===================================
__
/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.560【特別号】2008.7.16 ◆
_/NIC
===================================
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ JPNICはIPv4在庫枯渇の問題に取り組んでいます ┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃★Webサイト:「IPv4アドレスの在庫枯渇に関して」 ┃
┃ http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ ┃
┃ ┃
┃★バックナンバー: ┃
┃ http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ IPv4アドレス在庫枯渇関連レポート [第13回]
~JPNICのIPv4アドレス在庫枯渇問題第2期活動計画~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2008年6月20日(金)に、JPNICの第35回通常総会が開催されました。総会の場で
は、昨年度からの引き続きとなる、2008年度のJPNICとしてのIPv4アドレス在
庫枯渇に関する取り組み計画をご報告いたしました。今回は、この「IPv4アド
レス在庫枯渇問題第2期活動計画」の内容についてご紹介いたします。
■ 2007年度活動のおさらい
JPNICでは2007年6月から、IPv4アドレス在庫枯渇に向けて、インターネット全
体が混乱なくこの在庫枯渇時期を乗り越えられるようにすることを目標とし
て、対応の検討を行ってまいりました。
2007年度は、在庫枯渇が引き起こす状況分析と対応策の検討を行うとともに、
RIRコミュニティにおける在庫枯渇期のアドレスポリシーの提案・調整活動に
より、在庫枯渇問題について議論を喚起することができました。2007年度の活
動については、2007年12月に「第一次報告書」という形で公開しております。
「IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する検討報告書(第一次)」報告書本文 (pdf)
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ipv4exh-report-071207.pdf
■ 国内の対応状況と課題の分析
JPNICの検討開始以降、政府および関連諸団体でも在庫枯渇問題についての取
り組みを開始しております。特に、本レポートの[第11回](*)でもお伝えした
ように、総務省においても研究会を開催して報告書を公開しています。
(*)http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2008/vol545.html
これらの動きを受けて、現在の国内における対応状況としては、ISPを中心と
して在庫枯渇問題への認識は広まっており、一部の事業者については対応策の
検討にも着手し始めています。しかし、ベンダーやシステムインテグレーター
(SIer)、そして企業ユーザーについては、まだ問題を十分に認識しているとは
言い難い状況であり、当然個人のユーザーについては、さらに認知度は低い状
況と思われます。
今後の課題としては、これらユーザーまで含めた各ステークホルダーに対して
問題の認知を促すと同時に、ユーザー以外には在庫枯渇時期とされる2011年ま
でに対応を完了してもらう必要があります。そのためには、この対応にあたっ
ての障害になっていると思われる課題、例えばアクセス網のIPv6化やIPv4と
IPv6の相互接続に関する技術的ソリューション、またそれらを検討するため
に必要な事業者間、業界内での情報流通不足などを全て洗い出し、一つ一つ対
応していく必要があります。
また、アドレス政策面においても、現在議論が進められている在庫枯渇時期の
アドレス分配ポリシーを決定するとともに、アドレス移転や回収、再分配に関
する議論についても対応し、議論を進展させる必要があります。
■ 2008年度の活動計画
上記のような状況、課題を踏まえて、JPNICとしては下記のように三つの項目
でそれぞれ活動を進めてまいります。
[対応促進]に関する活動
まず、現在提案中のカウントダウンポリシーの成立を含め、在庫枯渇期ポリ
シーのあるべき姿を固めます。次に、在庫枯渇時点までのスケジュールを明
確に意識したアクションプランを2008年度末までに確定することを目指し
て、以下の活動に取り組みます。
・各ステークホルダーに対する働きかけの方法論検討と実施
・技術的課題の検討
・中小事業者に対するモデルケース検討
・情報提供・共有・流通方法の確立と実施
・全体把握・進捗管理
[アドレス政策]に関する活動
同様に、現在提案中のカウントダウンポリシーの成立を含め、在庫枯渇期ポ
リシーのあるべき姿を固めるとともに、在庫枯渇時点までのスケジュールを
明確に意識したアクションプランを2008年度末までに確定することを目指し
て、以下の活動に取り組みます。
・積極的回収再分配に向けたポリシー提案の検討と実施
・アドレス移転に関する検討、JPNICとしての姿勢の確定
・グローバルな議論の把握とそれに対する適切な対応(特に在庫枯渇時期を
意識した検討の推進)
[体制整備]に関する活動
在庫枯渇時期および枯渇後を見据えたJPNIC、特にIPアドレス事業の体制に
ついて以下のような検討を進め、2008年度中での整備の計画策定完了を目指
します。
・事業環境変化を織り込んだIPアドレス事業の中期的な事業方針を策定
・IPアドレス管理業務における在庫枯渇時期に想定される問題、業務量・内
容の変化に対応する体制の検討
2008年度の活動についても、本レポートをはじめさまざまな機会を利用して、
適宜皆様へ状況の報告を行っていく予定です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
IPv4アドレス在庫枯渇関連のQ&Aは特集ページをご覧ください。
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
___________________________________
■■■■■ JPNICの活動はJPNIC会員によって支えられています ■■■■■
::::: 会員リスト ::::: http://www.nic.ad.jp/ja/member/list/
:::: 会員専用サイト :::: http://www.nic.ad.jp/member/(PASSWORD有)
□┓ ━━━ N e w s & V i e w s への会員広告無料掲載実施中 ━━━┏□
┗┛ お問い合わせは jpnic-news@nic.ad.jp まで ┗┛
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
===================================
JPNIC News & Views vol.560 【特別号】
@ 発行 社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6F
@ 問い合わせ先 jpnic-news@nic.ad.jp
===================================
___________________________________
本メールを転載・複製・再配布・引用される際には
http://www.nic.ad.jp/ja/copyright.html をご確認ください
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
登録・削除・変更 http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/
■■◆ @ Japan Network Information Center
■■◆ @ http://www.nic.ad.jp/
■■
Copyright(C), 2008 Japan Network Information Center

