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                                                  2003/11/13 評議委員会
                                                         資料 2-1-1


                      IPアドレス検討委員会・活動報告

                                                  IPアドレス検討委員長
                                                             近藤 邦昭


1. 活動状況

    - 検討委員会開催(10月17日)
    - MLでの議論

2. 報告内容

    1) メーリングリスト上の議論について
  2) JPNICオープンポリシーミーティングの開催について
    3) NRO MoUについて
  4) 特殊用途PIの割当サービスの提供について(審議依頼)
  5) IPv6 Global メーリングリストの議論に関する対応について

3. 活動全般について

 前回の評議委員会からの活動は、主に以下の通りとなります。

  1) メーリングリスト上での議論
  2) IPアドレス検討委員会の開催 (10月17日)

4. 検討・活動内容

4.1 メーリングリスト上での議論

   メーリングリスト上では、主に検討委員会で決定したことや残作業に関
  連する部分の調整を行っています。
   これとは別に10月22日より米国で開催されたARINミーティングにIP事業
    部職員が参加し、その報告を受けてARIN地域でのIPv6アドレスのポリシに
  関する議論が行われました。

   そもそもIPv6のアドレスポリシは日本主導により、グローバルポリシと
  して策定されました。議論のポイントは、このポリシにある、2年で200の
    顧客を獲得する計画を持たなくては割振りしないという制限について、
    ARINコミュニティが、この制限によって米国のIPv6の普及が遅れていると
  いう認識を持っているという点です。

   この制限はSWANPを許したくないというARINコミュニティの強い声によ
  って採用されたという背景も少なからずありますが、この制限をグローバ
  ルなポリシの変更ではなく、ARINとしてのローカライズとして実施すると
  いう方向で検討が進められています。

   これに対し、検討委員会ではメーリングリスト上の議論を通し、現在
  ICANN-ACがこの対応について検討している結果を待って、今後何か対応が
  必要であれば手を打つという立場を取っています。

4.2 JPNICオープンポリシーミーティングの開催について

    第5回目のオープンポリシミーティングの開催を12月に控え、その内容
    や対応について検討を行いました。

   1) 日程について

     今回は、12/5(金)にInternet Weekのプログラムとして実施します。
     また、参加者の利便等も考慮し、兼ねてより事業部に指定事業者連
    絡会との併催をお願いしており、今回併催という形で実現していただ
    きました。
     流れとしては、午前より14時程度までオープンポリシーミーティン
        グを実施し、その後指定事業者連絡会を実施する形となっています。
          開催の案内については、各種メーリングリストおよびJPNICのホーム
    ページを通じて事業部の方から通知していただいていますが、詳しい
    日程については、プログラム決定次第調整し、全参加者に通知する予
    定となっています。

   2) 内容について

     プログラムの内容については、オープンポリシーミーティングの趣
    旨の通り、JPNICからの提案も含め公募という形を今回も採用してい
    ます。
     現時点で検討されている内容としては、IPv6のポリシに関する提案
    が考えられていますが、詳細な内容については、IPv6アドレスポリシー
    企画策定専門家チームで検討するということになっております。

4.3 NRO MoUについて

   先日、RIRよりNRO(Number Resource Organization)の設立に関する提案
  書が発行されました。その後、いくつかの変更点が加えられ、10/24のARIN
    ミーティング会期中に各RIRのCEOによってサインされました。

   この変更点を含め、IPアドレス検討委員会ではいくつかの確認事項をあ
  げ、サインが実施されるまでにいくつかの不明点について確認を行う旨、
  事業部に提案しました。
   確認事項とその結果は以下の通りです。

   1) NROはどこの国の法人格になるのか?(設置場所は?)
     ⇒バミューダ、セイシェル、シンガポール等が候補として話に出て
      いるが決定はしていない。

   2) IRの一員として、NIRはECメンバーを輩出できるのか?
     ⇒ NRO ECはRIRのシニアスタッフが選ばれるといういうことなので、
       きっとCEO/DGが代表となるのではないかと想像する。
        ⇒よって、NIRから選出されることはない。

     3) ASO/ACとの関係は?(ICANNからその機能をentrustしてもらう
        つもりがある?独立の場合、二つの異なった結論がASO/ACと
        NROから出た場合、結論はどこが出す?)
     ⇒ ASO ACの機能をNRO NOが担う以外は既存のICANNの枠組みから外
       れることはない、NRO ECのグローバルポリシーの批准もICANNが
             機能しなかった場合に備える、という関係。

      以上からJPNICとして問題となる点はないと判断し、特に行動は起こし
    ていません。
   
4.4 特殊用途PIの割当サービスの提供について(審議依頼)

   JPNICによる特殊用途PIアドレスの割当サービスの提供について、第4回
  のオープンポリシミーティングにて、その必要性について議論されました。
   その結果、サービスが必要というコンセンサスに至り、IP事業部にてそ
  の実施検討が行われていました。

   この検討結果がまとまり、サービスを実施する方針としてまとめました
  ので、別紙の通り審議をお願いいたします。

4.5 IPv6 Global メーリングリストの議論に関する対応について

    IPv6のグローバルポリシを議論するメーリングリストにて、クローズド
  ネットワークに対するアドレス割当の方針に関する議論が行われていまし
  た。
   検討委員会においても、この内容についてJPNICとしての活動が必要か
  どうかについて、検討を行いました。

   ポイントとなるのは、クローズドネットワークではあるが、複数のISP
  等にまたがっているようなネットワークを形成し、互いにアドレスの重複
  が許されないようなネットワークに対するアドレスの割当というものです。
   しばしば、このようなネットワークはプライベートなネットワークとし
  て考えられがちですが、実情は第三者に対するサービスを行うことを目的
  としていたりするなど状況は異なります。

   検討委員会では、すくなくともJPNICとして一定の見解をまとめる必要
  性はあるとして、その検討をすすめことを提案しました。
   検討は、IPv6担当理事およびIPv6アドレスポリシ企画策定専門家チーム
  を中心に行うということとなりました。

                                                                 以上
            

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