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    /P▲         ◆ JPNIC News & Views vol.516【臨時号】2008.2.7 ◆
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◆ News & Views vol.516 です
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  前号(※)に引き続き、2007年11月19日~22日に秋葉原コンベンションホール
で開催したInternet Week 2007の各プログラム内容についてお届けします。

 ※JPNIC News & Views vol.515 Internet Week 2007レポート
   (各プログラム の内容:1日目)
 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2008/vol515.html

  本号では、開催2日目に行なわれた三つのプログラムでどのような議論が繰
り広げられたのか、そのサマリについてご報告します。

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◆ Internet Week 2007レポート(各プログラムの内容:2日目)
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   「インターネットと著作権」「IPv4アドレス在庫枯渇問題を見通す」
   「JPNICオープンポリシーミーティング」

                                   JPNIC インターネット推進部 根津智子
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本号では、2日目のプログラムである「インターネットと著作権」「IPv4アド
レス在庫枯渇問題を見通す」「JPNICオープンポリシーミーティング」、3プロ
グラムについてのwrap-upをお送りします。

なお本原稿は、プログラム委員諸氏(「インターネットと著作権」は佐野晋と
壇俊光氏、「IPv4 アドレス在庫枯渇問題を見通す」「JPNICオープンポリシー
ミーティング」は前村昌紀)が行った、最終日の「IP Meeting/Internet
Forum 2007」での発表に基づき、JPNICで編集を行ったものです。


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◆カンファレンス 「インターネットと著作権」について
   (佐野晋(JPNIC)氏/壇俊光(日本弁護士連合会コンピュータ委員会委員
    同消費者問題対策委員会幹事)氏の発表より)

  ※プログラム詳細はこちらをご覧ください。
  https://internetweek.smartseminar.jp/public/session/view/3/
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インターネットにおいてデジタルコンテンツの配信が重要な位置を占める中、
「プロバイダが著作権の間接侵害となる」「開発者が突然、侵害幇助に問われ
てしまう」という事象が起きています。「サービスの提供者がきちんと著作権
という権利を知らなくてはいけないのではないか」といった危機感の下、健全
にコンテンツの配信を行うために現在どんな問題があり、どのように解決しな
ければいけないかを議論することを目的に、このセッションを組み立てまし
た。副題の「みんなのため」というのは、著作者、著作権者、プロバイダ、
ユーザーの「みんなにとってはいい著作権というのはどういう制度なのか」を
考察したいという願いを込めたものです。セッションでは、まず以下の五つの
解説が行われました。

  (1)「著作権の基礎知識」と題して、著作権とその周辺の法律について、壇
     俊光先生にお話しいただき、著作権とは何か、間接侵害とは何か、
     Winnyに端を発しているような幇助の問題を解説していただきました。通
     信の上にレイヤがあるように、著作権周りの法制度にもレイヤがあり、
     それはある種、ソフトウェアのモジュールのような構成になってはいる
     が、できが悪いという話がありました。
  (2)慶應義塾大学の中村修先生から、「コンテンツ保護に関する技術動向」
     をお話しいただきました。コピー防止技術として、コピーワンス、DRM、
     fingerprintなどが利用されているが、それらの技術が保護する限界あた
     りも含めて解説してもらいました。
  (3)慶應義塾大学の金正勲先生に「著作権政策」のお話をしていただきまし
     た。著作権制度は文化・産業の発展系であって、提供者とそれを受ける
     側とのバランスの中でうまく発展させるべきものであるという基本的な
     話と、アナログ著作権からデジタル著作権に移行する中でさまざまな問
     題を解決するにあたり、制度としてどうあるべきなのかを解説いただき
     ました。
  (4)牧野和夫先生(弁護士・米国弁護士・弁理士・大宮法科大学院大学教授)
     から「ソフトウェアとサービスに関わる知的財産権」の最新動向とし
     て、オープンソースやGPLも含めたお話がありました。
  (5)IT・音楽ジャーナリストであり、文化庁の審議会で著作権に関する専門
     委員として活躍されている津田大介氏に、インターネットでコンテンツ
     を配信する立場、使う側の立場で、最近の著作権改定に関する動きにつ
     いてお話しいただきました。具体的にはネットオークションに画像を載
     せることは著作権に違反するのか、データ収集における著作権の扱い(特
     にサーチエンジンの適法化)、違法著作物ダウンロードの非親告罪化、
     著作権の保護期間延長などが検討されているそうです。

その後のパネルディスカッションでは、滋賀県彦根市で問題となっている「ひ
こにゃん」をケーススタディに、著作権の問題について話し合いました。パネ
ルディスカッションでは、下記のように多く論点が提起されました。

