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日本におけるネットデイについて

 

ネットデイサミットin群馬実行委員会

(豊橋技術科学大学 講師)

(東三河スクールネット研究会 副会長)

委員長   奥山

okuyama@dsl.gr..jp/okuyama@dsl.ics.tut.ac.jp

http://www.dsl.gr.jp/~okuyama/

http://netday.mikawa.gr.jp/

 

  1. はじめに
  2.  ネットデイという言葉はアメリカで初めて使われ、そこから世界各地に広がりつつある。ネットデイはもともと学校にコンピュータやネットワーク機材を提供し、さらにそれらをネットワークで結び、最終的にインターネットへの接続を実現し、学校教育に役立てようとするものである。日本においてもほぼ同じようなネットデイの定義をしている。ここでは、日本におけるネットデイ活動について簡単に紹介し、学校の情報化や情報処理教育に対するネットデイの役割について考える。

     

  3. ネットデイの必要性
  4.  ネットデイは必要なのであろうか?文部省は2001年までに全ての小中高等学校および特殊教育諸学校をインターネットに接続することを計画している。しかし、インターネット接続の方法を校内のネットワーク化については明確な指針を示していない。

     東三河スクールネット研究会における経験によれば、たとえば1台だけのインターネット接続とか、コンピュータルームだけのインターネット接続では、特に教師が常にインターネットに接続できる環境にないために、インターネット活用の機運が霧散してしまうことがある。また、クラス全員にコンピュータを触らせる必要はないがインターネット上の素材を授業に取り入れたいと思っても、コンピュータルームに行かないとインターネットがつかえないような環境では、みすみす授業での活用のチャンスを失うことになる。したがって、職員室や各教室など、普段使い慣れている場所からもインターネット接続ができる(=校内がネットワーク化されている)ことが不可欠である。

     残念ながら校内のネットワーク化の予算を計上できている自治体はまだ少ない。そこで、ネットデイの出番となるのである。

     

  5. ネットデイの意義
  6.  最初にネットデイ活動の意義について考える。ネットデイ活動の意義はいくつかある。「学校のネットワーク化ができ、情報処理教育を円滑に進める環境を整えることができる」というのは一つの重要な意義ではあるが、これは最終的な結果であり、本当に環境が整えられたかどうかの判断は難しい。また、たとえ環境は整ってもそれが活用できるかどうかは現場の先生方のがんばりにかかっている。そして、実は最終的なゴールは教育を受ける児童・生徒たちがどれだけハッピーになったかであり、そのような最終判断が下されるのはかなり先のこととなる。

     実はネットデイにはより直接的な意義がいくつかある。一つは、「ボランティア活動としての参加したボランティアの満足度」というものがある。これは参加してきたボランティアがどの程度ネットデイ活動に満足できたかということである。もちろん参加するボランティアにより、最終的な満足を得られる基準は違うが、要するに個々の参加者が満足できたかどうかが問題となる。また他の見方をするならば、「技術移転を行うための場」というものもある。ネットワーク技術は簡単なものから複雑なものまで多くの技術的な集大成と見ることができる。そのため、ネットワーク技術者は多くのことを学習し、習得していかなければならない。このような技術的な問題を独学で学ぶのは難しく、さらにトラブル対策などのようなノウハウ的な問題もあり、そのようなノウハウや技術体系を伝授するにはネットデイは格好の素材となる。このような見方は最終的には、生涯学習や実地の技術者教育に役立つ。さらには、「地域住民と学校の関係強化」を図ることができる。これまで学校と地域住民との関わりは、PTAなどの限定されたものに限られ、しかも、学校に通う子弟を持たない住民との接点はほとんどない。ネットデイは地域住民との関係を改めに問い直すきっかけとすることができる。

     このように、ネットデイの意義は多面的であり、ネットデイの実施をきっかけに、開かれた学校への道を切り開くことができると信じている。

     

  7. 日本のネットデイの現状
  8.  フォーラムが開かれる1999810日の2日前に、群馬県前橋市において、国内でははじめての『ネットデイサミットin群馬』が開催される。ネットデイサミットには、国内でネットデイを継続的に実施している(あるいは実施しようとしている)団体が集まり、ネットデイの現状や問題点、今後のあり方などを話し合う。サミット実行委員会の調査によると、これまでにネットデイを実施した学校は全国で100校程度(ネットワーク上から拾えるもののみ)であり、数的にはそれほど多くない。また、その9割がサミット実行委員会を構成する5団体(あぶくま地域展開ネットワーク研究会、インターネットつなぎ隊、柏インターネットユニオン、東三河スクールネット研究会、ネットワークサポートセンターinかんさい)が関与したものである。

     ネットデイの動機、実施方法、ネットワーク施工方法、アフターケア、財政問題は実施されたネットデイごとに異なる。サミット開催の一つのねらいは、ネットデイの実施についての体系化を図り、今後ネットデイを実施しようとする場合の指針を作ることである。そのための素材として、実行委員会の団体が共同執筆した「学校にLAN入しよう―教室をネットワークにつなごう―」がサミットにあわせて刊行される。今後のネットデイ情報の集約やネットデイパックとして体系化された実施方法のメンテナンスなどを目的とした団体の設立を行うことが、ネットデイサミットのもう一つのねらいである。

     いずれにしても、日本のネットデイはようやく始まったばかりであり、今後の方向性を議論する必要がある。なお、ネットデイ全般に関する情報は、

    「ネットデイセントラル:http://www.netday.abu.ne.jp/

    から取得することができる。

     

  9. おわりに

 以上、簡単にネットデイの必要性と意義、および日本のネットデイの現状を紹介したが、今後ネットデイをどのように位置付け、発展されていくかは重大な課題として残されている。そのためには、関係する学校、政府(自治体)、企業、地域ボランティア団体を含め広範な議論を展開する必要がある。88日のサミットはそのための第一歩と受け止めている。

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