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JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

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IP-USERS ミーティング ログ

会場      :横浜市 Pacifico Yokohama
            M13 Main Program
            IPアドレスポリシー  JPNIC Open Policy Meeting(IP-USERS)

日時      : 2001年12月6日(木) 14:00-20:00
                14:00-18:30 IPv4関連
                               18:30-20:00 IPv6関連           

出席者    : 約119名

司会      : 前村 昌紀

議事録担当: 飯塚 有紀子   小林 幸子 IPv4関連
       江面 祥行     鈴木 由佳 IPv6関連

議題  

IPv4関連

 1. JPNICにおけるAS番号割り当て正式サービス化について
         AS番号割り当て正式サービス化チーム                     橘 俊男 氏
 2. プライベートIPv4アドレスとストリーミングメディア
         関西医科大学                                           渡辺 淳 氏
 3. JPNICにおけるIPv4アドレスの初回割り振り基準の変更について
        (社)日本ネットワークインフォメーションセンター      鈴木 由佳 氏
 4. マルチホームのためのPIアドレス割り当てについて
        (社)日本ネットワークインフォメーションセンター      鈴木 由佳 氏
 5. Joint Session
      5-1 現在のアドレス割り振りポリシーにおける問題点とアドレス有効
          活用に対する提案
         (株)富士通青森システムエンジニアリング             江口 則地 氏 
      5-2 初期割り振り条件の変更に伴う最小割り振りサイズの統合について
         (社)日本ネットワークインフォメーションセンター     大堀 暢哉 氏

 6. APNIC CATV/xDSL WG レポート
          アジア・グローバル・クロッシング                    荒野 高志 氏

IPv6関連
  
 7. IPv6 アドレスポリシーに関する APNICMeeting での決定事項
         日本電信電話株式会社/JPNIC IP-WG                       藤崎 智宏氏

 8. IPv6の新アドレスポリシー
         8-1 新IPv6アドレスポリシー経過報告	~Global Coordination~
             アジア・グローバル・クロッシング                   荒野 高志氏
         8-2  IPv6グローバル割り振り・割り当てポリシー~OPEN ISSUES~
             IPv6 普及・高度化推進協議会                        伊藤 公祐氏

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■開会の挨拶
     JPNIC Open Policy Meeting Chair : 前村 昌紀 氏

・前村氏より開会の挨拶があった。       

■IP-USERSの趣旨について 
     JPNIC Open Policy Meeting Chair : 前村 昌紀 氏

 ・これまでのIP-USERSとはJPNICサイドからの指針紹介のみを指していた。
 ・OPMとは、JPNICからもメンバ・非メンバからも提案、コンセンサスの形式
   を目指している。
 ・APNIC Open Policy MeetingとJPNIC Open Policy Meetingでは、役割が多少
   異なる。
     -APNIC Open Policy Meeting
       コンセンサスを得られたものは実行に移していく
     -JPNIC Open Policy Meeting
       コンセンサスを得られたものを日本の意見としてAPNIC Open Policy
       Meetingで提案していく
       APNIC Open Policy Meetingでコンセンサスを得られたものを
       報告する
 ・IP-WGは、検討部会から検討委員会という呼び名に変更となり、ポリシ策定
   や実務のイニシアティブを事務局に移す事となった。
 ・JPNIC事務局が策定した物を、検討討委員会に確認を取る形と
   なった。
 ・検討部会、事務局、専門化チームをあわせてチームIPと呼んでいる
 ・チームIPの目標は2つある。
  目標1…IRスキームの一翼をなす民主的なポリシ策定、
     国際連携、APNICプロジェクトへの積極的参加メンバ(指定事業者や利用者)
     とのコミュニケーションの充実
  目標2…IP指定時業者に対するサービスの向上

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<IPv4関連>

■JPNICにおけるAS番号割り当て正式サービス化について
         AS番号割り当て正式サービス化チーム                  橘 俊男 氏
  
・資料1「AS番号割り当ての正式サービス化について 」の提案があった。

▼正式サービス化の提案理由
 現状:AS申請の増加
    -JPNICでの確認作業の増大
    -JPNICからAPNICへのおかわり業務の増大 

 問題点:このまま、非サービスを継続した場合、以下のような問題があげられる
     -制度化が不十分
     -正式なドキュメントではない
     -データベースのメンテナンスがされていない

