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ニュースレターNo.62/2016年3月発行

Internet Week 2015 ~手を取り合って、垣根を越えて。~ 開催報告

2015年11月17日(火)から20日(金)まで、 東京・秋葉原でInternet Weekを開催しました。

総プログラム数は41、最終的な参加者数は約2,600名(延べ人数、 同時開催イベントの参加者を含む)と、 どちらも昨年と同水準となりました。 ご参加いただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

まずはプログラム委員から!手を取り合って、垣根を越えて。

今年のテーマは「手を取り合って、垣根を越えて。」。 まったくの個人的な感触ですが、今年は例年にも増して、 このテーマの下にプログラム委員会が一つになり、 プログラムとしての一体感があったように思います。 見てすぐ分かるのはプログラムタイトルにテーマの一部文言が入っているセッション、 そして内容面でもベンダフリーな非営利イベントであるInternet Weekの特長を生かし、 多様なパネリストを迎えて議論するセッションが多く見られました。

メールマガジン※1でもご紹介したのですが、 今年はプログラム企画の進め方を変更しました。 各インターネット関連団体の代表者で構成されるプログラム委員を、 専門分野ごとに六つのチームに分けたのです。 団体の垣根を越えてチームで議論・検討が行われたことはもちろんですが、 時にはチームの枠を越えて、 「○○について話せる方はいませんか?」と相談するなど講演者に関する情報交換が行われることが、 いつもより多かったように感じます。

ご存じの方もいるかもしれませんが、いま一度、 この場を借りて各チームを簡単に紹介させてください。 お名前が挙がっているメインの所属チーム以外にも、 他のチームの活動に積極的に参加している委員もいました。

プログラムを作ったチームとそのメンバー

IPv6チーム 毎年Internet Weekには欠かせないIPv6関連のチュートリアルは、このチームの企画です。
  • IPv6普及・高度化推進協議会(v6pc) 中川あきら氏
  • 日本電信電話株式会社(NTT) 藤崎智宏氏
セキュリティチーム セキュリティ系セッションの需要の高まりを受け、メンバーは6チーム中最多の8名でした。主にサイバー攻撃対策やインシデントレスポンス等に関するセッションを企画しました。
  • 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC) 久保正樹氏、中津留勇氏
  • 日本シーサート協議会(NCA) 庄司朋隆氏、正木健介氏
  • 日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)  阿部慎司氏、武智洋氏
  • 一般財団法人日本データ通信協会テレコム・アイザック推進会議 (Telecom-ISAC Japan) 齋藤和典氏
  • デロイト トーマツ リスクサービス株式会社 佐藤功陛氏
ネットワーク
運用管理チーム
11月18日(水)のネットワークの設計/構築/運用に関するセッションを企画しました。メンバーは、次の通りです。若手技術者コミュニティであるwakamonogのメンバー中心のフレッシュなチームです。若者のサポーターとして、JANOG (日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ)にもご協力いただきました。
  • 越後ネットワーク・オペレーターズ・グループ(ENOG) 浅間正和氏
  • wakamonog 池田賢斗氏、松本智氏、山口勝司氏
DNSチーム 11月19日(木)のDNSのチュートリアルとDNS DAYの担当です。プログラム委員は3名でしたが、企画から当日運営のサポートまで、多数のDNSOPS.JP関係者の皆様にご協力いただきました。またDNS DAYでは、Telecom-ISAC Japanにもご協力いただきました。
  • 日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP) 中島智広氏
  • 株式会社日本レジストリサービス(JPRS) 米谷嘉朗氏
  • Telecom-ISAC Japan 齋藤和典氏
社会派チーム インターネットに関する法律/規制/制度等に関するセッションを企画したチームです。通信の秘密のガイドラインに関するセッションでは、DNS DAYと同様にTelecom-ISAC Japanにもご協力いただきました。
  • Internet Society Japan Chapter (ISOC-JP) 橘俊男氏
  • 一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)  秋山卓司氏、木村孝氏、宮内正久氏
最新動向チーム SDN/NFV、OpenStack、Wi-Fiなど、上記5チームの担当領域以外で今年扱ったほうがいい技術トピックを、このチームで検討しました。
  • 仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ(VIOPS) 細木正司氏
  • JANOG 岩崎磨氏、仲西亮子氏
  • COnference Network BUilders (CONBU) 熊谷暁氏
  • 日本UNIXユーザ会(jus) 波田野裕一氏

いま越えたい「垣根」とは?

写真: 富士ソフトアキバプラザ
● 会場となった富士ソフトアキバプラザ

春先に実行委員会で今年のテーマを検討した際、 真っ先に浮かんだ「垣根」はレイヤー間、開発と運用の現場の間、 あるいは国/地域の間にある垣根でした。 その時は出ませんでしたが、 出来上がったプログラムを見るともう一つ、 多くの方が越えたいと願う垣根があったように思います。 世代間の垣根です。

「IP Meeting 2015」では、 「次世代インターネットを担う人材を育てよう!」と題したパネルディスカッションが行われ、 大学生、新入社員、 人材を育成する立場にある社会人が登壇しました。 (IP MeetingはJPNIC企画のセッションということで、 手前味噌にはなってしまうのですが)セッション終了後には複数の方から「面白かったよ!」という言葉をいただいたようです。 登壇者全員がICTトラブルシューティングコンテスト(ICTSC)の関係者ということで今回は特別に、 当日の模様がICTSCのWebサイトで公開されています。

国際会議の日本開催が多かった2015年を振り返り

今年は国際会議の日本開催が多い年でした。 JPNICがローカルホストの一員を務めたAPRICOT-APAN 2015(2015年2~3月)、Internet Week 2015直前には品川でOpenStack Summit Tokyo 2015が、11月初めには横浜でIETFが、 それぞれ開催されました。

初日(11月17日)の「OpenStackとクラウドで変わるインフラ運用の在り方」では齊藤秀喜氏(株式会社インターネットイニシアティブ)がOpenStack Summitを、 最終日(11月30日)のIP Meeting 2015では関谷勇司氏(東京大学/WIDEプロジェクト)がIETFの模様をそれぞれ振り返りました。

今年は初日に「OpenStackと……」を含む三つの仮想化関連セッションが並びました。 Internet Week参加者にはネットワーク技術者が多いため、 ネットワーク関連セッションが比較的多数の参加者を集める傾向があります。 そのような中で、 仮想化関連セッションの参加登録はOpenStack Summit会期中から目に見えて増え続け、 当日の会場内は熱気に溢れていました。

最後に

Internet Week 2015の講演資料、参加者アンケート結果、 BoF開催報告書などは、 公式Webサイトにて公開されています。

最後になりましたが、ご講演者の皆様、ご協賛の皆様、 プログラム委員をはじめとした協力団体の皆様をはじめ、 開催にご協力いただいたすべての方々に感謝いたします。 来年も11月下旬にInternet Weekを開催予定です。 2016年は「Internet Week」となってから20周年のメモリアルイヤー(?)に当たります。 詳細な開催日程は決まり次第ご案内いたします。 来年も多数の方のご参加をお待ちしています。

写真: 会場の様子
● IP Meeting 2015の様子

(JPNIC インターネット推進部 坂口康子)


※1 JPNIC News & Views vol.1332
特集 「手を取り合って、垣根を越えて。~Internet Week 2015開催に向けて~」
https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2015/vol1332.html

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