ICANN's Application for Temporary Restraining Order Against RegisterFly Has Been Granted
翻訳文

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2007年8月9日

この文書は2007年4月17日に公開された
http://www.icann.org/announcements/announcement-17apr07.htm
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。

2007年4月17日

RegisterFly社に対するICANNの暫定禁止命令の申し立てが認められる

　カリフォルニア、マリナ・デル・レイ - RegisterFly社に対するICANNによる暫定の禁止命令の申し立て (TRO)が昨日認められたため、 RegisterFly社は米国連邦裁判所の Manuel J. Real裁判官によってその全てのドメイン名に関する現時点での、かつ正確なデータをICANNに渡すよう命じられています。

　さらにRegisterFly社は7日おきに同データを提出し、加えて監査を行うためにICANNのスタッフが同社の記録や帳簿に直ちにアクセスできるようにするよう、 TROによって義務付けられています。

『私達はRegisterFly社とその経営陣に対して命令に全面的に協力するよう求めます』と、 ICANN事務総長兼CEOであるDr Paul Twomey氏は話しました。

　2007年4月16日の月曜日、 TROはカリフォルニアの中央管轄区所在の米国連邦裁判所にて Real裁判官によって命じられましたが、 RegisterFly社の顧客によって登録された全てのドメインを対象とするものであり、ここには同社独自の『ProtectFly』といったあらゆる代理登録サービスを通じて登録されたものも含まれます。裁判所はさらに仮差し止めのための審問を2007年4月26日に予定しており、これはもしICANNの言い分が通った場合には TROの実施と効力をさらに長期間に延長することになるものです。

　RegisterFly社からの正確なデータを求める ICANNの度々の要請は同社によって当初拒否され、そして後に部分的に受け入れられましたが、その重要な部分に不足があることが分ったため、 ICANNはなおデータの一部の正確性について懸念を抱いています。

　現時点での、かつ正確な登録者のデータが手に入ると、 ICANNはRegistryFly社がICANNの認定レジストラである間は同社の協力を得て、あるいはRegisterFly社の認定が剥奪された場合には一方的に、別のレジストラへのバルク移転を開始することができる状態となります。

　仮差し止めの請求に加えてICANNは、カリフォルニア中央管轄区において他の件の中でも契約違反について、 RegisterFly社を追求し続けていく予定です。

　TROは以下でご覧いただけます。　　　http://www.icann.org/legal/icann-v-registerfly/icann-v-registerfly-revised-tro-16apr07.pdf

　さらにICANNはこのような状況が将来繰り返される可能性を減じる努力の一環の中で、訴訟手続きとは別にレジストラ認定契約(RAA)のレビューを開始しています。

ICANNについて

　ICANNはインターネットの一意な識別子のシステムのグローバルな調整について責務を負っている国際的に組織された非営利法人です。

　さまざまなインターネットプロトコルにおいて使用されているアドレスと同様に、 (.ORG、.MUSEUMおよび .UKのような国コード等の)ドメイン名もその対象です。コンピュータはインターネット上で互いに到達するためにこれらの識別子を使用します。インターネットの運用にはこれらの資源の注意深い管理が不可欠であるため、 ICANNのグローバルな利害関係者はインターネットの継続的な安全性や安定性を保障するポリシーの策定のために定期的に面会しています。詳細については www.icann.org をご覧ください。