 今後:サービスを正式化にして、AS情報の整理を行う


[質問/意見] 
  Q1. AS番号を申請する際、JPNIC会員や、指定事業者になる必要があるか。
  A1. 必要はない。

  Q2.BGPのプロトコルが必要ということBGPによる接続が行われていることが
     確認できないとAS番号は取得できないのか。例えば一般企業への割り当
      てを考えていないのか。
  A2.AS番号の割り当ての条件を満たすには、つまり『自律ネットワークその
     ものの外部経路制御ポリシが、他のいかなる自律ネットワークにゆだね
     ても実現が困難な、固有のものであること』にはBGPによる接続が必要となる。
  Q3.コストが必要なぐらいに申請がなされるとの事ですが、どのくらいの申請
     がされているのですか。
  A3.昨今、マルチホームをしたいということでAS番号の需要が高まってお
     り、また、JPNICがAPNICに申請を行うコストもある。
     正式サービスに至った経緯として、コストの中身は以下となる。

     確認作業、メンテナンスフィーコスト     1割
   申請者からJPNICに最初の申請時にかかるコスト 7割
     APNICへの申請コスト             2割

     割り当て件数の報告(JPNIC)
     以前 20件/年
     去年 70件/年
     今年 50件/半年

     現状、お金をとらないモデルを考えると、収入が、IP指定事業者からの維
     持量と割り当て手数料なので、IP指定事業者のみの負担となっている。
     ASは広く一般にもサービスするので,一般の割り当てにかかるコストに反
     映されて良いのかが、現状の問題となっている。よって、割り当ての都度、
     手数料を頂くことが正しいと考えている。

  Q4.このスキームに入る前に割り当てが行われたASの使用有無に関して確認
      作業は行われるのか。
  A4.もしも確認する事が望ましいという事があれば、確認しようと思うが基
     本的にはメンテナンスフィーは徴収しておらず、そのコストが負担され
     ないので、追求していくような、調査は考えていない。

  Q5.使わないから必要ないという場合も出てくるかと思うが、返却する手続
     きも正式サービスにも含まれているのか。
  A5.AS番号の返却については、検討中である。

  Q6.アメリカ、ヨーロッパからASを既に取得しており、本社はアメリカにあるが日本
     にも拠点がある。この場合、JPNICからASを取得した場合、課金は発生するのか。
  A6.割り当ての対象はネットワーク毎なので、日本の拠点に対して、ASが必要
     で、JPNICからASを割り当てる事になった場合は、課金が発生する。

  Q7.AS申請をJPNICに申し込まなければならないという制約はあるのか。
  A7.そのような制約はない。

[まとめ]
  ・Chair前村氏より、会場に以下の点についてコンセンサスの確認があった。
    「JPNICのAS番号割り当ての正式サービス化は望ましいと思われるか」
       →挙手の結果として、AS番号割り当ての正式サービス化を進める方向となった。

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■プライベートIPv4アドレスとストリーミングメディア
         関西医科大学                                           渡辺 淳 氏

・資料2「ストリーミングメディアへのグローバルアドレス割り当て
          について」の提案があった。


▼ブロードバンド化でグローバルアドレスが必要
  現状:-ストリーミングメディアが普及している。
    -動画が重要となっている

 問題:ストリーミングをプライベートアドレスで行っている
    場合に不具合が生じる。ノードに/24しか割り当てることができない。

  問題定義:ストリーミングとNATとの相性について。
            -RTP ストリーム実データの配信
            -RTSP 制御用プロトコル
           RTPとは、サーバからクライアントに新たにセッション
           の要求する。NATは、出て行ったパケットと異なった
           プロトコルを受け付ける事ができない。 

  改善策:-httpでダウンロード+再生の実現する。
         -RTP/RTSPをhttpパケットで包む。
 手頃な解決策:-http トンネリング を使用

 今後:ストリーミングのもう一つの強敵は、TV会議である。IP不足に悩むのは、
    ネットワーク管理者だけで充分だと思われるがインターネ
    ットを利用する一般ユーザにもIP不足で、良い通信環境を利用
    できないという影響が出てきている。
    JPNICには「NATしたらどうですか。」といった簡単な説明ではなく
        「こうやればプライベートでも色々なサービスが使えますよ。」といっ
        たアドバイス、つまり、積極的な告知を行っていただきたい。
    プライベートを使ってグローバルv4アドレスの節約した組織がむくわ
        れないことになることを懸念している。


[質問/意見] 
  Q1.どんな情報を提出すれば、アドレスを割り振っていただけるのか。
  A1.JPNICの内部では、実際に使用している立場の人よりも情報が少なく、新
     規のサービスの場合、通常よりも多くの情報を教えていただくことがあ
     るかもしれない。
     割り振りに時間がかかったのは、ストリーミングサービスに対してのアドレ
     ス申請が、初めてのケースなのであったために様々な情報を詳細に
     聞いてしまった部分があるかと思われ、お詫び申し上げたい。新しいサービ
     スに関しては、色々な情報を頂くことで審議も敏速に進められると思わ
     れるので今後ともご協力をお願いしていきたい。


