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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1683【臨時号】2019.5.16 ◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.1683 です
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2019年3月に開催された第64回ICANN神戸会議のレポートを前後編でお届けし
ていますが、vol.1675での全体概要報告に続いて、本号では新gTLDの話題を
中心に、神戸会議での議論の動向をご紹介します。前号でご報告した内容に
ついては、下記のURLからバックナンバーをご覧ください。

□第64回ICANN神戸会議報告 [前編] 19年ぶりのICANN会議日本開催を終えて
  (vol.1675)
  https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2019/vol1675.html

なお、神戸会議での議論を紹介する第53回ICANN報告会を、2019年5月28日(火)
にJPNIC会議室にて開催いたします。本号ではお伝えしきれなかった内容や、
初めてICANN会議に参加した方を含め現地参加者からの報告などもありますの
で、ぜひこちらにもご参加ください。

・第54回ICANN報告会開催のご案内
  https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2019/20190426-02.html

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◆ 第64回ICANN神戸会議報告 [後編] 新gTLDを中心とした議論の動向
                                 JPNIC インターネット推進部 藏増明日香
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■ はじめに

2019年3月9日(土)から14日(木)までの6日間、第64回ICANN神戸会議が神戸ポー
トピアホテルおよび神戸国際会議場にて開催されました。両施設のあるポー
トアイランドは、海が目の前に広がる神戸港に作られた人工の島です。前回、
日本でICANN会議が開催されたのは2000年7月の横浜会議ですので、国内での
開催は2回目となります。また、神戸国際会議場は1992年のINET'92が開催さ
れた場所でもあり、古くからのICANN参加者の中には、当時を懐かしむ方も多
かったようです。

神戸会議は、3種類ある新会議構成では中規模の「コミュニティフォーラム」
にあたり、6日間の間に300近いセッションが開催されました。以下、会議の
メイントピックについてご報告します。


■ gTLD登録データの暫定仕様書に関するPDP (EPDP)

現在の暫定仕様書の有効期限は2019年5月24日とされているため、神戸会議は
有効期限前の最後のICANN会議でした。神戸会議直前のGNSO(分野別ドメイン
名支持組織)評議会会議にて、EPDP TeamのPhase 1の作業に関する最終報告書
が承認されたところだったため、神戸会議は何かを決めなければならないタ
イミングではありませんでした。また、Phase 1でEPDP議長を務めたKurt 
Pritz氏が議長を辞任したばかりで、神戸会議の時点ではPhase 2におけるEPDP
の議長候補を募っている段階でした(応募期限は3月下旬)。

このような状態だったこともあり、神戸会議での暫定仕様書に関するセッショ
ンでは、特定の項目について検討や議論するというよりも、Phase 2の作業の
方向性や今後のスケジュール、作業進捗の管理等に話が集中した印象があり
ました。このタイミングで何か決める必要はないとはいえ、2019年5月24日の
有効期限まで、時間の余裕がそれほどある訳ではないことから、議論の中で
は進捗管理に関する課題や疑問が提起され、管理の重要性を述べた意見が聞
かれました。

その後、Phase 2の議長は2019年4月18日のGNSO評議会の会議にて、Janis 
Karklins氏に決定しました。Karklins氏は過去、ICANNの理事や政府諮問委員
会(GAC)議長を務めたほか、国際連合ではラトビア代表ののち、教育科学文化
機関(ユネスコ)のラトビア大使を務めました。また、世界知的所有権機関
(WIPO)での総会議長等の経験があります。


■ 新gTLD、次の申請ラウンドへの準備

新gTLDの次の申請ラウンドについては、当初は2019年か2020年頃には開始さ
れるのではとも言われていました。しかし、現在ICANNでは暫定仕様書のEPDP
が最優先事項となっていて、少し後回しになってしまっている状況です。で
すが、次の申請ラウンドに向けて検討が必要なポイントは絞られており、具
体的には、地理的名称に関する文字列の扱いや、不服申立の手段、申請料金、
申請の処理方法等について、引き続き議論が行われる予定です。

次の申請ラウンドの検討を行っている、PDPの作業部会による神戸会議での
セッションでは、これらのポイントについて議論が行われました。また、作
業部会による一次報告書が2018年11月に公開され、神戸会議は意見募集期間
終了後最初のICANN会議だったため、神戸でのセッションでは意見募集期間中
に寄せられた意見の検討も行われました。


■ オークション収益に関するコミュニティ横断作業グループ(CCWG)

2012年の新gTLD申請ラウンドで得られたオークション収入については、その
ほとんどについて、使途が未定のままとなっています。オークション収入の
使途を検討するCCWGは2018年10月に一次報告書を発表し、報告書への意見募
集期間が約2ヶ月間設けられました。一次報告書は、オークション収入の使途
を決める部門をICANN事務局内またはICANN内に作る案(mechanism A/B)、また
は財団を設立してオークション収入の管理や使途の判断を財団が行う案
(mechanism C)を提示していました。

