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IPv4アドレス在庫枯渇とは

IPv4アドレス在庫枯渇とは、 いまだ分配されていないIANA(*1)またはRIR(*2)が持つ新規IPv4アドレスの在庫が、 すべて分配済みとなり、 新たなIPv4アドレスの分配ができなくなることを指します。

現在、IPv4アドレス在庫枯渇という用語には、 大きく分けて二つの異なった意味合いで用いられています。

一つは、IANAにおける未割り振り在庫の枯渇を意味する場合です。 IANAは、IPv4アドレスの全空間(約43億アドレス)を管理していますが、 その中にはプロトコルの仕様として予約されている空間および特殊な用途としてRFCなどで規定されているブロックが含まれています。 そのため、実際にはそれらを除いた221個分の/8ブロック(1ブロックあたり1,600万アドレス)が、 グローバルなインターネットの接続に利用されています。

グローバルなインターネットの接続に利用される/8ブロックのうち最後の5ブロックは、 残りが5ブロックになったその時点で、 世界に五つあるRIRに同時に分配するポリシーが適用されます。 このため、IPv4アドレスの全空間のうち、残りが5ブロックになると、 IANAからRIRへの新たな分配ができなくなります。 この状態になると、IANAの未割り振り在庫の枯渇となります。

もう一つは、RIRにおけるIPv4アドレスの在庫枯渇を意味する場合です。 各RIRでは、IANAから分配を受けたIPv4アドレスの在庫を持っていて、 その在庫が枯渇すると、RIRにおけるIPv4アドレス在庫枯渇となります。 そのため、RIRにおける在庫枯渇時期は、 IANAの未割り振り在庫の枯渇後になります。

なお、JPNICでは現在独自のアドレス在庫を持たず、 IPアドレス管理指定事業者への割り振り、 もしくは特殊用途プロバイダ非依存アドレス利用者への割り当てのたびに、 RIRであるAPNICが保有するアドレス在庫から、 必要なアドレス空間を振り出す形式となっています。 そのため、APNICのアドレス在庫枯渇が、 すなわちJPNICの在庫枯渇を意味します。 APNICのアドレス在庫枯渇は、2011年後半(*3)を予測しています。

(2011年2月3日追記)
2011年2月3日時点では、APNICは自身が持つIPv4アドレスの在庫枯渇時期は2011年中盤になると予測しています。

(2011年4月1X日追記)
2011年4月1X日、APNICにおいても、通常の申請により割り振り可能なIPv4アドレスの在庫が枯渇し、 アジア太平洋地域は、いわゆる「IPv4アドレス在庫枯渇」の状態となりました。 これに伴い、JPNICにおいても通常の割り振りを終了しました。

(*1) http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ij.html#02-IANA
(*2) http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glos-ta.html#14-tiikirejisutori
(*3) 時期はあくまで予測であり、2011年1月17日時点での情報です

JPNIC News & Views vol.814(2011年1月17日発行)より

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