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ニュースレターNo.41/2009年3月発行

第6回 江崎 浩のISOC便り

執筆者近影
JPNIC副理事長 江崎 浩

今回の会合は、米国ミネソタ州ミネアポリス市で開催された、第73回IETF会合の終了後に開催されました。ISOC BoTの会合は、土曜日と日曜日(2008年11月22~23日)でしたが、前日の金曜日(11月21日)には、Jon Postel Award※1の10周年を記念した、Private Dinnerが開催されました。このDinnerには、過去の受賞者や選定委員の方々と、現役のISOC BoTメンバーが列席しました。このJon Postel Awardですが、日本からは村井純先生が2005年に受賞されています(村井先生は残念ながら今回ご欠席でした)。また、財団法人インターネット協会の高橋徹氏が、受賞者の選定委員として列席されていました。Jon Postel Awardの概要は、http://www.isoc.org/awards/に掲示されていますが、同じページに、萩野(伊藤)純一郎君の名前を冠する、itojun Award※2も掲示されています。itojun Awardの選定は、2009年11月に広島で開催される、第76回IETF会合から開始されることが正式に決定され、今回のISOC BoT会合の後に、あらためてアナウンスが行われました※3。皆様のご協力をお願い申し上げます。

画面:ISOCのWebサイト
ISOCのWebサイトにある、Jon Postel Awardとitojun Awardの紹介ページ

上記のPrivate Dinnerには、インターネットの創設に深く関わった著名な方々が出席されていました。出席できなかったVinton Cerf博士からのメッセージも紹介されました。今回、Jon Postel氏の母上がご出席され、Witに富んだ挨拶をされたのが非常に印象的でした。あらためて、Jon Postel氏 の頑強な意思と、その功績と責任感に感動するとともに、我々も努力と貢献を怠らず、役割を完遂しなければならないことを感じさせられました。会場には、Jon Postel氏の遺灰が入った小さな瓶が、スイスのジュネーブから持ってこられていました。ISOCBoT会議終了後、この瓶が無事にジュネーブのISOCオフィスに帰宅したことが、ISOC CEOのLynn St.Amourから関係者に報告されたのも、非常に印象的でした。

さて、今回の会合で最も多くの時間を使い議論を行ったのは、ルートDNSサーバへのDNSSECの導入を早急に進めるように、米国商務省に属するNTIA(National Telecommunicationsand Information gency)が、ISOCをはじめとして関係組織に投げかけた質問への返事に関するものでした。ルートDNSサーバは、インターネットの運用に非常に重要な役割を持っており、また、自律分散的にグローバルに運用されているシステムです。「政府からの独立性を保ちながら、また将来の技術の進歩/進展/革新に対応可能なシステムを実現するべきである。DNSシステムの信頼度の向上は非常に重要な課題であり、すみやかにDNSSECの導入を進める」という内容が、BoTでのコンセンサスでした。

※1 Jonathan B. Postel Service Award (Jon Postel Award)
技術的な貢献やリーダーシップの発揮といった、コミュニティに対する継続的な貢献のあった人物に対して毎年贈られる賞です。
※2 Itojun Service Award (itojun Award)
IPv6関連で献身的な活躍をした、個人または団体を表彰し支援する賞です。
※3 「itojun基金」募金協力のお願い
http://www.wide.ad.jp/news/press/20080912-itojun-fund-j.html

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