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ニュースレターNo.12/1998年12月発行

2.9 「コンピュータネットワークのあり方に関する調査研究」に関して

(調査研究部会)

1.「コンピュータネットワークのあり方に関する調査研究」の目的と概要

調査研究部会では、 学術研究および科学技術分野におけるインターネットの利用に関して、 1998年8月にアンケート調査を行ないました。 この調査は、研究活動におけるインターネットの利用の現状を把握し、 その促進を図るための基礎データを得ることを目的としたものです。

調査の対象としては、2つの異なるグループが選ばれました。 1つは学会です。 日本学術会議に登録されている1,364の学会にアンケートを送付し、 34.5%に当たる470の回答をいただきました。 もう1つは実際の研究の担い手である大学・研究機関の研究室です。 こちらは文部省の科学研究補助金のプロジェクトから1,011を選んでアンケートを送付し、 29.6%に当たる295から回答をいただきました。

2.調査結果の概要

ここでは調査結果の主な点について概略をご紹介します。

1) インターネットの普及度

学会ではインターネットを利用しているところは37.7%に留まり、 利用を始めてからの期間も2年以内が多くを占めるのに対して、 研究室の場合は96.9%がインターネットを利用しており、 利用期間も3年以上が半数を占め、 研究室ではインターネットがあたりまえの環境となっているこが確認されました。

2) 電子メールによる連絡

100%近い普及率を反映して、 研究室の研究活動においては80%以上が電子メールを最も主要な連絡手段としてあげています。 これに対して、学会では電子メールを会員相手の連絡手段として利用しているところは少なく、 その理由として、会員が電子メールアドレスを持っていなかったり、 アドレスを持っていても学会では把握していないので、 連絡手段をメールに統一することができず、 かえって手間が増えてしまうことがあげられています。

研究室で利用される連絡手段
グラフ: 研究室で利用される連絡手段(上位2つを選択)

3) ウェブによる情報発信

ウェブによる情報発信については、これとは逆の傾向が見られました。 80%を超える学会がホームページを持っており、 会員への情報提供のためにホームページを設けることがインターネットの利用を始める主たる目的となっているようです。 それに対して、 研究室でウェブで情報提供をしているところは50%に留まっています。 問題点としては、学会・研究室ともに、 コンテンツの作成・維持に手間がかることがあげられています。

4) インターネットの必要度

インターネットの必要度についての設問に対しては、 学会では必要不可欠または必要としたところが50%に留まったのに対して、 研究室では必要とする意見が80%を超える結果となりました。 一方、学会、研究室共に60%を越える回答で、 今後の学問領域や学会活動にインターネットが影響を与えるとしています。

インターネットの必要度
グラフ: インターネットの必要度

5) インターネットに対する不満と要望

研究室の場合、40%を超える回答で、 回線のスピードが遅いことに対する不満があげられており、 高い比率となっています。 これに対して、 学会ではインターネット利用に際して覚えなければならないことが多すぎるという意見がトップで、 対照的な結果となっています。

インターネット利用に対する不満(1つを選択)
グラフ: インターネット利用に対する不満(1つを選択)

なお、 調査結果の詳細については 報告書の全文 がJPNICのウェブで公開されていますので、 そちらをご覧下さい。

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