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ニュースレターNo.36/2007年7月発行

ICANNリスボン会議報告

2007年3月24日から30日まで、リスボン(ポルトガル)にて開催されたICANN会議に出席しました。 以下に、今回の会議の主要トピックをいくつかご紹介します。

ICM Registry,Inc.による.xxx(sTLD)の申請を却下

新sTLD※1導入の一環として、ICM Registry,Inc.(以下、ICM)より申請されていた.xxxの契約案についてICANN理事会で審議され、賛成5票、反対9票、棄権1票で申請は却下されました。

本申請は、2004年3月のICMによる申請以降、3年に亘りICANNで審議が続けられ、契約案の修正等を経てICANNとの間で契約交渉がなされてきましたが、今回の却下により、本sTLDが新設されることは無くなったということになります。

ICMは、.xxxが新ドメイン名として導入されれば、インターネット上のアダルトコンテンツとそれ以外のコンテンツとの明確な棲み分けを可能にし、アダルトコンテンツを容易にフィルタリングできることや、多くの事前登録を受付けており十分なニーズを感じていることなどの理由から、.xxxが有用なドメイン名であることを主張していました。

しかしながら、アダルトコンテンツは各国の法律により捉え方が異なることから、.xxx導入に懸念を示すGACの公式声明が発表され、またこれまでに無いほど多数のパブリックコメントが寄せられていました。

ICANNが.xxxを承認するということは、.xxxへの掲載に適するか否かといった、コンテンツに関する判断を伴うことにもなり、ICANNが負っている技術的な役割を超えることから、ICANN理事会は.xxxに関する契約案および申請を却下すべきとの判断に至りました。

RAAレビューに関する議論

これは、2007年3月16日にICANNから通知された※2、米国のレジストラであるRegisterFly社とのRAA(Registrar Accreditation Agreement:レジストラ認定契約)解約を受けて、理事会の場で議論されたものです。

RegisterFly社では、経営上の問題に加え、それが引き金となりドメイン名の登録期限を更新できなかった登録者から数々の苦情が寄せられるなど、オペレーション上の問題をも抱えていました。

ICANNでは、状況を改善すべくRegisterFly社との交渉を再三試みたようですが、RegisterFly社の経営上の問題は訴訟へと発展したため、ICANNは実地調査のために職員を2名送り込み、最終的にはRAAを解約する決断を下しました。※3

この一件を教訓として、登録者保護に向けたRAAの内容の見直しや、レジストラが所有するデータのエスクローを強化することなどが課題点として浮上し、サンファン会合でも議論されることになりました。

WHOISに関するPDPの進捗

WHOISタスクフォースは、WHOISサービスに関する最終報告書※4をGNSOに提出するとともにその役目を終え、WHOISのPDP(Policy Development Process:ポリシー策定プロセス)は一つの節目を迎えたとも言えます。

ただ、報告書ではOPoC(Operational Point of Contact)とSpecial Circumstancesという二つの異なる提案が含まれ、かつそれらの役割は明確さを欠いており、タスクフォース内でも辛うじて過半数を獲得した内容となっています。WHOISについては、登録者の情報公開を巡って「情報公開派」と「プライバシー擁護派」の対極的な議論がこれまでに繰り返されており、コンセンサスを確立することの難しさが窺えます。

GNSO評議会では、活動期間を120日間に限定して、影響を受ける利害関係者(GNSOのメンバーや法執行機関の関係者など)からなるワーキンググループを結成し、OPoCの役割や責任などを明確にしたり、報告書内で提起された課題解決に取り組むことになりました。

写真:理事会の様子
最終日に行われた理事会の様子。 GACチェアを退任するSharil Tarmizi氏に謝辞を述べるVint Cerf氏。

新gTLD導入に関するPDPの進捗

新gTLD導入については、2007年3月16日に提出された最終報告書のドラフト版※5をベースに議論が行われ、並行して活動している予約語および他者の権利保護に関するワーキンググループの活動進捗報告もありました。新gTLD導入にあたっては、IDNに関する検討も必要となることから、GACやccTLDメンバーとの会合を持った他、GNSO内のIDNワーキンググループからも会期中に報告書が提出されました。

5月までには勧告の内容を固め最終報告書とし、6月初旬には理事会レポートとしてICANN理事会に提出され、サンファン会議の理事会にて審議されることが、4月以降の予定として確認されました。

(JPNIC インターネット推進部 高山由香利)


※1 sponsored Top-Level Domain(スポンサー付きトップレベルドメイン)
※2 Termination of RegisterFly.com Registrar Accreditation Agreement
http://www.icann.org/announcements/announcement-2-16mar07.htm
※3 Factsheet
http://www.icann.org/announcements/factsheet-registerfly-registrars-26mar07.pdf
※4 FINAL TASK FORCE REPORT ON WHOIS SERVICES
http://gnso.icann.org/issues/whois-privacy/whois-services-final-tf-report-12mar07.htm
※5 GNSO new TLDs Committee Draft Final Report
Introduction of New Generic Top-Level Domains
http://gnso.icann.org/drafts/pdp-dec05-draft-fr.htm

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