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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1040【臨時号】2012.12.13 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1040 です
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本号では、vol.1036、vol.1037、vol.1039に続き、第85回IETFのレポート[第
4弾]として、ルーティング関連WGの動向についてお届けします。今回DNS関連
WGの報告に引き続いて、ルーティングエリアについても東京大学の関谷勇司
さんにレポートしていただきました。本号をもって、第85回IETF報告のレポー
トは最後となります。

全体会議、DNS関連WGおよびIPv6関連WGの報告については、バックナンバーの
ページに掲載していますので、以下のURLからぜひご覧ください。

□第85回IETF報告 特集
  ○[第1弾] 全体会議報告 (vol.1036)
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol1036.html
  ○[第2弾] DNS関連WG報告 (vol.1037)
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol1037.html
  ○[第3弾] IPv6関連WG報告 ~6man WG、softwire WGについて~ (vol.1039)
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol1039.html

なお、次回の第86回IETF Meetingは、2013年3月10日(日)から3月15日(金)に
かけて米国オーランドにて開催予定です。

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◆ 第85回IETF報告 [第4弾] ルーティング関連WG報告
                                             東京大学 情報基盤センター
                                                              関谷勇司
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本稿では、ルーティングに関連するWGの動向について報告します。IETF 85に
て会合が開催されたルーティングに関連するWGは、次の17のWGでした。

 (1) ccamp (Common Control and Measurement Plane)
 (2) karp (Keying and Authentication for Routing Protocols)
 (3) rtgwg (Routing Area Working Group)
 (4) pim (Protocol Independent Multicast)
 (5) pwe3 (Pseudowire Emulation Edge to Edge)
 (6) roll (Routing Over Low power and Lossy networks)
 (7) idr (nter-Domain Routing)
 (8) l2vpn (Layer 2 Virtual Private Networks)
 (9) pce (Path Computation Element)
(10) mpls (Multiprotocol Label Switching)
(11) manet (Mobile Ad-hoc Networks)
(12) forces (Forwarding and Control Element Separation)
(13) nvo3 (Network Virtualization Overlays)
(14) rtgarea (Routing Area)
(15) isis (IS-IS for IP Internets)
(16) l3vpn (Layer 3 Virtual Private Networks)
(17) sidr (Secure Inter-Domain Routing)

この中から、(3)rtgwg、(7)idr、(13)nvo3、(14)rtgareaに関して詳しい動向
を報告します。


■rtgwg (Routing Area Working Group)

まず、rtgwgに関して報告します。rtgwgは、ルーティングに関連するプロポー
ザルで、既存のWGに当てはまらないものを引き受ける役目を担っています。
そのため、さまざまな提案や発表が行われています。

今回のIETF 85では、MRT (Maximally Redundant Trees)を使ったFast-Reroute
に関する提案や、BGPのプリフィクス単位での経路収束に関する提案が議論さ
れていました。障害時の迂回に関して、既存のルーティングプロトコルやイー
サネットでの冗長化プロトコルを用いた迂回では収束時間がかかりすぎると
の意見が多く、MPLSレベルでのFast-Rerouteに関する話題が多く議論されて
いました。


■idr (Inter-Domain Routing) WG

次に、idr WGに関して報告します。idr WGは、主にBGPプロトコルの拡張やポ
リシー制御に関する提案を議論する場です。IETF 85においては、BGPを用い
たMPLSトラフィックエンジニアリングや、BGPルートリフレクターに関する拡
張提案、またBGPメッセージにサービス広告や遠隔ネクストホップといった新
たな属性を追加する議論が行われました。

BGPを用いたMPLSトラフィックエンジニアリングでは、新たなBGP NLRI 
(Network Layer Reachability Information:ネットワーク層到達性情報)属性
であるLSP (Link State Packet) Information NLRIを追加する提案や、TE/LS
(Traffic Engineering/Link State) NLRIといったリンク状態も含めたNLRI属
性を追加する提案に関して議論が行われました。また、BGPの遠隔ネクスト
ホップ属性は、VPNを用いたオーバーレイネットワークを構築するに当たって
の、トンネルエンドポイントやカプセル化方式に関する情報を、BGPを用いて
広告するという提案です。どの提案もまだ議論が収束する段階には至ってお
らず、今後も議論が継続される模様です。


■nvo3 (Network Virtualization Overlays) WG

nvo3 WGは、データセンター内部にて仮想マシンを用いたマルチテナント環境
を構築するネットワーク技術に関して議論を行う場です。まだ設立されて間
もないWGであるため、IETF 85では、WGが想定するデータセンター内ネット
ワークのフレームワークに関する議論や、マルチテナントネットワークを実
現するための要求事項に関する議論が行われていました。また、NVE (Network
Virtualization Edge) という概念を用いて、データセンター間をオーバレイ
ネットワークにて連結し、オーバーレイネットワークを網として制御するた
めの技術に関しても議論が行われました。近年のデータセンターの構造や需
要に合わせたネットワーク技術が議論されているため、会合には多くの人が
参加し、会場は混み合っていました。


■rtgarea (Routing Area) Open Meeting

最後に、rtgarea (Routing Area) Open Meetingについて報告します。rtgarea
では、ルーティングに関連するWGが集まり、それぞれの状況を報告し合う場
となっています。本報告の冒頭で挙げたWGの各チェアが集まり、WG内部での
議論について報告しました。傾向としては、

・MPLSを用いたトラフィックエンジニアリングや冗長化技術等の下回りを支
  える技術
・nvo3 WGでのオーバーレイネットワーク技術
・sidr (Secure Inter-Domain Routing) WGでのルーティング基盤の認証によ
  る信頼性の向上

といった、いわゆる従来のIP層におけるルーティングプロトコルとは異なっ
た部分での技術に関する議論が主流になってきているように思われます。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
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 JPNIC News & Views vol.1040 【臨時号】

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