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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1452【臨時号】2016.11.28 ◆
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◆ News & Views vol.1452 です
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2016年11月上旬に、インドのハイデラバードで第57回ICANN会議が開催されま
した。今回のハイデラバード会議は、年次総会を含めた7日間の構成で、過去
最大となった参加者数も相まって、大規模なものとなりました。本稿では、
本会合の様子をご紹介します。

また、既報の通り、11月8日の理事会で、当センターの前村昌紀がICANN理事
に就任いたしました。前村からのメッセージは、下記のURLからご覧ください。

  ICANN理事就任にあたって (vol.1447)
  https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2016/vol1447.html

なお、第57回ICANN会議については、2017年1月19日(木)に開催予定の第47回
ICANN報告会でも詳しくご報告いたします。プログラムなど詳細が決まりまし
たら、本メールマガジンおよびJPNIC Webなどで改めてお知らせいたします。

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◆ 第57回ICANNハイデラバード会議報告
                                   JPNIC インターネット推進部 前村昌紀
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■ はじめに

第57回ICANN会議は、2016年11月3日(木)から9日(水)までの7日間、インドの
ハイデラバードにある、Hyderabad International Convention Centre (HICC)
で開催されました。前回のフィンランドでのヘルシンキ会議が、もともとの
開催予定地であるパナマの首都パナマシティからの変更であったのと同様に、
今回もプエルトリコ・サンファンからの変更ということで、週の半ばから会
期が始まる変則的な日程となりました。

2015年10月に発表された、「新会議戦略(*1)」にのっとった3度目となる今回
の会議は、会議Cという7日間構成の大規模版であるとともに、年次総会とも
位置づけられます。大規模なのは、ミーティングフォーマットだけではあり
ませんでした。参加者数も3,200人を超え、過去最大を数えました。うち1,000
人以上は、インドからの参加者とのことです。

また、ICANN会議のプレイベントとして、India School of Internet
Governance(*2)という、学生向けの教育イベントが行われました。JPNICから
は、奥谷泉が講師として参加しましたが、充実したプログラムや受講者の真
摯な参加姿勢に感心したようです。

これらは、インドにおけるICANNへの関心の高さを印象付けました。

(*1) 第56回ICANNヘルシンキ会議報告
     ~会議フォーマット変更後、初の小規模構成での開催~
     https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2016/vol1417.html

(*2) India School on Internet Governance (inSIG)
     http://isig.in/


■ 資源管理ポリシーに関する検討活動の進捗は小康状態

資源管理ポリシーなどに関する検討活動では、作業部会ごとにそれぞれの進
捗がありましたが、今回のハイデラバード会議で特に大きな節目を迎えたも
のはありませんでした。以下に、主だった項目について簡単に状況を記しま
す。

・次世代登録ディレクトリサービス(RDS)

  ポリシー策定プロセスの初期にあたる、作業部会の検討が始まりました。
  利用目的やデータ要素などに関する、基本的要件を検討している段階です。

・新gTLD次回ラウンドに向けた手続き

  作業部会は、

  - 申請者支援
  - 法規制・契約
  - 異議申立手続き
  - 技術運用事項

  の、四つのワークトラック(WT)に分かれて検討が開始されています。論点
  としては、

  - レジストリ契約のタイプ分け
  - 緊急バックエンドレジストリ事業者(EBERO)の要否
  - 継続的申請受付の可能性
  - 1文字のみからなるIDN TLDの可否
  - TLD名前衝突問題への対処

  などが挙げられます。

・権利保護メカニズム(RPM)のレビュー

  新gTLDの委任後紛争解決手続き(PD-DRP)と、Trademark Clearinghouse
  (TMCH)に焦点を当てた検討が進んでいます。

・オークション収益に関するクロスコミュニティ作業部会
  申請者間で競合した文字列に対するオークションの収入について検討する
  作業部会において、趣意書が採択されました。作業部会メンバーが寄附金
  受領者となり得るケースが大きな問題となっていましたが、作業部会加入
  にあたり、利害宣誓を厳格に行うという条件が盛り込まれました。


■ JPNIC奥谷がリーダーシップアワードを受賞

今回のICANN会議は、2016年10月1日のIANA監督権限移管以降、初めての会議
でした。年次総会(Annual General Meeting)で授賞されるリーダーシップア
ワードは通常1名なのですが、今年はIANA監督権限移管の提案検討に携わっ
た、五つのコミュニティ会議体すべての議長に授与されることが決定されま
した。オープニングセレモニーの中で実施された授賞式において、CRISP
(Consolidated RIR IANA Stewardship Proposal)チームの議長を務めたJPNIC
の奥谷泉も、この賞を受けました。

  【速報】JPNIC奥谷泉が2016年ICANNリーダーシップ賞を受賞
   https://blog.nic.ad.jp/blog/2016-icann-leadership-award/


■ 理事の退任と就任

現在ICANN理事は、選任方法に依らず年次総会のタイミングで就任するように
決まっています。今回20名の理事のうち5名が入れ替わるということで、理事
会は大きな陣容変更となりました。

ASO選出       :Kuo-Wei Wu から 前村昌紀へ
GNSO選出      :Bruce Tonkin から Becky Burrへ
指名委員会選出:Erika Mann と Bruno Lanvin が
                Maarten Botterman と Khaled Koubaaへ
RSSACリエゾン :Suzanne Woolf から Kaveh Ranjbar へ

現在の理事会の陣容は、ICANN理事会ページでご覧いただけます

  Board of Directors - ICANN
  https://www.icann.org/resources/pages/board-of-directors

  ICANN理事会メンバー
  https://www.nic.ad.jp/ja/icann/about/organization.html#3

11月8日(火)に行われた年次総会が理事会陣容切り替えのタイミングで、通常
の理事会と、新陣容による役職指名のための理事会が続けて行われました。
退任する理事は通常の理事会までが任期、就任する理事は役職指名理事会か
らが任期、となります。

このタイミングで、私も理事に就任したことになります。この後行われたパ
ブリックフォーラムでは、開催地域であるアジア太平洋地域の理事として、
一つの区分の司会も行いました。


■ 終わりに

既にヘルシンキ会議から理事会の活動には参加していましたので、4ヶ月間の
ICANN理事見習い期間がついに終わりました。ハイデラバード会議でも、各支
持組織、諮問委員会との合同会議が多く並んでいますが、対話を通じて相互
理解が深まったとも感じます。これから3年間の任期を、しっかり務めてまい
ります。

ハイデラバード会議の資料や記録は、こちらのページからご覧いただけます。

  ICANN57 | Hyderabad
  https://meetings.icann.org/en/hyderabad57

次のICANN会議は、2017年3月11日から16日にかけて、デンマークのコペンハー
ゲンで開催されます。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1452 【臨時号】

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