    - インターネット文化と既存のビジネス文化との衝突というのが顕著に見
      られるのが、この著作権分野なのではないだろうか。そもそも著作権法
      は文化の発展のために作られた法律だが、今はビジネスに取り囲まれ、
      元の「文化の発展」が見えなくなっている。
      「著作権が違法コピーを許せば、お金が入らず誰も新しい創作をしなく
      なるので、著作権の保護範囲を広くすべきだ」という意見の一方、「創
      作活動は従前の創作活動に大きく依拠している。それが全く利用できな
      いと新たな創作活動ができない。だから著作物の保護範囲は無限定に広
      げるべきではない」という二つの主張は、インターネットというメディ
      アの中で、文化はユーザーが作っているのか、ビジネス側が担っている
      のか、そこで対立が起こっていることの縮図だと言える。

    - 「コンテンツは誰のもの」というそもそも論も議論されている。「作
      者」「事業者」「利用者」と三つのプレイヤーがいる中、現状としては
      事業者と利用者の折り合いが悪く、ここの対立関係はどうにかならない
      のだろうか。

    - 著作権法は何を規律すべきなのだろうか、ビジネスなのか。しかし他に
      規律すべきものとして、人格権、パブリシティ、肖像権と他にもある中
      において、著作権ではどうあるべきなのか。

    - 著作権法はインターネットによってどのような影響を受けたのか。
      こういった決まりは法律で決めればいいのか、法律で決めないのなら契
      約で決めればいいのか、私的自治というべきものはきちんと動いている
      のだろうか、そういう市場を活性化させるためにはどうすればいいの
      か。

    - 著作権をめぐる政策決定のプロセスはオープンなのだろうか、私達はそ
      れに対してコンセンサスを持っているのだろうか、一部の人が決めてい
      るのではないだろうか。

    - 著作権の問題解決にあたり、流通を抑制し処罰するというのが、著作権
      法のあるべき姿なのだろうか。何か問題があった時にトレーサビリティ
      があるというのが正しい姿なのだろうか。

問題提起ばかりで結論なき議論がパネルディスカッションでは行われました。
何一つコンセンサスと呼べるものがなかったことが、著作権を巡る問題の複雑
さを物語っていたと言えます。「みんなの著作権制度」のために、中村先生か
らは「技術だけでもダメ、制度だけでもダメ、融合と協調が必要だ」との話が
あり、金先生からは、「政策決定のプロセスを明確化することでもっとコンセ
ンサスを得られる制度ができるのではないか」、牧野先生からは「汗をかいた
人がそのリターンを得る仕組みと、サイレントマジョリティの意見をどのよう
に吸い上げるか」という問題提起が、津田氏からは「インターネットにより著
作権に関心のある人がどんどん増えていく中で、新たな論点について適切に検
討を進めないと大変なことになる」というコメントがありました。著作権は誰
を保護するものなのか、「ひこにゃん」はまさにそれの典型例の気がします。

作者だけを常に保護すればいいのか、そうでもないだろう、では利用者を保護
すればいいのか、そうでもない、どこでバランスを取るのか、このあたりは引
き続き、多くのプレイヤーで適切に議論を積み重ねていく必要性がありそうで
す。


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◆ワークショップ 「IPv4アドレス在庫枯渇問題を見通す」
                 「JPNICオープンポリシーミーティング」について
  (前村昌紀(JPNIC)氏の発表より)

  ※プログラム詳細はこちらをご覧ください。
  https://internetweek.smartseminar.jp/public/session/view/10/
  https://internetweek.smartseminar.jp/public/session/view/11/
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現在、IPv4アドレス在庫枯渇の問題に関して検討しているプロジェクトは日本
に三つあります。総務省のもの、JPNICのもの、IPv6普及高度化推進協議会の
ものです。それぞれのプロジェクトの最新動向を、総務省は高村信氏、JPNIC
は私(=前村)、v6協議会は土井猛氏が行い、その後パネルディスカッションを
行いました。パネルには、JAIPAの立石聡明氏にも加わってもらいました。

どのプロジェクトも途上で、明らかな結論は出ていませんが、一つ言えるのは
IPv4アドレス在庫枯渇の時期がかなり明確になってきたということです。もと
もとGoeff Huston氏の予測では、インターネットレジストリにおける在庫が
2010年から2011年になくなるということでした。これに対してJPNICでは追検
討を行い、2011年頃ということを確認しました。総務省の研究会では、Goeff
Huston氏の予測が指数関数的に上がるのに対し、それをリニアに引いた2013年
を「ここまでには必ず在庫枯渇が来る」という目安の数字として提示していま
す。