[コメント]
  ・Chair前村氏より、会場にコメントがあった。
    「IP-Usersは個別のケースを聞く場ではなく、全体のポリシーを考える
     場ということで、趣旨をご理解いただきたい」

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■JPNICにおけるIPv4アドレスの初回割り振り基準の変更について 
                                   JPNIC 事務局  鈴木 由佳 氏

・資料3「初回割り振り基準の変更について」の提案がありました。

▼今回のテーマは3点
  1.初回割り振りのルールを世界的に合わせたい
  2.マルチホームの用件を残すことは、APNICの用件とは異なるが、マルチ
       ホームの用件があって、指定事業者になれなかった今までの方の事を
       考え、マルチホームの条件は、残したい
                →この点に関しての意見をうかがいたい。
    3.契約の段階で審議を行う。よって、契約の段階で詳細
    な情報が必要となるためNDAの締結を行っていただくことになる。

-------
■マルチホームのためのPIアドレス割り当てについて 
                                  JPNIC 事務局  鈴木 由佳 氏

・資料4「マルチホームのためのPIアドレス割り当てエージェント
          サービスについて」の提案があった

▼背景
 -APNICとのコンセンサスが得られたので、JPNICとして正式サービスと
  して、検討を開始した。
  -PI割り当ての審議をJPNICが行う。
  -マルチホームをしたい小規模ユーザのためのサービスである。
 -エージェントサービスの位置付けとなる。


[質問/意見] 
  Q1.地方のISPにとって、どれくらいのIPを使うかはわかりにくい。
     NTTのフレッツサービスの対象エリアがどこまで拡大するかがわからないの
    で、予測が難しいのが現状である。
  A1.貴重な意見として今後の参考とさせていただきたい。

  Q2.NDAを結ぶという事は、JPNICと契約を締結する2業者間の秘密と考えて
     よいのか。
  A2.その通りだが、JPNICで審議する内容は、APNICに報告する義務
     があるので、APNICに情報を知らせる場合もある。

  Q3.課金体系はどうなるのでしょうか。
  A3.サービスを開始するのかも検討中であり、現時点では算出していない。
     この点についても皆様の意見をうかがいたい。

  Q4.APNICと割り当ての基準をそろえたいのであれば、何故マルチホーム
     の条件を残すのか。APNICで取得した場合と、JPNICで取得した場合とで
     公平性に問題が出るのではないか。既存の人を救う事に重点を置いてよいのか。
  A4.APNIC Paul氏
     台北ミーティングの前のAPNICから提案にも、マルチホーム用件が含まれ
     ていたがAPNICの会員には様々な国がおり、マルチホームの用件を満たし
     たくても、満せない国がいた。こういったことからアジアでは
     コンセンサスが得られなかったが日本においては、事情が異なるので、
     マルチホームの条件を残しても特に問題はないかと思う。
  A4に対するコメント
      ARINでも、マルチホームの条件は入っていない。
      だとすると、世界の基準に合わせようとしている今、既存の会員を考慮する
      あまりにマルチホームを残すというのは、意味がないのではないように思う。

  Q5.PI割り当てのサービスは、JPNICでは行わないのか。
  A5.現在、サービスを行ってないので、JPNICでは、今後もサービスを行う予
     定はない。
    『PIの割り振りのエージェントサービス』は行わないが、今回の提案は
    『IP指定事業者になれなかったけれども、マルチホームをしたい人の為だけに、
     PIアドレス割り当てのエージェントサービス』は検討したいという趣旨である。

  Q6.いつになったら、大きな割り振りブロックを割り振りしていただけるのか。
  A6.PIの割り当てをサービ化にしない理由は、ニーズがないという事である。
    また、使用されないアドレス空間ができるので、JPNICでは、割り振りサー
    ビスを行っておらず、取りまとめているAPNICに直接申請してくだくよう
    お願いしたい。

  Q7.割り振りの空間を大きくしてほしい。いつになったら、割り振りサイズ
     は上がるのか。
  A7.過去の実績によって、割り振りサイズを決定しているので1度上がったから
     といって、割り振り空間サイズは、ずっと上がったままではない。
     なお、最小割り振りサイズにおいては今後は、追加の時も/20となる。

  Q8.yahoo BB の場合  APNIC配下のアドレスであるが初期割り振りが/20
     なのに、初期/12とはどういう事なのか。
  A8.APNIC Paul氏
     詳細な情報は守秘義務があるので答えることができないが、APNICは、何
     回かにわけて、割り振りを行ったのでスロースタートは適用されており、
     また、かなり詳細な資料を提出していただいた。

