第4回インターネット・ガバナンスに関する研究会 議事要旨
日時: 2000年4月24日(月) 15:00-17:10
場所: 如水会館
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司会: 大橋 由美(JPNIC国際部国際課)
議事次第:
1. 開会挨拶
2. 講演「グローバルなアドレス管理とその課題」
(荒野 高志、JPNIC企画・国際部会/NTTコミュニケーションズ(株))
3. ICANN情報 (松丸 真紀子、JPNIC 業務部第1課)
4. 閉会挨拶
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1. 開会挨拶
2. 講演「グローバルなアドレス管理とその課題」
資料「グローバルなアドレス管理とその課題」に基づき説明があった。
会場の参加者
「インターネットガバナンスに関心のある人」「IP関連の業務に携わっている人」
がほぼ半数ずつ
[内容のまとめ]
・アドレス管理はドメインの場合と異なり、非営利・独立なレジストリが独占的に
管理をするのが現実
・グローバルなポリシーを開発・調整する主体としてASOが設立
・組織内の枠組み作りといくつかの緊急の課題が平行して進められている状況
・明確な成果はまだないが、徐々に状況は好転
・日本からの貢献必要。JPNICその他、利用できるチャネルはある
[質問・意見]
Q. 非営利・営利の混同によってさほど効率的な割り当てが行われているように
は感じない。不公平が生じるのではないか?
A. チェック機能で対応している(RIR→NIR→LIRの管理)
上位IRが、下位IRの割当ての適切性をチェックする機能を持っている
アロケーション・ウィンドウ/アサイメント・ウィンドウを下げるという
ペナルティを課すことができる。→上位IRが下位IRを管理する。
Q. APNIC以外の他のRIRではどのような問題があり、どのような議論がなされて
いるか?
A. ARIN、RIPEでも主としてAPNICと同じような議論
・マイクロアロケーション
IXのようなところにはPIのアドレスを割り振りをしてはどうか等の議論
・会員数が伸びていて、人手が足りない
Q. データベースに関することは?
A. 現在はデータベースに関する議論はあまり活発になっていないが、いくつか
の課題がある。
・データベースが同期していない
・ヒストリカルなアドレスがどこから割り振られたかということがわからない
・RIPEやJPNICでIRRとの連携の必要性について議論されてはいる
3. ICANN情報
資料「ICANN情報」に基づき説明があった。
・gTLDにおける商標関係
・一般会員
・ICANN横浜会議
[質問・意見]
Q. 「gTLDの種類によって商標権者の保護は異なるものとすべき」とは、どういう
ことか。
A. Names Councilなどでは、「非商業的gTLD・商業的gTLDで、商標保
護の方法を異るものにしたほうがよい」という意見が主流となり、
それがDNSOのコンセンサスとなって理事会に提出された。
(日本からの意見としては「どのようなgTLDでも同じように保護されるべき」
という意見を出していた。JPNICWEBサイト参照 )
4. 閉会挨拶