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第6回 IPアドレス管理指定事業者連絡会
~第14回APNICオープンポリシーミーティングのご報告~議事録
日 時:2002年10月2(水) 14:30-15:45
場 所:中央大学駿河台記念館
議 題:1.第14回APNICオープンポリシーミーティングの報告 奥谷泉(JPNIC)
2.今後のJPNICの取り組み 奥谷泉(JPNIC)
3.質疑応答
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0.開会の挨拶
JPNIC IPアドレス担当理事前村より開会の挨拶があった。
・APOPOMの報告
本日は9月3日から6日まで北九州で行われた第14回APNICオープンポリシー
ミーティング(APOPM)についての報告が行われる。
今回は、このミーティングで決定したことを、今後JPNICとしてどのよう
に進めていくかを報告する。
・実施を見合わせていた新IPレジストリシステムの開発の中止について
既にメールや、DMでもIP指定事業者の方へは連絡済み。(8月終わり~9月
初旬)
今後新たに開発を加えても、IP指定事業者の方に迷惑をかけないで進める
ことは難 しいと判断した。本件については、APOPMの報告の後にご意見を
いただく時間を設けることも可能。
今後は、新たなレジストリシステムが必要か、そもそもレジストリシステム
のあるべき姿、費用対効果等をこれから3ヶ月間くらいを目処に検討してい
く予定。
その他、通常業務を通じて、IPレジストリシステムに関してのご意見は
ip-system@nic.ad.jpに送って欲しい。
1.第14回APNICオープンポリシーミーティングの報告
JPNIC事務局奥谷より、資料に基づき発表が行われた。
補足事項および質問・意見は特になし
2.今後のJPNICの取り組み
JPNIC事務局奥谷より、資料に基づき発表が行われた。
[質問/意見]
Q.追加割り振りが必要になったときに、APNICプールから割り振られるように
なるが、今までよりも追加割り振り申請の時間に時間がかかることになるのか。
A.APNICからは、(JPNIC のアロケーションウインドウ内であれば)JPNICからの依
頼に対し、1営業日以内に回答するとの連絡がある。
できる限り影響の少ない形で進められるようにAPNICと調整していきたいと
考えている。
Q.JPNICのアロケーションウインドウは?
A./15。
A.APNICのプールから割り振る場合は、事務的に割り振ると連絡があるが、
祝日が異なる等で、多少時間がかかる可能性はある。
JPNICのアロケーションウインドウは/15であるが、今まで認識していなか
った。ダイレクトメンバーアロケーション(DMA)を導入した際に、/15と
APNICに判断された。
Q.AS番号をLIRも割り当てを行うことが可能という件だが、そのためのAS番
号の割り当て申請をLIRがNIR/RIRにするにあたっての手続きがわからない。
LIRが割り振りを受けることは可能か。
A.LIRが割り当て可能ということは、あくまでも選択肢が1つ増えたと考え
ていただきたい。
LIRはその都度エンドユーザ(EU)からの申請を代行することになり、LIRに
対してまとまったブロックを割り振るのではない。
A.細かいことは、まだ不明である。
少なくともAS番号の割り当てを受けるにあたっては、マルチホームであ
る必要があるため、どちらのLIRに委託するか迷うところである。ワンス
トップショッピングの選択肢をLIRが持つことになる。
LIRが割り当てを行った AS番号は、ポータビリティがないので、やりにくく
なるのではと考える。LIRとしてEUへAS番号割り当て申請のコンサルテーシ
ョンを提供をするのみのほうがスムーズである気がする。
Q.LIRは2次ISPへの再割り振りが可能とあるが、2次ISPの定義をして欲しい。
A.APNICのポリシーにも定義されていない。
接続のみの提供ではなく、ユーザがいるというところではないかと個人的
には考えている。
A.2次ISPとは、その下のEUにアドレスを割り当てるISPいうことが条件なのでな
いか。LIRにより柔軟性を持ってもらえる仕組みが提案された。
今回は、大枠のご案内にとどめたい。
Q.LIRがAS番号を割り当てる時、AS番号にポータビリティがなくなってしま
ったのはなぜか。毎回取次いで割り当てるのでは、改善されたと感じない。
A.APNICから明示的に説明はない。
インターネット的にではなく、資源管理的にLIRが管理をするという
意味でポータブルにしなかったのではないかと考える。
Q.ポータブルである仕組みになっていたほうがよいのではないか。
A.今後ポリシーを実施して、不具合が生じた場合には、今後運用レベル
もしくはポリシーレベルで検討しなおす必要があるのではないか。
[補足]
前村より以下の補足があった。
今回のAPOPMでのコンセンサスが得られた事項で、特筆すべき事項は、NIRの
運用についてである。
NIRが独自のアロケーションプールを持たずに、NIRがLIRにサービスを提供す
るようになった。今まで蓄えが少ないため、大きなサイズを割り振りを行う
ことが難しかった。また、現在の方法では、NIRの経路の集成に寄与していな
い。アドレスの管理面から、オーバーヘッドが少ない方向を選択した。
3.質疑応答
Q.whois DB に登録されているネットワーク情報の通知アドレスは、JPNICと
IP指定事業者の連絡用アドレスとなっている。
whois で公開されているために、アビューズの窓口となってしまっている。
アビューズの窓口とJPNIC対応の窓口が異るため転送する必要がある。
JPNICとの連絡窓口であるのなら公開しないで欲しい。
A.changedのメールアドレスが公開されるという状況もある。
システム的なことや、JPNIC的な方針が関係してくる。
見えなくなることで問題は生じないない(*1)と思われるが影響範囲の洗
い出しが必要。今後の改善のとして前向きに検討させていただきたい。
(*1)参加者に問題あるか質問したところ、問題あるという意見はなかった。
Q.IPアドレスの統計情報が2002年6月から更新されていない状況である。でき
るだけ1ヶ月以内に更新されたほうがよいのではないか。
A.内部でも現在認識しており、迅速に更新させるような仕組みを検討中。
ご指摘いただいた部分については、すぐに更新したいと考えている。
A.JPNIC内で、現在システム担当者を補強するなど、対応をしている段階。
今後システム関連で対応できるようになるのではないかと考えている。
4.閉会の挨拶
事務局佐藤より閉会の挨拶があった。
12月のInternet Week期間中に行われる、JPNIC オープンポリシーミーティング
にも参加していただきたい。
以上