第18回社団法人JPNIC評議委員会議事録
日 時:2004年5月20日(木) 13:00~14:20
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、小西 和憲、佐野 晋、野村 純一、荒野 高志、
丸山 直昌、近藤 邦昭、早川 吉尚
リエゾンメンバー : 宇井 隆晴(JPRS)、境 輝正(JAIPA)、
松本 智(JANOG)、渡辺玲司(IAJ)、
欠席委員 : 坪 俊宏、前村 昌紀、白橋 明弘
事 務 局 : 成田 伸一、佐藤 俊也、飯塚 有紀子、小島 育夫、伊勢 禎和、
二瓶 竜史、佐藤 晋、岡部 ちぐさ、根津 智子、是枝 祐、川端 宏生
傍 聴 者 : 0名
議題:
1. 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) DRP検討委員会からの報告
3) 技術検討委員会からの報告
4) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-2-1
5) IP事業部からの報告 資料 2-3-1
6) インターネット推進部からの報告 資料 2-4-1,2-4-2
7) 総務部からの報告 資料 2-5-1
6) JPRSからの報告 資料 2-6-1
7) データベースに関する統計情報 資料 2-7-1
8) リエゾンメンバーからの報告
9) その他報告事項
3. 報告提案事項
1) なし
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 第17回評議委員会議事録(案)
資料 2-1-1 IPアドレス検討委員会からの報告
資料 2-2-1 ドメイン名事業部からの報告
資料 2-3-1 IP事業部からの報告
資料 2-4-1,2-4-2 インターネット推進部からの報告
資料 2-5-1 総務部からの報告
資料 2-6-1 JPRSからの報告
資料 2-7-1 データベースに関する統計情報
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議 事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員
総数の1/2以上の出席を確認し、第18回JPNIC 評議委員会(以降「評議委
員会」という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、近藤委員と佐野委員が指名された。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、3月11日に行われた第17回評議委員会議
事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
1) IPアドレス検討委員会からの報告
近藤委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- JPNIC オープンポリシミーティング(以下、JPOPM)のコンセンサスプロセ
スについて、検討委員会で案をまとめたとあるが、どの点が課題で、今後
はどのように変えようと考えているのか。
→ コンセンサスの明確な基準が決まっていなかったところが問題点であ
る。これまでは、参加者の挙手によってコンセンサスであると決めていた。
→ APNICで実装が決定した事項でJPNICでの実装を選択してよい事項、
あるいはコミュニティより提案があった事項については、JPNICから
JPOPMに提案を行ない、JPOPMで半数以上の賛同が得られればコンセ
ンサスとする。
→ JPOPMでコンセンサスを得られたものについては、その内容を整理して
MLに報告を行う。その内容にて、特に反対意見がないものについては、
チェアの判断で最終的に判断を行い、JPNICに対してその内容を提案す
る。
→ コンセンサスが得られた後にJPNICに提案した内容が、JPNICの業務上、
実装が不可能な事項については、実装が不可能な理由をJPNICからコミ
ュニティに対して報告すると共に、コミュニティに対して差し戻すこ
ととする。
→ 基本的にはミーティングにてコンセンサスとするのだが、事前にMLに
て内容を紹介して、その内容についての意見を募集する。JPOPMのコン
センサスを得る場でも会場に閉じないで幅広い意見を吸収できると考
えている。
- 半数以上の賛同とあるが、母数は明確にできるのか。
→ 母数はJPOPMの参加者の半数とする。毎回のJPOPMの参加者を母体として
定義する。
- IPv6に関連する文書の翻訳の件についてだが、対象となるドキュメントに
ついては、どれぐらいの分量を想定しているのか。JPNICに話が持ち込まれ
そうな可能性がどれぐらいあるのか。このプロジェクトをJPNICで引き受け
ることになった場合は、IP事業部が担当するのか。
→ 具体的な内容については今後検討することになっている。RFCだけでは
なく、IPv6に関連するドキュメントを対象としているので、分量は多い
と思う。ただし、既に日本語に翻訳されているドキュメントも多く、重
要なドキュメントを選択して翻訳するという選択肢もあると思うので、
JPNICのできる範囲で協力していければと考えている。
→ ドキュメントがたくさんあるので、優先順位をつけて翻訳していくこと
になると思うが、まだ実施するかどうかについての判断も行われていな
い状態である。予算の範囲で翻訳する、というのが一つの方法である。
もう一つとして、JPNICのコミュニティに要望しているのは、RFC-JPで
の経験があるので、そのあたりの知恵を活用できれば、と考えている。
[決定事項]
- なし
2) DRP検討委員会からの報告
早川委員より2003年度の総括報告が行なわれた。
- 2003年度は夏に集中して検討会を開いた。ADR基本法に対するパブリックコメ
ントが募集されたため、メールおよび直接会合を積極的に持ち、JPNICとし
ての意見をまとめることが出来た。
- 特にADR機関の国家認証という部分については、国の関与が強くなりすぎる
ということでJPNICとしては強く反対するという態度を取った。
- ADR機関の国家認証については否定的な意見が多く寄せられたので、そのよ
うな部分は法案から削られるかと思っていたが、今後また改めて検討する
という動きになりそうで注視していくことが必要。本案については、本来
