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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.534【臨時号】2008.4.7 ◆
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◆ News & Views vol.534 です
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本号では、vol.532に引き続き、第71回IETFのレポート[第2弾]として、DNS関
連WGの動向についてお届けします。
□第71回IETF報告 特集
○[第1弾] 全体会議報告 (vol.532)
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2008/vol532.html
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◆ 第71回IETF報告 [第2弾] DNS関連WG報告
JPNIC DNS運用健全化タスクフォースメンバー
東京大学 情報基盤センター
関谷勇司
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◆dnsop WG(Domain Name System Operations WG)報告
今回のdnsopWGのミーティングでは、主にRFCとInternet-Draftの状況確認を中
心に議論が行われ、特に新しい話題は出ませんでした。最初に、RFCとして発
行されたものが確認されました。RFC5158として6to4 Reverse DNS Delegation
Specificationが発行されました。この文章は、6to4にて利用されるアドレス
空間のDNS委譲に関して述べたものです。
次に、Internet-Draftの確認が行われました。IESGレビューの最中となってい
るのがdraft-ietf-dnsop-reflectors-are-evilであり、WGラストコール中であ
るのがdraft-ietf-dnsop-default-local-zonesであることが確認されました。
reflectors-are-evilは、不特定多数に解放されているDNSリゾルバが、DoS攻
撃のための増幅器として用いられるのを防ぐことを提案している
Internet-Draftです。また、default-local-zonesは、DNSサーバがローカルに
保持していた方が良いと思われるゾーンに関して提案したInternet-Draftで
す。そして現在更新が続けられているWG draftの確認が行われ、五つの文章に
ついてWGラストコールできる状況であることが確認されました。
文章の確認の次に、WGのチャーターとマイルストーンの確認が行われました。
チャーターに関しては、事前にメーリングリストに原案が流れており、その原
案に対する承認が行われました。DNSSECの運用に関する文章や、リゾルバの挙
動に関する文章、またIPv6への移行時におけるDNS運用に関するガイドライン
等が主なチャーターとなっています。マイルストーンに関しては、具体的な期
限等は議論されませんでした。
最後に、他のWGとの連携が必要な事項が確認されました。v6ops WGのNAT-PTが
取り上げられ、NAT-PTにて使われるDNS ALG(Application Level Gateway)に関
して、dnsop WGの立場からのコメントが必要なのでは、との確認がなされまし
た。
◆dnsext WG (DNS Extensions WG)報告
今回のIETFでは、久しぶりにdnsext WGのミーティングが開催されました。前
回開催されたのがIETF68でしたから、約一年ぶりの開催となりました。今回の
ミーティングでは、ミーティングを開催しなかった間にメーリングリストにて
議論が行われた議題が中心となりました。具体的には、
draft-ietf-dnsext-forgery-resilience、draft-ietf-dnsext-axfr-clarify、
draft-ietf-dnsext-rfc2671bis-edns0、
draft-ietf-dnsext-dnssec-bis-updates、draft-eastlake-dnsext-cookies、
draft-vixie-dnsext-dns0x20といったものが議論されました。
forgery-resilienceは、増えつつあるDNSに対する攻撃を防ぐために、気をつ
けるべき事項に関して述べられたInternet-Draftです。WGラストコールに向け
て更新を進めてきましたが、まだ更新が入りそうな雰囲気で議論が進行しまし
た。
dns0x20は、DNSによる問い合わせと応答に用いられるドメイン名で、大文字と
小文字を組み合わせることによって、応答パケットを外部から偽装される確率
を減らすことを目指した、新たな試みについて述べたInternet-Draftです。こ
の仕様には賛同する人も多く、WG draftとして議論が進みそうな雰囲気でした。
また、新たな提案として、DNSプロトコルを最新の仕様をもって書き直そう、
という提案がなされました。これは、DNSのプロトコルを定義したRFCが古いも
のであり、その後仕様の変更が多々行われているため、DNSの実装者のために
も最新のDNS仕様を明記しよう、という提案でした。この提案に関しては、賛
同する人と反対する人の両者に分かれたのですが、2008年末をめどに文章を集
めてみよう、という合意がなされました。
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JPNIC News & Views vol.534 【臨時号】
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