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ニュースレターNo.43/2009年11月発行

第16回JPNICオープンポリシーミーティング報告

2009年7月1日(水)に、日本教育会館にて第16回JPNICオープンポリシーミーティングを開催いたしました。JPNICオープンポリシーミーティングは、日本におけるインターネット資源(IPアドレスおよびAS番号)の管理に関するポリシーを検討・調整し、日本のコミュニティにおけるコンセンサスを形成するための議論の場です。開催は年2回で、ポリシーワーキンググループが主催しています。

今回のミーティングには、53名の方々(関係者を除く)にご参加いただきました。また今回も、映像ストリーミング、Jabberチャットにより、リモート参加環境を提供いたしました(ストリーミングにはTVバンク株式会社さんのご協力をいただいています)。実際にご来場いただいた方々の他に、70名の方々に、リモートから参加いただきました。皆様、ありがとうございました。

オープンポリシーミーティングのプログラムは、ご応募いただいた提案や情報提供プレゼンテーションから構成します。今回は、提案3件および情報提供プレゼンテーション9件の応募をいただきました。毎回、JPNICやミーティング関係者からの応募が多いのですが、今回は、本ミーティングでの発表は初めての方から、前者については2件、後者については1件の応募をいただきました。

提案に関する議論

提案の応募、3件それぞれについて、活発な議論が実施されました。2.と3.が上述した初めての方からの応募提案となります。それぞれの提案概略と、ミーティングでの結果は以下のようになっています。

写真:JPNICの奥谷
JPNICの奥谷が、 APNICにおけるIPv4アドレス移転提案の現状について報告しました

1.IPv6追加割り振り時のアドレス集約条項の追加について

現在のIPv6アドレス割り振りポリシーに関する、変更提案です。新規申請の時のみ条件となっている、割り振りを受けたIPv6アドレスを1プリフィクスに集約して経路広告を行う条項を、追加割り振りの際にも適用しようというものです。ミーティングにて、コンセンサスに達しました。※1

2.IPv4アドレス移転ポリシー補完提案

前回のAPNICでのポリシーミーティング※2では、コンセンサスと判断され、その後のメーリングリストの議論で異論が出たため、最終的には継続議論となった、IPv4アドレスの移転ポリシーについて、議論になっている条項(アドレスを移転する際の審議の有無、移転元への制限)に関する提案です。提案自体はコンセンサスには至りませんでしたが、議論の際にとりまとめた内容を、APNICに対して、日本のコミュニティからの意見として提起していくことになりました。

3.エンドツーエンドNATを前提としたアドレス分配

NAT配下のホストについても、アドレスとポートを利用することで、エンドツーエンド通信を可能にする技術や、NATの配備を前提に、IPv4アドレスの配布ポリシーを変更しよう、という提案です。アドレスポリシーとしての提案内容が不明確であったため、内容を見直し、必要に応じて継続議論となりました。

情報提供プレゼンテーション

その他、ポリシー提案に関する状況(JPNICでの検討状況等)、APNICミーティング紹介などの通例の情報提供プレゼンテーションに加え、以下の2件のプレゼンテーションが実施されました。

1.IPv6アドレスの推奨表記について

IPv6アドレスの表記法はRFC4291※3にて定義されていますが、その表記法が柔軟であるため、同じアドレスが、複数の違った方法にて表現される可能性があります。これは、アドレスの伝達、記録等にあたり、同じアドレスが違うアドレスとして認識されてしまうという問題をはらむことを意味します。そうした事態を避けるため、統一的な推奨表記を制定することがIETFに提案されており、その状況紹介がありました。

2.リソース証明書は何を“証明”しているか

IPv4アドレス移転でのアドレス情報や、経路制御において経路情報の証明をするために、リソース証明書を利用することが世界的に検討されており、一部、証明書の発行が始まっています。リソース証明書の利用方法や、問題点、世界での利用状況などについて、紹介いただきました。

なお、以下のURLより、当日の発表資料、議事録がご確認いただけますので、ご参照ください。

□第16回 JPNICオープンポリシーミーティングプログラム
http://venus.gr.jp/opf-jp/opm16/opm16-program.html

今後の進め方

前述の提案1.および2.については、今後対応を進めるにあたり、アジア太平洋地域全体との調整が必要となります。それぞれ以下のように進める予定です。

1.IPv6追加割り振り時のアドレス集約条項の追加について

メーリングリストでの確認を含めて最終的なコンセンサスが得られた場合、JPフォーラムを代表する提案として、APNIC28に向けての提案を行うことになります。その後APNICフォーラムとしてコンセンサスが得られた場合は、国内でも本提案をポリシーとして施行する方向で対応を進める流れとなります。

2.IPv4アドレス移転ポリシー補完提案

JPOPMでいただいたご意見と、定義された要件として提示された選択肢に対する参加者の挙手数については、APNIC28にて国内フォーラムの結果として共有いたします。

ミーティングを振り返って

IPv4アドレス移転の提案はここ数回、本ミーティングでも非常に活発に議論されています。移転を実施すること自体はほぼコンセンサスが取れているのですが、その細部については今後のAPNICミーティングでもさらに議論が実施されます。今回のミーティングでいただきました移転に対する意見は、APNICでのミーティングにもフィードバックを実施していく予定です。ぜひ、APNICの動きにもご注目ください。ミーティングの詳細については、下記のURLでご覧になれます。

□APNIC 28 - Beijing 2009
http://meetings.apnic.net/28

議論にご参加いただいた皆様、発表にご応募いただいた皆様、ありがとうございました。次回のJPNICオープンポリシーミーティングは、Internet Week 2009の会期中に開催する予定です。アドレスポリシーに対するご意見をお持ちの方のご応募をお待ちしています。また、今回ご参加いただけなかった方も、ぜひご参加ください。

(ポリシーワーキンググループ/NTT情報流通プラットフォーム研究所 藤崎智宏)

写真:会場の議論
会場では各提案について活発な議論が行われました

※1 IPv6追加割り振り時のアドレス集約条項の追加提案
本提案については、APNIC28にてコンセンサスに至らず、集約条項の廃止も含め、MLで継続議論となっています。
※2 JPNIC News & Views vol.623
第27回APNICオープンポリシーミーティングレポート
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2009/vol623.html
※3 RFC4291 - IP Version 6 Addressing Architecture
http://www.ietf.org/rfc/rfc4291.txt

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