訃報： JPNIC理事佐野晋氏

現JPNIC理事の佐野晋(さのすすむ)氏(株式会社日本レジストリサービス(JPRS)代表取締役副社長)が、享年64(満63歳)で急逝いたしました。

佐野氏は、日本におけるインターネットの黎明期から、その発展に向けた活動に取り組んできました。その後、JPNICがJNICとして活動を開始すると同時に運営に参画、 1997年の法人化以降は12期23年にわたり理事を務めました。

佐野氏は任意団体時代から一貫して、インターネット上の番号や名前の登録管理を行う「レジストリ(登録機関)」の役割とあり方に大きな関心を寄せ、データベース、DNS、WHOISといった技術面から、登録規則やそれを支える組織や会費、教育といった政策面に至るまで、現在まで続くJPNICの基礎を作り上げました。

Internet Weekの実現、JPドメイン名空間の拡大、インターネット歴史編纂をはじめとするさまざまな活動を通じ、インターネット運営に欠くことのできない資源管理の制度化、高度化を真摯に追求し、インターネットの発展に向け、尽力しました。

端的な言葉で多くを示す率直な人でした。ここに慎んで哀悼の意を表します。