在庫枯渇の対応策に関しては、三つの方策があるというのは共通した意見で
す。
   (1)IPv4アドレスがレジストリになくなっても、どこかから持ってきて使お
      うというもの
   (2)プライベートIPv4アドレスとNATを組み合わせて使おうというもの
   (3)IPv6を使おうというもの
です。対応策の問題点という点でも見解が一致しています。特に、(1)の「調
達」ということに関しては、「レジストリが回収再分配をする」という方法
と、「レジストリではなくアドレスホルダー同士が行い、レジストリはアドレ
スポリシーの再分配を可能にする」というのがあるのですが、取り引き等で余
ったアドレスを足りないところに回すという考えは、どうも実現の可能性が低
く、問題点を挙げればたくさん挙がるということでも一致しています。

(2)の点に関しても、今現在利用者が利用しているサーバの前にNATを置いたこ
とで、そのグローバルIPアドレスが隠蔽されてしまうということは簡単に容認
できることではないことから、適用が困難であり、もう一つにNATのスケーラ
ビリティにも問題がありこれも前途多難であるという結論です。

従って、最終的に(3)のIPv6が対応策としては永続的に取れるものだと考えて
います。JPNICは2007年6月に姿勢表明を行った際に、長期的には「IPv6という
のが解として取れるだろう」と述べましたが、もう少し踏み込もうとしている
感じです。導入における技術的課題は多くとも、唯一永続的に頼れる解決策だ
というところで一致しています。会場で「IPv6だと思う人」と挙手してもらっ
たところ、大半の人がIPv6が来るであろうというお考えであることはわかりま
した。それに対して反対の人も1、2名いらっしゃいました。

いずれの対応策に関しても相当のコストがかかるということも共通見解です。
また、IPv6導入にあたっての問題は、お金がかかるということのみならず、
「いつまでに対応が必要かはっきりしない」「お客さんにリアリティがなくて
こちらの言うことを信じてくれない」「ソリューションを提供しようにもエン
ジニアのスキルが足りない」というところもあります。これらに共通するの
は、情報提供を積極的に行い、問題を浸透させていく必要があるということで
す。

詳細な検討成果については、総務省が設置したWGの報告書は2008年3月頃、
JPNICの報告書は2007年12月7日の総会時に公開予定です。(*)

また午後には、「JPNICオープンポリシーミーティング」を開催しました。IP
アドレスの管理ルールはボトムアップで誰でも提案できるという仕立てである
ため、JPNICでもルールは、このオープンポリシーミーティングのコンセンサ
スに従って実装しています。従ってこのミーティングの場がアドレスのポリ
シーを作っている「現場」となり、今回この現場を行ったということです。

今回は、JPNIC事務局とワーキンググループからの情報提供に加え、以下の通
り、三つの議論がありました。

  (1)「AP地域のLIRで共同利用できるIPv4アドレスを新設する」
      プロバイダ用の専用プライベートアドレスを作ることにより、IPv4アド
      レス在庫枯渇の際に、事業者がNATでサービスを提供しようとした際に
      も、ユーザーの既アドレスとの衝突が起きないようにしようという意
      図。コンセンサスとなった。
  (2)「IPv6ネームサーバ運用の問題と対策」
      .comや.org等のgTLDを持っているユーザーが、IPv6に対応をしたので、
      AAAAのグルーレコードを作ろうとしたが、どのレジストラも対応して
      おらず登録させてくれない。これはどうすべきか、という問題提起。
      オープンポリシーミーティングの場で、ポリシー面からはどうにもで
      きないことであるが、その現象を問題としては大きく受け止めるべき
      なので、何らかの検討体制で前向きに考えていこうということがコン
      センサスとして採択された。
  (3)「最後のAPNICアドレスプールの分配について」
      提案ではなかったが、IPv4アドレスが最後の最後になった際には、「本
      当にIPv4アドレスを必要としている組織にアドレスを割り振るべきなの
      ではないか」というアイデアに対し、その場合にどういう線引きが必要
      なのかということを議論。結局、「線引きが難しい」というところが結
      論になった。

以上です。

  (*)JPNICの報告書は2007年12月7日に「IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する
     検討報告書」として、予定通り公開されました。
     http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2007/20071207-01.html

                    ◇              ◇              ◇


次回は、3日目のプログラムである「事業者がやっていいこと悪いこと」「The
Internet Operation」、2プログラムについてのwrap-upをお送りします。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
            http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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