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ニュースレターNo.75/2020年3月発行

インターネットことはじめ

ブログ~手軽なWeb発信~

アイコン:博士 1. 手軽な記録ツールとして

イラスト:博士

いまやブログといえば、 Webで手軽に情報発信するための一般的な手段の一つになっています。 一般ユーザーが利用に至るまでの心理的ハードルを下げ、 コンテンツそのものに集中できます

そのブログですが、 語源的にはWeb + Log = Weblog → Blogということで、 元々は気になるページ のURLと簡単なコメントを記したWebページそのものを指していました。 そしてこのようなページが増えてくると、 簡単に書けないものかと、いろいろな工夫が始まります。

その中から台頭したのが、 WebサービスとしてのBlogger※1と、 サーバにインストールして使うMovable Type※2でした。 前者は1999年に、後者は2001年※3に誕生しています。 バージョンアップを重ねるうちに、 最新の記事情報を配信するRSS※4や、 他のブログで記事に言及されたことを知らせるトラックバックなどが実装されました

※1 現在はGoogleのサービスになっています。
https://www.blogger.com/
※2 CMSプラットフォーム Movable Type
https://www.sixapart.jp/movabletype/
※3 Movable Type、15周年になりました!
https://www.sixapart.jp/pressroom/2016/10/mt15th_anniversary.html
※4 元々はNetscape社が開発したものですが、 歴史的経緯からRDF Site Summary、Rich Site Summary、Really Simple Syndicationと、 同じ略称ながら若干目的の異なるフォーマットが並行して使われています。

アイコン:博士 2. Webブラウザだけで

ブログの特徴は、前述のように、まずもってその簡単さです。 ブログ以前のWebにおいては、 ページを構成するファイルを直接編集する方法が主流でした。 完全なテキストエディタにせよ、WYSIWYG (What You See Is What You Get)なHTML用エディタにせよ、 サーバ上のファイルを直接編集するか、 もしくは手元のPCで編集したファイルをFTP (File Transfer Protocol)でサーバに転送・公開していたのです。

これに対してブログでは、Webブラウザで対象のブログにアクセスし、 管理画面にログインするとそのままWebブラウザ上で、 WYSIWYGなエディタを使って編集できます。 ファイルやサーバ、HTMLの知識が無くとも、 マウスで対象を選択して、メニューで簡単に見出しにしたり、 リンクを貼ったりできます。 これが専用のエディタ不要で、 Webブラウザだけで可能なのですから、お手軽です。 入力した個々の記事は、自動的に最新の記事がトップページに表示され、 過去の記事は日付やタグ付けで自動的に分類されます。 これを人手でやろうとすると、かなり面倒です

ただ、普段編集するのは個々の記事の内容だけで、 Webサイトのデザインを変えるには用意されているデザインテンプレートを使うか、 もしくは自分で作る必要があります。 もっとも、サイト全体の書き換えは頻繁に発生するものではありませんが。 サイトデザインを統一し、サイトの構築を自動化する。 そして記事の中身に集中できるという点では、 ブログはCMS (Contents Management System)の走りとも言えます。 実際、最新のMovable Type 7はCMSを名乗っています。

内部的な動作としては、あらかじめすべてのページを生成する静的な方法と、 アクセスがあるたびにペーシを生成する動的な方法の2種類に大別できます。 前者は表示が高速で、セキュリティ上の問題が少ないという特徴を持ちます。 後者は、表示の柔軟性に優れ、 例えば特定の期間だけ指定したページを表示するといったことが簡単に行えます。

アイコン:博士 3. ブログで有名になった機能

イラスト:ロボット

ブログによって普及したのが、RSSです。 これは新着記事の情報を決まったフォーマットでまとめ、 外部に公開したものです。 RSSが普及する以前から、 アンテナサイトと呼ばれる各種のWebサービスがあり、 登録したWebページの差分を解析して新着情報を抽出していました。 しかし個々のWebページごとに、 どの差分が新着情報を表すのかは違うため、 誤動作も見受けられました。 それがRSSの登場により、サイトの内容によらず、 統一的に扱えるようになりました。 興味のあるサイトのリストから、最新情報を一覧して、 気になる記事を読むというスタイルが確立したのです。 実のところRSSそのものはブログ以前からあったのですが、 人が手で書くのは難しく、 ブログで自動生成されるようになって一気に普及したのです。

もう一つ、ブログに採用されたのが、トラックバックです。 これは、ブログの記事を引用した側が、 引用元のサイトに引用したことを知らせる機能です。 2020年現在でも、独立したサイト間で引用されたことを知るのは難しく、 ある意味、画期的な機能です。 さらに引用だけでは無く、相互のつながりにより重きを置いたのが、 いわゆるSNS (Social Network Service)で、 ブログとはまた別のニーズに応えるものとして普及しています。

アイコン:博士 4. 日本での普及

日本においては2003年後半頃から本格的な普及が始まり、 特に12月にココログがサービスを開始した※5のが普及のきっかけとなりました。 とはいえ、日本においては以前からWeb日記システムがある程度普及していたため、 当初はどう違うのか、なかなか理解が難しかったようです。

逆に言うと、Web日記システムのバリエーションとして受け入れられたのか、 ココログ以外にも、2004年にはさまざまなブログサービスが始まりました。 現在でもサービスを提供している有名なところでは、FC2ブログ、 livedoorBlog、アメーバブログ、ココログ、 楽天ブログなどがあります。 いずれも無料で利用でき、手軽な情報発信手段として普及しています。

※5 ブログサービス ココログ
https://www.cocolog-nifty.com/about/details.htm

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