     NIRのある国から申請があった場合、APNICはまずNIRから申請を受けるよ
     うに進めているがそれでもAPNICに申請したいということであれば日本の
     ユーザでも申請を受け付けている。

     何故、APNICに直接申請をしたのかは、yahoo BBに尋ねないと分からな
     いが、例えば会費が安かったとか、なんらかの組織としての事情があっ
     て、APNICに直接申請されたと思われる。

  Q9.大きいネットワークへのPI割り振り申請と小さいものへのPI割り当て申
     請においての過去の割合を教えてほしい。スタティックで割り当てられ
     ているユーザのリナンバが困難であり、最初の提案だけの場合、上位ISP
     変更の時により困難になると考えられる。現状、スロースタートもユー
     ザは守っているので1番目の提案に関しても、PIのエージェントサービス
     を追加してほしい。
  A9.1番目の提案に関して、PIのエージェントサービスを追加する事は、検討
     していない。大きいものへのPIアドレス割り振り申請は、過去にほとん
     どなかったためである。
  A9の補足
     実は、PIのサービスのニーズはないという事は無いと思う。個人的には、
     日本にもニーズがあると思い、韓国ではニーズがある。
     二番目の提案については”SWAMP”と呼ばれる昔のPIから割り当ている。
     よって大きな空間では使用できず、ルータビリティも保証されていない、
     フィルターアウトされたら、使えないアドレスである。

  Q10.これから指定事業者になる人が4月よりも前に/22や/21を割り振っても
      らった場合4月に自動的に/20になることはありますか。
  A10.コンセンサスが得られたら、4/1にサービス開始したいいと思っている。
      仮に、/20に変更になった場合のリザーブ空間の開放の回答は次の章、JPNIC
      事務局、大堀から発表がある。

  会場の意見
    ・CATVの場合、8c以上アドレスが必要な人は、自分で指定事業者になって
      頂いているがマルチホームするまで、お金がない、CATV業者もいる。
      マルチホームをするのと、アドレスが欲しいのは、バインドしない。
      過去の人は、マルチホームの条件がなくなったら、うれしいと思う。
      だから、マルチホームの要件はなくしてほしい。
    ・マルチホームのためのPIアドレス割り当てサービスは行ってほしい。
    ・PIサービスを必要としているところは結構あるのではないかと思う。
      しかしPIの到達性は保証されないことを考慮した上で申し込むべきだと
      思う。
     
[まとめ]
  ・Chair前村氏より、会場にコンセンサスの確認を行った。
   「マルチホームの要件は取り除いた方が良いでしょうか」
     →挙手の結果として、取り除いた方がよいが大多数であった。
 
   「/22の初回割り振り基準を持つべきではないと思っている方」
     →挙手の結果として、反対意見は無し。賛成は少数ということで
          /20の割り振り基準の導入で進めていく事になった。

   「マルチホーム要件を残すべきでしょうか」
      →挙手の結果、残さないほうが良いが大多数であった。
          →IP検討委員に持ち帰り、検討する。
          →マルチホーム用件を撤廃する方向で進める。

[コメント]
   ・Chair前村氏より、会場にコンセンサスの確認があった。
    「マルチホームのためのPIアドレス割り当てサービスは行ってほしい」
    との意見は、検討する。
       →上流を自由に変更できるメリットがマルチホームにはある。
        マルチホームの需要に関する他国の事例を調べる。

Joint Session
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■現在のアドレス空間管理ポリシーの問題点 
    (株)富士通青森システムエンジニアリング          江口 則地 氏 

・資料5「空間ポリシーの問題点について」の提案があった。

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■初期割り振り条件の変更に伴う最小割り振りサイズの統合について
         (社)日本ネットワークインフォメーションセンター   大堀 暢哉 氏
                  
・資料6「リザーブ空間の解放案について」の提案があった。

▼リザーブ空間の解放をどうすれば良いか。
 -最小割り振りサイズが/19時代のリザーブ空間の解放をどうするか。
 -現在、最小割り振りサイズは/22。しかしながら、経路広告は/20で行う。
  /22以降の/22と/21の解放をどうするか。


[質問/意見] 
  Q1. 自分でASを持っていて、自分で経路広報している人なら、一律
      /20までのリザーブ空間の解放で良いと思うが、自分は初期割り振り
      サイズ/19の時代にマルチホーム接続をして、割り振りをうけた会員
      なので、上位のISPに言わないと、/19で経路広告し続けてしまう。
      経路情報を変更しなければならない場合は、いつまでに設定を変更しない
      といけないのか。
  A1. 1年以内と提案させていただきたいと思う。

