「インターネット・ガバナンスに関する研究会」の設置について
2000年1月17日
「インターネット・ガバナンスに関する研究会」の設置について
JPNIC企画・国際部会
30年前にアメリカの実験ネットワークとして生まれ、主に研究者や技術者を
中心として広がってきたインターネットも、ここ数年の間に利用者層が飛躍的
に拡大し、今や世界中の多くの人々が日常的に利用する地球規模の社会インフ
ラとなりつつあります。
このような変化の中で、インターネット資源(ドメイン名やIPアドレスなど)
の管理調整をグローバルな合意に基づいて進めていくための機関として、1998
年9月30日にICANN(アイキャン:Internet Corporation for Assigned Names
and Numbers)が設立されました。
インターネットは、日本においても、私たちの生活に身近なものになってい
ます。そのため、JPNICは、ICANNの活動に注目するとともに、私たちの声を伝
えていく必要があると考えています。しかしながら、日本においては、まだ
ICANNの活動に関する情報が十分に伝えられていないのが現状です。
そこで、JPNICでは、ICANNの活動を中心として、世界のインターネット資源
管理ポリシーなどの動向について理解を深めるために、以下の通り、
「インターネット・ガバナンスに関する研究会」を設置する事にいたしました。
ここでは、ICANNの最新情報を提供すると共に、ICANNの活動にどう参画して
いくかなどを考えていきたいと思います。第一回研究会の開催日程等につきま
しては、別途お知らせいたします。
記
1. 名称
インターネット・ガバナンスに関する研究会
Internet Governance Study Group(IG-SG)
2. 目的
o ICANNを中心に、インターネットの資源調整に関する
国際的動向の情報を広く提供する。
o 国際的な動向が日本に与える影響について、参加者の
理解を深める。
o 日本からどのような形でこの動きに参画できるのか考える。
3. 設置期間
o 2000年7月までの時限とする。
o 月1回程度の開催とする。
4. 参加資格
o 参加資格はオープンとする。
5. 活動計画の概要
o 定例会により、対象組織を紹介、相関を理解する。
o ICANNの情報を定期的に提供する。
6. 目標とマイルストーン
o 毎月、ICANNの最新情報と共に各テーマで情報提供する。
o 2000年2月 第1回研究会開催
- 基礎講座 「ICANNとは何か」
o 2000年3月 ICANN Meeting(エジプト)
o 2000年3月 第2回研究会開催
:
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o 2000年7月 ICANN Meeting(横浜)
o テーマ例
「COMドメインの現状と今後のゆくえ」
「レジストラ/レジストリ・ビジネスを始めるためには」
「新しい gTLD はいつ始まるのか」
「世界のインターネットの管理にはいくらお金がかかるのか」
「IPアドレスポリシーのグローバル化」
「IETFとRFC」
「ISTFとは」
など
7. コーディネータ
o 荒野 高志、坪 俊宏、堀田 博文、大橋 由美
8. 連絡先
o JPNIC事務局国際課
メールアドレス: icann-sec@nic.ad.jp
以上

