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NRO Comments on the WGIG Panel at ICANN WSIS Workshop in Cape Town
翻訳文

社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
最終更新2005年4月28日

この文書は2004年12月1日に公開された
http://www.nro.net/documents/statements/wgig-comments.html
を翻訳したものです。
JPNICはこの翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。


2004年12月1日

ケープタウンで開催されたICANN WSIS Workshopでの
WGIGパネルのNROのコメント

 RIRは2年に渡りそれぞれ単独で、 またここ最近ではRIRをグローバルに代表するNROを通しWSISに参加してきました。 NROとしては、時間を費やしたいWSISの分野が幾つかありながらも、 現在はWGIGへの注力する事が求められています。

 NROはIPアドレスの専門家として、またICANNの支援者としてWSISに参加しています。 そして単にICANNの一部としてではなく、 ICANN自身が支持しているインターネット管理の枠組みにおける独立したメンバーとして WSISを支援してきました。

 WSISの第2期、とりわけWGIGにおいては、RIRが引き続き積極的な役割を果たすでしょう。 NROは今後もICANNを支援し,ICANNが直面する問題に共に取り組んでいきます。

 NROはICANNの独立化と、真の国際化がWSISの課題であると考えています。 NROはICANNに対し、単に巨大な多国籍の組織を構築していくことによってではなく、 主要な関係者達と協力・協調していくことで、 引き続きこの分野での取り組みを継続するよう求めてきました。

 NROはまた、ICANNがアメリカ政府と協力しながら、既存の同意書以降、 ICANNが独立化に向けて明確な計画を発表し、 WGIG第2期終了前にその計画を確約する事を求めてきました。 このことは、未だコミュニティーの多くの人にとって明確にされずにいるWSIS後におけるICANNの将来の形態と立場をWGIGコミュニティーに確実に提示する為に重要です。

 さらにインターネットガバナンスの重大な問題として、 NROは既存のモデルと異なるいかなる行政機関、 政府間機構に属すインターネット管理モデル案をどれも否定します。 NROは、インターネット管理において政府の有効な役割は大いに認めますが、 それは既存モデルの枠組みの中に収められることができ、 かつ収められなければなりません。

 先頃、NROはインターネットガバナンスについての、 IPv6の国別割り振り計画を提案しているHoulin Zhou 氏の覚書に対し、 サイト上で公式な回答を掲示しました。 NROも日本のインターネットガバナンス・タスクフォースのような機関と同様、 そのような仕組みが及ぼす、技術面、 運用面への影響に重大な関心を寄せています。

 主権問題の主張はこの場合確かに強力で正当な議論ですが、既に存在している、 もしくは実現可能なもので、 非常に少ないリスクで同様の問題を解決するメカニズムがあります。 インターネットの安定と安全のために、 そのような解決法が確実に探求されるべきです。

 WGIGと関連して、先週のジェノバ会議で私は、次のようなコメントをしました。 WGIGの第1の任務であるインターネットガバナンスの定義は、 インターネットの問題点の羅列になっており、 マイナスの側面によって動かされているように思えます。 言い換えれば、機能よりも不具合(バグ)が列挙されているということです。

 つまり、インターネットの多くの側面が、 ガバナンスのトピックスとして提案されていないということです。 その理由は、単にそれらの側面が現在感知されない程、 その機能を問題なく果たしているからです。 安定したルーティングシステムやルートサーバー間の競争、 そしてネットのグローバルな相互接続性などがその良い例です。

 私は先週のWorking Groupで、インターネットのこれら、 およびその他の側面を当然のものとして捉えてはならず、 インターネットが"do not harm" であるという有名な原則を強く心に留めておかなければならないことを提唱しました。 インターネットガバナンスを不具合(バグ)のリストとして見るのではなく、 WGIGはインターネットにはすばらしい特徴があると考えるべきだと思います。 それらを見落とす危険がインターネットを"do harm"にする本当の危険であり、 将来のWorking Groupに解決しなければならない多くの問題を残すことになります。

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APNIC
ジェネラルディレクター Paul Wilson

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