  Q2.初期割り振りをされたものに対してだけの適用なのか。追加の割り振りの
     リザーブ空間にも当てはまるのか。
  A2.追加割り振りも/20として進める。初期/追加割り振りにかかわらず、最
     小割り振りサイズは/20となる。
 
  Q3./19から/20になる場合、Verio、Sprintのフィルタリングのサイズは、
     将来にわたって、保証されているわけではない。将来、経路が多く
     なってきた場合、この辺は、/19なのか、/20なのか、関連する組織に決
     定してほしいとユーザから要求があると思う。
     例:net64は/20にてフィルタリング
     アメリカのISPにてフィルタリングポリシーが変更されると危ないので、
     その解決策として、APNICの領域の最小割り振りサイズを/20として世界
     に報告して頂くことは可能か。
  A3.ポール氏
     APNICのブロックごとの最小割り振りサイズはホームページで公開してい
     る。最小割り振りサイズが/19として公開されている空間に関しては確か
     にフィルタリングのことを考慮に入れる必要がだろう。APNICとして公開
     している最小割り振りサイズを適切なものに変更することは可能である。

  Q4.あまっている空間を開放することは賛成だが、ルータビリティーはちゃん
     と検討していただきたい。JPNICはAPNICの配下にあり、APNI
     Cの方からバックアップしてもらう仕組みが必要と考える。APNICのwebに
     JPNICの最小割り振りサイズを公開してもらうなど検討は必要だと考える。
  A4.WEBに公開する事は問題ない。

  Q5.アメリカのISPが細かいアドレスブロックの範囲でフィルターをかけてく
     れるのかは、不明である。
     最小割り振りサイズ、/19の時代のものは、/19まで、解放してしまって
     良いのでは。
  A5.大堀氏
      /19を解放すると、維持料として10万円プラスになることが懸念される。
  A5.江口氏
     最小割り振りサイズ、/19の時代に割り振りをもらった会員が、現在、
     マルチホームの要件をクリアできないという理由で、追加で割り振ってもら
     えない形になっている。マルチホームを満たさないから、割り振らない。
     結果、確保されているのに、リザーブされているのに、使えないという現状
     がある。お金の問題だけでは、解決できない。
  
  Q6.この前の章「JPNICにおけるIPv4アドレスの初回割り振り基準の変更について」
     にて会場の皆様の『マルチホームの基準は無くそう』という意見で、進めてい
     く事になくなったので、/19の解放でも良いと思う。
  A6.この前の章「JPNICにおけるIPv4アドレスの初回割り振り基準の変更について」
     にて会場の皆様の『マルチホームの基準は無くそう』という意見で、進めてい
     く事になったので、/19の解放でも良いと思う。過去の経緯から割り振り
     を受けている人も/19の割り振りを受けることになるが、/19を解放した
     いと思う。業務負荷も考えたいと思う。
  A6./20の経路が100個増える事を考えると、/19を解放しても良いと思う。
     /19の内、全然使っていない人ともう少しで使える人の割合も検討が必要
     だと思われる。
     一律/20を解放して、残りの/20を集めたところで、有効利用できるなら、
     /20までの解放の方が良いと思うが、集めた/20が、有効活用できない程度の
     余りなら、あえて、/20の解放とせず、/19を解放すればよい。

[まとめ]
  ・Chair前村氏より、会場にコンセンサスの確認があった。
 「マルチホームの要件が取り除かれるので、/19への解放には、問題がない
  けれども、会費の問題で/20も選べるようにすれば良いという事になりますか。」
   →挙手の結果として、その方向になたた。

[コメント]
  ・Chair前村氏より、まとめのコメントがあった。 
   →JPNIC 理事荻野氏より、サービスを開始してほしいという意見を
    大事にしたいので、サービス開始時期をきめたいという意見。
   →IP-wg 荒野氏より指摘のあったルーティング的に問題
    の部分は調べる必要があるが、おおよそ作業は進められるという意見。
      →以上より、ルータビリティーの問題を調べた結果、
              以下のどちらかに決定する。
        -/19を解放するが、会費の問題から、/20か/19かは、会員が
         選択権を持てる。
        -/20までを一律解放し、未割り振りの後半の/20は一定期間で    
                返却してもらう。
                  ※決定については、Chair前村氏に一任された。

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■APNIC CATV/xDSL WGレポート 
        アジア・グローバル・クロッシング             荒野 高志 氏