は今回の国会で提出される予定だったが、先延ばしになって臨時国会に提
出される模様。
[質問/意見]
- 早川委員の1年間の活動に対して感謝する。
- ICANNでUDRPのレビューが進んでいないことに懸念を持っている。
[決定事項]
- なし
3) 技術検討委員会からの報告
佐野委員より2003年度の総括報告が行なわれた。
- 技術検討委員会としては、満足のいく回数の会合を持てなかったことは反
省している。しかし技術関連で検討すべきことについては、インターネッ
ト推進部との協力体制の中で進めていることも多いため、詳細はインター
ネット推進部報告で報告する。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
4) ドメイン名事業部からの報告
ドメイン名事業部二瓶課長より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
5) IP事業部からの報告
IP事業部佐藤晋課長代理より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- IPアドレス事業料金体系見直しについての4月案については、2月案で提
示していた基本維持料+特別維持料金を撤廃した。また、質疑応答に関
しては、JPNICのIP事業に関する意見が中心で、料金体系に関しての意
見は少なかった。
- APNICへの職員のトレーニング派遣は、JPNICからAPNICへ送った申請が
どのように処理されているかを確認することができた点が大きな成果
である。
[質問/意見]
- 統計資料の内容について、特徴的な傾向のものはあるか。
→ 毎年みられる傾向であるが、年度末の3,4月は、指定事業者契約の解
約が多い傾向がある。
- アドレスの割り振りに関して、特徴的な傾向はあるか。
→ 月ベースでのアドレス割り振りの傾向は、月ごとで違うので大きな傾向
は見られないが、年間を通すとアドレスの割り振りの量は増えてきてい
るといえる
[決定事項]
- なし
6) インターネット推進部からの報告
佐野委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
7) 総務部からの報告
成田事務局長より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- なし
[決定事項]
- なし
8) JPRSからの報告
JPRS宇井氏より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- JPRSからもICANNの新TLDの募集に対するコメントを提出した。
- ETJPに対しては、事務局として、会員として取り組んでいる。
[質問/意見]
- JPドメインの登録数は基本的には伸びているのか?
→ 累計からいうと、伸びているのはco.jpドメイン名と汎用jpドメイン名。
co.jpドメイン名は属性ドメイン名の8割を占めている。汎用jpドメイン
名は使用数が増えてきていると思われる。
- 100万件達成ははいつ頃をターゲットにしているのか?
→ 今の登録数の変化で判断すると数年という単位では言えない。日本語jp
ドメイン名に関する利用環境の促進などが次の起爆剤になれば、日本語
jpドメイン名の方で登録数を押し上げる要因にあるかもしれない。
インターネット関連事業の協力と共に早期実現を目指したい。
汎用jpドメインと相乗的に登録数を伸ばしていくと予想されるが、プロ
バイダが新サービスを提供しているので、ドメイン名を活用することが
増えてきている。新しいサービスで参入してきた方々が登録数を押し上
げている傾向があるので、そのような動きがより促進されることによっ
て登録数自体は増えていくと考えられる。
[決定事項]
- なし
9) データベースに関する統計情報 資料 2-7-1
10) リエゾンメンバーからの報告
□JAIPAからの報告(境委員)
- JAIPAからICANN Meetingへ派遣するようになったが、今後は更に、
ICANNやWSISな どについて理解を深めるようにしていきたい。
- JAIPAが事務局をしているTelecom-ISAC Japanは、5月21日に「第2回
Telecom-ISAC Japan 情報セキュリティセミナー」を品川プリンスホテ
ルにて開催予定。内閣官房情報セキュリティ対策推進室補佐官の山口英
氏が基調講演を行う。
- 5月31日、JAIPA総会を開催予定。写真家の田沼武能氏が基調講演を行う。
□IAjapanからの報告(渡辺氏)
- IAjapanは平成13年度にいくつかの団体が合併して出来たので、従来の
各団体の仕事をそのまま引き継いだ為に新しい展開が見えなかった。
その反省を踏まえ、今年度のテーマを以下の通りに定めた。
・アジアパシフィックとの連携の強化
- 韓国、中国のインターネット協会と連携して、ソウルで第3回ミー
ティングを実施
・次世代を担う人材の育成
- インターネット上におけるルール&マナーの検定の実施、専門家向
けの研修事業を改正して実施していきたい。
・地域情報化の支援
- 引き続き支援を強化
[質問/意見]
- 次世代の育成について、JPNICのng-tfと連携できれば良いと思う。
□JANOGからの報告(松本委員)
- 7月1日にNetWorld+Interopでスペシャルセッションを行う予定。
- 第14回JANOGミーティングを7月22日、23日に宮崎にて開催予定。
これから詳細を決めていく予定。
□WIDEからの報告(佐野委員)
- DNSやENUMについて今後もJPNICと連携して技術の向上を図っていきたい。
□JPCERT/CCからの報告(佐野委員)
- 最近急激に、インターネットセキュリティへの関心が高まっている
中、2003年度はJPNICとセキュリティセミナーを共催した。今後も一
緒に行う機会があると思う。
[質問/意見]
- JAIPAでもセキュリティについて他団体と連携をとったりしているのか。
→ セキュリティについては各団体が協力して対応し、仕組みが整いつ
つある状況にあると思う。またJNSAと一緒に行っている「インター
ネットセキュリティ情報推進協議会」で一般のユーザに対してセキ
ュリティ情報を提供しようという仕組みを作っている。
12) その他報告事項
なし
3. 報告提案事項
なし
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