレスのポリシについて検討を行うWGはいつまで
に発足するのか。
→ WGの主催は、IP事業部にハンドルしていただく予定。発足について
は、IPアドレス検討委員会は諮問的な立場で関わっていく。
- 「WG発足の際、家電側のニーズを考える、発掘する」というのは、具
体的にはどういうことか?
→ 現段階では、メーカーにv6に対するニーズが本当にあるのかが不明。
まず、そのニーズを吸い上げるのがWGの趣旨。
[決定事項]
- なし
3) DRP検討委員会からの報告
久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。
以下のような補足があった。
- これまで検討してきた2事項について最終的な対応策が出された。内
容については、報告書参照。JP-DRPの改訂は行わない。登録規則の改
訂で対応。
- JP-DRPには裁判後の対応についての規定はない。これは、UDRPにその
ような規定がなかったことによる。但し、UDRP Review のレポートが
出た後に、この件について検討を行ってよいと考える。
- 検討委員会での検討内容が、この登録規則の改訂に反映されている。
- 報告書の内容についてはJPNICの機関決定としてもらいたい。裁判所
による調査資料に役立てるという意義もあるため。
[質問/意見]
- JRRSから登録規則改訂に関する報告が何もないことには懸念。
→ 紛争処理に関する登録規則改訂にはJPRS/JPNIC/紛争処理機関の三
者間で検討することになっており、実際に三者で協議を行った。
[決定事項]
- 報告書について各自内容を確認した上で、mail vote を行う。
- 今後、事業部から検討委員長への報告は適宜行う。
- 報告書の文言の最終チェックを行う。
4) 技術検討委員会からの報告
白橋委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。
- IDNの標準化が実現。PunycodeのPrefixが"xn--"にほぼ決定。(2/11)
[質問/意見]
- どのISPが多くの不適切な設定をしている、などのデータが出ている。
なかなか改善されない。TFは、WIDE/JPRS/JPNIC共同プロジェクトなの
で調査結果など有益な情報は、積極的に公表し有効に活用したほうが
よい。
- プログラムを作成した人と不適切な設定をしているネームサーバの情
報を知っている人(ISPとの対応付けが可能な人)は異なる。
一指定事業者の立場からいうとそのようなリストがやすやすと公表さ
れるのは好まれないため、属性ドメインごとのエラーの数くらいしか
公表されていない。
現在は、次の段階に進むために、前提情報とするためのデータを集め
ている段階。
- 不適切な設定は4割程度があり、その状況をオペレータは真摯に受け止
めてくれるが、上位、下位とのサーバとの関係、セマンティックな問
題になっている。
間違っているリストを公表するのがよいかどうか疑問。
- フェイズ1、フェイズ2がある。フェイズ1は状況を分析して現状の確認、
フェイズ2では問題をつぶしていく。
何がおかしいか、おかしいときにどうすればよいかというドキュメン
トを作成したい。
フェイズ2は4月から。50万ドメインあるので、それをどのようにきれ
いにしていくか検討し具体的に進めていきたい。具体的プランが決まっ
たら提示する。
- レポートは評議委員会や理事会にもする。決定はしないけどある程度
の議論はす る。
[決定事項]
- なし
5) ドメイン名事業部からの報告
坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
6) IP事業部からの報告
IPアドレス課 佐藤晋課長代理より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- NIRの投票権・会費の見直しについて問題提起を行うとのことだが、
事前に執行理事会でのコンセンサスを得るようにしてほしい。
→ 今、その準備を進めている。
[決定事項]
- なし
7) インターネット推進部からの報告
佐野委員より、資料 2-7-1 に基づき報告が行なわれた。
以下のような補足があった。
- 3月発行予定のニュースレターでは来年度の活動計画を中心に特集す
る予定。執筆依頼があるかと思うのでその際はよろしくお願いしたい。
[質問/意見]
- IW2002開催報告で数値と日付に誤りがあるようだ。
→修正しておく
[決定事項]
- なし
8) 総務部からの報告
佐藤俊也課長より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
以下のような補足があった。
- ng-tfについて。第3回APNGに前回参加の4名以外に5名プラス川端さん
が参加予定。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
9) JPRSからの報告
堀田リエゾンメンバーより、資料 2-9-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
□JANOGからの報告(向井委員)
- 1/23~24 JANOG11を開催
JPNICではメールマガジンの臨時号を発行してもらった。
次回は7月末に札幌で開催予定。
日程は、JANOGのHP(http://www.janog.gr.jp/)で確認
□IAjapanからの報告(太田委員)
- 有害コンテンツのフィルタリングを提供している。
実験の総括をレイティングとフィルタリングの研究会で行う。
□JAIPAからの報告(境委員)
- なし
□WIDEからの報告(石田委員)
- DNSのエラーが多い。WEBで閲覧できる。
□ICANNからの報告(荒野委員)
- なし
12) その他報告事項
- なし
3. 審議事項
3-1) IDN-Adminに関する検討報告書ついて
岡田委員より資料 3-1-1、3-1-2 に基づき審議が依頼された。
[審議事項]
- IDN-Adminにおける日本語ドメイン名の対応について
[質問/意見]
- 等価文字表の管理責任をJRPSに任せることは、JPNICが仕事を放棄して
いるような印象を受ける。
→ 実装をしているところが管理をすることが望ましい。
- 1対1の対応表としない場合も含めてJRPSが管理をするということか?
→ 資料3-1-1における3の(1)と(2)は並列の関係。
→ (1)については引き続きJPNICでも検討を行う。
- 現時点では、グルーピングはしない。gTLDについても同様な形で要請
したい、というのが本音。
- IDN-adminは否定しないが、JPについては1対1、等価文字表の管理責任
はJPRSというのが現段階の検討委員会でのコンセンサス。
- 現時点は報告書のような内容で対応。今後状況が変化すると思われる
ので、JRPSと協力して対応を進めていく。
- 会合が2/26台北で開催されるので、検討委員会からも参加して欲しい。
[決定事項]
- 再度、審議の内容部分を簡潔にまとめて、mail voteを実施する。
- 報告書を一部表現の変更を行う
○次回の開催予定
2003年4月10日(木)
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