・資料7「CATV/xDSL へのアドレス割り当て基準」の報告があった。

▼CATV/xDSLへのグローバルアドレスの割り当て基準は、 CMTS機器に対して、
  /24づつを割り当てるなど、8月の台湾会議では以下の2点を除いてコンセンサ
  スが得られた。
  -顧客リストは本当に出さないといけないのか。
  -/30以上の割り当てに割り当て報告が必要か。
    →ここは、/28でも良いのではないかとの意見もあり、実証とデータ
          ベースへの登録の区別が明確になってはいない。


[質問/意見] 
  Q1.CMTSは大きい物から小さい物まで、色々な機器があるので、ケーブルの
     ラインカード毎に「/**」と一定のサイズを決めてもらえたほうが望ましい。
  A1.まだ、本当にCMTS毎で良いのかは、明確な結論は出ていない。提案するに
     は、それなりの情報が必要となるので国内でワーキンググループを作っ
     て、検討するのがよいのではないか。明示的に機器ごとに考えて
     も良いが、作業量が多くなることが懸念される。色々な人の意見を日本の
     意見としてバンコクに持っていっても良いと考えている。

  Q2.機器にもブリッジとして動いているものと
     ルータとして動いているものがあり、Ciscoの場合は、ラインカード
     が決まっている。よってラインカード毎にサイズを決めるのはどうか。
        →Q2に対する意見
          新しい機器は、一枚のライン
          カードでたくさんのユーザを収容でき、古いモデルは、そんなに収容
          できないため、ラインカード毎は適切ではないと思う。アップスト
          リームの同軸ケーブル毎、回線数をもとにするというのは、どうか。

  Q3.割り当て報告単位が/30との事だが、/30*4などで割り当てても良いのか。
  A3.ホスト毎に割り当て報告をする場合は、/30*4以上だったらなど、他の人と
     意識が合っていれば良いと思う。/30や/29はネットワークという単位
     になります。しかし、ホスト毎に登録となると、リナンバリング、解約、追加
     かなりの登録、削除が発生する。データベースの登録は簡便していただき
     たいと考えている。

  Q4.DB登録は、インフラ割り当てとして行うのか、ユーザ割り当てとして行うのか。
  A4.ユーザ割り当てとして行う。スタティックに割り当てている場合は、個別に割
     り当て報告していただきたい。ダイナミックに割り当てていて、インフラとして扱
     えるものに関しては、インフラで割り当て報告となる。

  Q5.顧客リストの提出の意味を教えてほしい。
  A5.数の根拠資料であれば良い。簡単に数字がいじれるものだと、信憑性に欠けて
     しまうため、機器を買った資料や事務局を信用させるような資料があれば良い。
       →A5にJPNICより補足
         顧客リスト=顧客数を証明する資料という意味である。
         顧客数がわかるなんらかの資料を提出していただければ問題ない


[まとめ]
  ・Chair前村氏より、コメントがあった。
  前村氏
       →検討委員で、意見を集めてまとめる。
      JPNICの会員下の人だけでなく、ベンダーもいれ、日本として
      の意見を纏めたい。
  荒野氏
        →検討結果を纏めて、2002年2月のAPRICOTのOPEN POLICY MEETING
          に出すには12月中に一度、会合を開かないと間に合わない。
    前村氏
     →以下、2つについてを議論する形となる。今後の予定は、
      こちらで、考え、会合の案内は、関係者にメールでお知らせする。
       -レジストレーション/30の扱い
       -CMTSに一律/24の扱い

   ・Chair前村氏より、会場にコンセンサスの確認があった。
  「会費の問題があるため/20か/19のどちらかを選べるようにすれば良いと
     いう事になりますか。」

      →挙手の結果として、その方向になった。

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<IPv6関連>

■IPv6 アドレスポリシーに関する APNICMeeting での決定事項
  日本電信電話株式会社/JPNIC IP-WG                  藤崎氏

  資料7「IPv6 アドレスポリシーに関する APNICMeeting での決定事項」
  に基づき、報告がおこなわれた。     
 
  ▼報告概要
   - ブートストラップ期間の延長に関する報告
    ・RIPE では、200組織、120 組織まで
    ・APNICでは次のポリシーができるまで
    ・ARINは、継続検討中
   - IPv6 の IX 用 の割り当てについてAPNICからの提案
    ・APNIC 基本的には RIPEの提案どおり、割り当てはサイズは /64。
      これをうけ、APNICでも割り当てサービスを開始。
    ・RIPE では、殆ど/48 の割り当てが開始されている。
    ・ARINでは継続検討中。
    →JPNICでは取り次ぎサービスを考えているとのこと

