メインコンテンツへジャンプする

JPNICはインターネットの円滑な運営を支えるための組織です

ロゴ:JPNIC

WHOIS 検索 サイト内検索 WHOISとは? JPNIC WHOIS Gateway
WHOIS検索 サイト内検索

GNSO動向紹介

第4版:2026年1月8日
第3版:2025年8月18日
第2版:2023年11月29日
初版:2023年9月15日

GNSOにおける進行中のPDPなどの状況(2025年12月現在)

GNSOでは新gTLD次期ラウンドの実施準備が進む間にも、いくつかのポリシー策定プロセス(PDP)が進行しています。 ここではICANNから発行される以下のドキュメントを元に、GNSOにおけるPDPの現況を示します。

  • ICANN GNSO Policy Briefing;毎ICANN会議前に準備される文書1
  • GNSO Project List:GNSO Webサイト2ではGNSOのさまざまな検討に関する資料が提供されていますが、 PDP(ポリシー策定プロセス)やIRT(実施準備レビューチーム)などのGNSOの検討活動をプロジェクトとして列挙し、 その進捗状況を一覧しています3
1 ICANN84ダブリン会議版 : ICANN GNSO Policy Briefing ICANN 84 Edition
https://gnso.icann.org/sites/default/files/policy/2025/briefing/gnso-policy-briefing-icann84-16oct25-en.pdf
2 https://gnso.icann.org/
3 Project Listページから、2025年12月11日版 GNSO_Council_Project-List_20251211.pdf
https://icann-community.atlassian.net/wiki/spaces/gnsocouncilmeetings/pages/111086692/Project+List

登録データ正確性(Registration Data Accuracy)4

【概要】

GDPRが登録データ正確性要件などに与える影響を検討するため、PDP開始に向けてスコーピングチームが2021年7月に正式に結成されましたが、2022年8月に課題の一部を提出した上で活動を休止、評議会が組成した「スモールチーム」で善後策が検討されていました。

【進捗】(スコーピングチーム)

スモールチームがGNSO評議会に提出した、スコーピングチームの活動終了を勧告する内容の報告書が2025年8月の評議会で承認されて以降、ポリシー策定プロセスとしては扱いが終了しています。但し、ICANN84ではGNSO主催の議論セッションが開催されるなどの動き5がありました。

4 https://icann-community.atlassian.net/wiki/spaces/AST/overview
5 https://icann84.sched.com/event/29QOe/gnso-accuracy-can-we-have-anonymity-and-a-secure-internet

DNS Abuse抑制

【概要】

DNS Abuseに関する新たなポリシー策定に向けて、GNSO理事会は2025年8月に初期課題報告書の作成を指示し、ICANN84前に公開されたPIRに対するパブリックコメント募集が実施されました。コメントでは、報告対象とすべき行為の定義やICANN契約での制御可能性の範囲、RDRSなど既存制度との整合性が焦点となりました。

【進捗】(初期課題報告書段階)

ICANN事務局はこれらを反映した最終課題報告書を12月1日に提出し、GNSO理事会では2026年初頭に限定的PDPとして着手するかどうかを検討する予定です。現在の議論では、APIアクセス制限や関連ドメイン群の識別支援などに対象が限定される見込みです。

ラテン文字ダイアクリティカル記号(Latin Script Diacritics)PDP6

【概要】

このPDPは、ラテン文字を用いたgTLDにおいて、ASCIIベースのTLDラベルと、ダイアクリティカル(アクセントなどの補助記号)のついたTLDラベルが、現在制定されているトップレベルドメイン名のラベル生成ルール(LGR)においては異なるラベルとして扱われるため、現状では同一のレジストリ運用者が両者を同時に運用できないという技術的・制度的制限に対処することを目的としています。

【進捗】(現在初期報告書作成中)

2024年11月に開始され、現在は43名が参加するワーキンググループがCharter Questionsに基づいた検討を進めています。2025年10月時点では議論が終盤を迎えており、初期報告書(Initial Report)は2026年2月の公開を目指してドラフト作成が進められています。ICANN84ではWG作業セッションを2セッション開催しました。