本件についても、神戸会議は意見募集期間終了後の最初のICANN会議だったた
め、寄せられた意見の検討が行われましたが、mechanism A/B/Cのどれが一番
良いか等よりも、オークション収入の使途がどうあるべきかに議論が集中し
ました。プールされているオークション収入は、ICANNの運営には充てないこ
とになっています。その使途はICANNの使命に適うものでなければならないと
の点については、意見の相違は生じていないと言えますが、ICANNそれ自体の
運営とそうでない活動や事業を、どこでどのように線引きをするのかといっ
た議論が行われていました。

オークション収益について、神戸会議では2回セッションが開催される予定
だったようですが、セッション参加予定メンバーが直前に神戸に来られなく
なった等の事情により2回目のセッションは中止となり、セッションは1回の
みに終わりました。神戸では決定事項はありませんでしたが、今後の方向性
や課題が整理される議論がなされていたと思います。

今後は、一次報告書に対して寄せられた意見を整理した上で、プールされて
いるオークション収入を管理する部門や組織のあり方といった形式面と、オー
クション収入の使途に関する妥当性をどう判断するのかという、基準の検討
に移っていくものと思われます。


■ .AMAZONドメイン名申請承認問題

長らく膠着状態が続いている、.AMAZONドメイン名申請をどう扱うかという問
題(以下、.AMAZON問題)ですが、GACのセッションの中で話題に上がりました。
ブラジルやコロンビアといったアマゾン川流域国が、.AMAZON問題の解決に向
けた意見を表明していましたが、これまでに表明されていた意見から変更が
あるものではありませんでした。.AMAZONドメイン名の共有案も提示されてい
ましたが、合意には至っていません。

神戸会議での理事会決議では、.AMAZON問題に関するAmazon.com社とアマゾン
川流域国との間の、今後の調整方法の案が承認されました。理事会は両者に
対して、期限を区切って、解決に向けた最後の調整の努力を求めました。で
すが、双方が同意した場合は調整期限の延長を認めるとされていて、両者の
調整や本件の解決には、まだ時間がかかりそうに思われます。


■ その他、技術的な話題

技術的な話題としては、神戸会議での理事会決議で国際化ドメイン名(IDN)異
体字TLDの管理方法案が承認されました。管理方法が決められるまでは、IDN
異体字TLDの委任を行わないと理事会が判断したのが2010年のことですので、
9年近い時間を要したことになります。

これまで、コミュニティでIDNラベルのためのラベル生成ルールの策定と、維
持のための手続きの作成が進められてきました。ICANN事務局がこれまでの作
業を取りまとめ、意見募集も経た上でIDN異体字TLDの管理方法案として、2019
年2月にようやく一つの大きな区切りを迎えました。

今後は、GNSOおよびccNSO(国コードドメイン名支持組織)で、IDN異体字TLDの
定義や管理方法を定めるポリシーや、手続きの策定が進められることになり
ます。ICANN理事会は、GNSOおよびccNSOに対して、ポリシーや手続きの策定
状況に関して、相互に進捗状況を連絡するよう求めました。


■ 終わりに

今回は、神戸会議がgTLD登録データの暫定仕様書に関するPDP (EPDP)を含め、
メイントピックについて決定や承認を行うタイミングではない時期の開催と
なったため、神戸会議での決定事項はそれほど多くはありませんでした。で
すが、会議参加者数も多く、大会議室での会議では長時間にわたり、熱心な
議論が展開されました。

ただ、会議の多くは背景事情や情報に十二分に通じている人達による議論の
場となっていて、ICANNが扱うトピックの増加もあり、近年新規の参加者がな
かなか議論についていけない状況を生んでいるのも事実です。新規の参加者
へのサポートは、それ自体が現在ICANNの抱える課題ともなっています。

小さな会議室で開催されていた、内輪の会議に近い雰囲気の以下の会議も覗
いてみたところ、新規の参加者へのサポートの具体的な方法について、議論
が行われていました。

  ccNSO: Meetings Programme Committee
  https://64.schedule.icann.org/meetings/962120

ICANNでは、解決までに時間を要する課題が増えていますが、コミュニティの
不断の努力によって、インターネットをとりまくポリシーが成り立っている
ことを実感しました。

神戸会議の資料や記録は、以下のページからご覧いただけます。

  ICANN64 | Kobe | ICANN Public Meetings
  https://meetings.icann.org/en/kobe64


なお、今回のICANN神戸会議の報告会については、2019年5月28日(火)にJPNIC
会議室にて開催の運びとなりました。今回は19年ぶりの日本でのICANN会議開
催となったこともあり、国内から初めてICANN会議に参加した方々にも登壇し
ていただくなど、いつもと少し違った構成となっています。みなさまぜひご
参加ください。

  第54回ICANN報告会開催のご案内
  https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2019/20190426-02.html

次回ICANN会議は、2019年6月24日(月)から27日(木)にかけて、モロッコのマ
ラケシュにて開催される予定です。

  ICANN65 | Marrakech | ICANN Public Meetings
  https://meetings.icann.org/en/marrakech65


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