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JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

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ニュースレターNo.1/1994年4月発行

6. 業務内容

6.1 ドメイン名割り当て

JPは、ISO3166によって決められた日本を表す2文字コードです。 またJPドメイン名とは"JP"を最上位階層とする階層的なドメイン名です。

JPNICは、計算機ネットワークの円滑な発展に資するため、 InterNICやその他の同種機関との調整のもと、 計算機ネットワークを運営あるいは保有する組織に対し、 国際的に一意性の保証されるJPドメイン名を構成するためのドメイン名の割当てを行い、それを管理しています。 JPNICでは組織名称を示す第3レベルまでのドメイン名の割当てを行っており、 第4レベル以下は第3レベルの割当てを受けた各組織が管理します。

また、1993年12月1日より1年間、 地域型ドメイン名の割当てに関する実験プロジェクトを開始しました。 このプロジェクトは、

  • ネームスペースを広げる。
  • ドメイン名選択の幅の拡大。
  • 個人・地域密着組織(小・中学校、役所など)の収容

などを主たる目的とし、 従来の組織ドメイン名の弱点を補完することを目指しています。 この地域型ドメイン名は、ドメイン名の第2レベル、 第3レベルに地理的な名前を使用するものですが、 地域行政や地理行政との厳密な対応を考えているものではありません。

6.2 IPアドレス割り当て

IPアドレスは、 TCP/IPプロトコルに基づく計算機ネットワークに属する計算機等に付与されるアドレスです。

JPNICは、計算機ネットワークの円滑な発展に資するため、 InterNICとの調整のもと、日本国内の計算機ネットワークに対し、 国際的に一意性の保証されるIPアドレス(ネットワークアドレス部分)の割当ておよび管理を行っています。 また、IPアドレスの管理に必要な情報を収集、整理し、 ネットワーク利用者に情報サービスを提供しています。

6.3 DNS(Domain Name server)管理

ネームサーバは、 IPネットワーク上でホスト名からIPアドレスを検索したり、 メイルの配送経路を決定する上で重要な役割を果たしています。 JPNICでは、JP, AC.JP, AD.JP, CO.JP, GO.JP, OR.JPの一次サーバを管理、運用しています。

6.4 JPNICデータベース

JPNICは、国内のネットワークの管理・運営に役立てるために、 ネットワーク資源の割当てに関する情報や、 ネットワークの登録情報からなるデータベースの構築・管理を行っています。 この情報は、whoisによって検索が可能です。 IP接続されていない組織からもこのデータベースを参照できるように、 mail-server@nic.ad.jpへの電子メイルによってもこれを検索できるようにしてあります。 また、gopherによるJPNICデータベース検索サービスも実験的に行っています。

6.5 ネットワーク情報提供

ドメイン名の割当て申請方法の説明文や、 IPアドレスの割当て基準などをはじめとして、 申請者側に取って必要な文書類などを、 JPNICはアドレスftp.nic.ad.jpにおいてanonymous ftpによって公開しています。 IP接続されていない組織からもこの情報を参照できるように、 mail-server@nic.ad.jpへの電子メイルによってもこれを引き出せるようにしてあります。 また、gopherによるこの情報の提供サービスも実験的に行っています。

JPNIC総会、理事会、 運営委員会の公開議事録もこのサービスによって入手できます。

6.6 国内の他組織との協力

JPNICは、国内のネットワーク関係の組織と協力して、 ネットワークの発展に役立つ活動を行っています。

6.6.1 JCRN (Japan Committee for Research Networks)

JPNICの前身であるJNICは、 JCRNの技術分科会の活動の中でその必要性が指摘され、 設立されました。 現在では、商用ネットワークへの対応の必要性などから、 JCRNから独立していますが、 相互に委員を派遣して協力関係を保っています。 JPNIC会員タイプAの認定はJCRNに委託してます。

6.6.2 JEPG (Japan Engineering and Planning Group)

JEPGは、国内のネットワーク間での技術的な調整を行う場です。 JPNICが運営方針を決定する際にも、技術的な問題が絡む場合には、 JEPGに検討を依頼しています。

例えばIPネットワークにおける当面の技術的課題である経路制御の問題については、 JEPG/IP Routing WGで検討と実験が進められていますが、 経路制御の問題とIPアドレス割当ての問題が互いに関係しあっているために、 IPアドレス割当て業務執行にあたっては、 JEPGとの協力関係が不可欠です。

またネットワークプロジェクト間の経路情報交換にBGP (Border Gateway Protocol)を採用することに関して、 JEPG/IP Routing WGで現在実験と検討が進められていますが、 この実験にはAS (Autonomous System)番号が必要になります。 このためのAS番号は、JPNICがInterNICから割当てを受けて、JEPG/IP Routing WGの実験に協力しています。

6.7 国際協力

JPNICは、海外のネットワークに対して情報を提供するなど、 海外のインターネットとの運用上の調整機能も持っています。 また、国際的なインターネット接続組織に対して、 国内のIPインターネットに参加するネットワークのアドレス情報、 ドメイン名情報を提供しています。

6.7.1 InterNIC、RIPE NCC

国際協力の中でもJPNICにとってもっとも重要な役割は、 国際的なインターネットのNICであるInterNIC、 欧州でNICとしての役割を担っているRIPE NCCとの調整です。 IPアドレスはこれらの組織との協調の上で割当てられています。

6.7.2 APNICパイロットプロジェクト

JPNICでは、APCCIRN (Asia Pasific Coordinating Committee for Intercontinental Research Networks)との協調のもと、 アジア太平洋地域におけるNIC (APNIC)設立の可能性について考えるとともに、 その運用に必要な事項についてのプロトタイプ的な実験を行っています。

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