  [質問・意見]
   - なし

■新IPv6アドレスポリシー経過報告	~Global Coordination~
             アジア・グローバル・クロッシング                   荒野氏
  
  資料8-1「新IPv6アドレスポリシー経過報告	~Global Coordination~」
  に基づき、報告が行われた。  

  ▼報告概要
   - 新アドレスポリシーの策定に至った経緯
     - 日本にて以下のコンセンサスが得られた。
       具体的ポリシーの緊急性
       経路集成の重要性の認識
       アドレス節約の非重要性の認識
       経路集成を考慮した割振りアドレス条件と割振り量
       割当て基準やNLA相当組織への割振りの明確化
   - 日本からの提案をAPNIC RIPE ARIN の ミーティングに持っていった経緯
     APNIC : APNICらの提案と日本からの提案がマージされ、それがコンセンサス
              に至った。
     RIPE  : APNIC でコンセンサスが得られたポリシー案を提案、
              コンセンサスにはいたらなかったが、緊急性が必要とされ 
              ていることは確認された。
     ARIN  : APNIC でコンセンサスが得られたポリシー案を提案、コンセンサス
              には至っらなかったが大まかな方向性については合意。
   - ポリシー策定までの詳細をエキスパート数名で相談
     日本で、ドラフト版を作成して、TF内で、検討している状況
   - 今後の予定
     12月上旬~中旬ドラフト版が、2週間程度で、グローバルMLに投げられる予定 
     最終意見を募る 
     MLでコメントを求めた後、1月の RIPE のmtgで提案したい。

   - APNIC でコンセンサスが得られたポリシー案の説明
   - 補足
     ・/48 で1つの企業は足りるのか
       →追加割り振りをすればよい。だけどRIR,NIRレベルでの審議が必要。
         おそらく追加割り振りが必要な企業はないと思うが
     ・DB登録方法について
       全ての/48は登録されるべき
       プライバシーの関する問題は、はregion毎に考えられる。

  
■IPv6グローバル割り振り・割り当てポリシー~OPEN ISSUES~
             IPv6 普及・高度化推進協議会                        伊藤氏

   資料8-2「IPv6グローバル割り振り・割り当てポリシー~OPEN ISSUES~」
   に基づき、報告がおこなわれた。  
   それぞれの ISSUES について、意見交換がなされた。

   (1)初期割り振り、追加割り振り条件を決定付けるHD-Ratioの指標について
          
   [質問/意見]
    A. 回数が増えるほど、おかわりがしやすくなる。HD-Ratio の指標はよい
       と思う。
   
    Q. HD-Ratioはよいと思うが、0.8だというのはよくない。ブロックが小さく
       なると、条件が厳しくなる。
    A. スタートが/32であるため、そんなに影響はないのでは。/36 を
       正当化するためにの、HD-Ratio の指標は18.8% である。
       現状の80% の追加割り振り基準よりはよい。
       →大きくなったときに HD-Ratio 0.8 の指標は、例えば5%以下にはしない
        とか。     


   (2)初期割り振り条件、776サイト(/48)を割り当て需要を申請時に正当化
      できる点について(/36に対するHD-Ratio指標)

   [質問/意見]
    A. 緩めたほうがよいとおもう。ただし、経路関係の問題も考慮すべき。       
       申請から、2年で700というのは、あいまいで判断にも困る。
    A. ハードル高くなるため、緩めたほうがよい。このポリシーを適用す
       ると、大きいプロバイダーしか取れない状況が陥る。
       初期割り振りの正当かのサイズを /36にした旨を明確にしないと、
       sub-TLAの申請の駆け込みが増える。
       →ここが、基準が明確でないとまずい  
         あいまいなものを許して、グローバルポリシーとできるか?
         プロバイダーしか取れないということを明示的にいうか?
    A. 小規模マルチホームのような割り当て話とセットでしないと、とても基準が
       高い。

    A. 取れるのはISPだけじゃないの?という意見があった。リナンバリング
       が必要になってしまうのではないか。しかし、早くポリシーを決定し
       ないければならない。譲れるところは譲って決めなければないらない。

    Q. HD-Ratioの指標と/36というのは案であるのか?
    A. 案であるが、ポリシーに明記しているため、コンセンサスがえられた
       ら、これが基準となるだろう。

    Q. ケーブルテレビ業者の場合は、ユーザが、/48を必要としない場合も
       あるためこの基準は高い。
    A. /48 で妥当かの検討はされている。このポリシーが決定されないか、
       決定されるかのトレードオフである。