6 https://gnso.icann.org/en/group-activities/active/latin-script-diacritics

ドメイン名移管ポリシー見直し(Transfer Policy Review)PDP7

【概要】

このPDPは、gTLDの他のレジストラに対する移管に関する手続きを包括的に見直し、セキュリティと利便性を両立させた新たなポリシー体系を確立することを目的としています。従来の移転ポリシーでは、登録者確認、承認フロー、認証コード(AuthInfo)の取り扱いなどにおいて、不正移管や運用上の非効率が指摘されてきました。特に、レジストラ間移管と登録者変更が複雑に絡む状況や、管理対象となるデータの信頼性確保が課題となっており、それらを解消するための多段階的な見直しが進められてきました。

【進捗】(現在理事会審議中)

本PDPはフェーズ1からフェーズ2へと段階的に展開され、2025年3月のGNSO評議会において、最終報告書が承認されました。これに先立ち、2年以上にわたるWGでの検討が行われ、登録者承認手続きの合理化や、移管コードの一元管理、異議申し立て手続きの整備など、複数の実務的勧告が取りまとめられました。ICANN理事会による承認プロセスが進行中で、パブリックコメント募集は2025年7月2日に締切を迎えました。現在事務局によるコメントの集約と分析が進行中で、正式な理事会採択は2026年前半の見通しです。

7 https://gnso.icann.org/en/group-activities/active/transfer-policy-review

国際化ドメイン名(IDNs)EPDP(フェーズ2)8

【概要】

本EPDPは、トップレベルおよびセカンドレベルにおける国際化ドメイン名(IDN)の運用について、 言語・スクリプトごとの異体字管理を制度的に整備することを目的としています。 多様な文字体系における一貫性と予測可能性の確保が重視されています。

【進捗】(現在理事会審議中)

EPDPはフェーズ1で策定されたポリシー勧告を受けて、フェーズ2ではレジストリ実装モデル、運用ポリシー、審査基準の具体化に焦点を当てました。フェーズ2の最終報告書は2025年初頭にICANN理事会に提出され、現在はICANN事務局による影響分析と理事会審議が並行して行われている段階です。特に異体字管理に関しては、文字列衝突、ユーザー混乱回避、レジストリ選定の公平性など多面的課題が含まれ、技術・ポリシー両面からの検討が継続中です。今後は、勧告内容の採択後にIRTが組成され、次回gTLD申請ラウンドでのIDN関連要件に具体的に反映される予定です。

8 https://gnso.icann.org/en/group-activities/active/idn-epdp

SSAD関連:登録データ開示システム(RDRS)とEPDPフェーズ29

【概要】

本取り組みは、gTLD登録データの非公開情報へのアクセスに関する標準化された申請プロセスの実現を目的としたもので、かつてのEPDPフェーズ2で提案されたSSAD(Standardized Systemfor Access/Disclosure)に関連します。SSADの実装可否を評価する実験的枠組みとして、Registration Data Request Service(RDRS)というパイロットシステムが構築され、ICANN事務局が2023年11月から2025年11月まで試験的に運用しました。これにより、第三者がレジストラに対して合法的な開示請求を行う際の実効性・実用性が検証されています。

【進捗】

2025年11月のRDRS試用期間終了を受け、理事会は2025年10月にRDRSの試用期間をさらに2年間(~2027年)延長することを決定しました10。 この決定とともに理事会はGNSO評議会に対して本決議と同時に公表された「RDRSポリシー整合性分析(Policy Alignment Analysis)」を、 EPDPフェーズ2のポリシー勧告に関する今後のICANN理事会との協議において考慮することを要請しました。

9 https://gnso.icann.org/en/group-activities/active/gtld-registration-data-epdp-phase-2
10 https://www.nic.ad.jp/ja/icann/topics/2025/20251222-02.html

このページを評価してください

このWebページは役に立ちましたか?
よろしければ回答の理由をご記入ください

それ以外にも、ページの改良点等がございましたら自由にご記入ください。

回答が必要な場合は、お問い合わせ先をご利用ください。

ロゴ:JPNIC

Copyright© 1996-2026 Japan Network Information Center. All Rights Reserved.