    Q. 普及していない状況で、初期基準が妥当かどうかの判断は難しい。
       ただし、ポリシーの策定は急がれているため、ブートストラップ期間
       のような形で、初期移行期間を設けるのはどうか。
    A. 世の中の普及を見てすすめることも検討したい。このルールが開始され
       てどこもとれなくなってしまうのは困る。

    Q. IPv6の移行しなければいけないのなら、ASを取得している人には、
       /36 を割り振るのはどうか?
    A. 割り振るサイズは/32 で決定している。/36が割り振られることはない。 
       アドレスのルールは、アドレスを分配するための規則で、IPv6 の普及
       させるためのものではない。
    
    A. 初期に、776の顧客がいることは基準が高い。2年 以内に776顧客を満す
       ことであればよい。

   (3) 4ビット(Nibble)バウンダリ
    
     ・RIPEでは、Boundaryに沿った割り振りの希望があった(AAAAを考慮したと
      きのオペレーションの簡素化に役立つ)。
     ・日本のIPv6オペレーション研究会で議論をしたが、そこまでこだわる必要
       がないということになった。

   [質問/意見]
    A. 逆引きのゾーンファイルの編集ツールを作ってしまえば簡単なので、
       1ビット短くしていくことは賛成。

   (4)既存のsTLAホルダの移行措置

     ・ ドラフトでは「リザーブされている/29をInterim Policy適用と同時
        に割り振る」としている
     ・sTLA /35 から/32 にアップグレード申請をしていもらうというコメントも
       ある。つまり、現在の/35を返却し、新たな/32を割り振る。

   [質問/意見]
    A. リナンバが発生するようなことは止めて欲しい。

    Q. 既存、sTLAホルダの方は、/29 が欲しいか/32 欲しいのか。
    A. /29 割り振られるのなら、割り振られる方がよい。v4と一緒で維持料が
       あがってしまうなら選択技を残して欲しい。
    A. /32 では割り振られて、追加割り振り基準にのっとていくというと
      公平性が保ててよいのではないか。

    Q. 各 pop に割り振るのは、いつ頃になりそうか。
    A. 早ければ一年後に各POPに振る可能性もる。
       
    Q. IPv6取得とお金の関係については? 
    A. 地域によって異なるのでなんともいえない。

   (5)「Conservation」
    ・ Conservation という表現をなくすということについて。
    ・ RIPEでは、「No more conservation」という雰囲気が強い。

   [質問/意見]
    A. 誰かが、移行状況を示してくれればいいのだが、今は何も見えない
       状況であるため、まずは、コンサベーションという言葉を残しても
       よいと思う。
       IPv4の節約という意味ではちょっと違うが、言葉的には問題ないはず。  

  [その他の意見] 
    A. リナンバは絶対なしとして欲しい。
    A. ユーザーでマルチホームしたい人は認めないとか言って、経路制御等を
       考慮した形での早いうちに決定てしていると腹が座ってよい。

  [全体のまとめ]
   - いただいたものを意見として検討したい。
   - グローバル ML で参加して欲しい
   - OPEN ISSUES はこれだけではない。
   - 重要なのは、ポリシーとして譲れないところ、と早く決定しなければな
     らないということ。その部分をうまく調整してポリシーを決定していき
     たい。

■Open Policy Meeting まとめ   
  JPNIC Open Policy Meeting Chair                       前村 昌紀 氏

  JPNIC Open Policy Meeting Chair の 前村氏より、資料 9 JPNIC Open 
  Policy Meetingに基づき、本日のIPアドレスポリシー  JPNIC Open Policy 
  Meeting(IP-USERS)のまとめが行われた。

  ・今後のJPNICポリシーはこのような形で進めていきたいと思う。
     ここででた意見をJPNICのポリシー、APNICのポリシーに反映できるも 
     のは反映していきたい。   
   
  [質問/意見]  
   Q. CATV/XDSL WG からの報告で、会場のコンセンサスとしては、CMTS ごと
      に /24 を割り当てる件と、レジストレーションの部分だけを一任され
      たとするべきである
   A. 追加としていくべきだ。

■終わりの挨拶                 
  JPNIC IPアドレス担当理事                                   荻野 司氏
  JPNIC IPアドレス担当理事荻野氏より、終わりの挨拶があった。

  ・JPNIC総会、IPv6講演とIP-USERSのOpen Policy Meetingとをバッティング
    させてしまったことをお詫びいたします。
  ・内容が多かったため、2時間延長してした。遠方からいらっしゃったかたが
    帰れないという意見もいただいた。
  ・提案された内容についてコンセンサスが得られてよかった。
  ・今後も開催していきたいと思う。
  ・Interop とか のBOF or 単独でもよい。
    →大多数で、単独開催を支持。

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