第8回社団法人JPNIC評議委員会議事録
日 時:2002年8月8日(木) 15:00~16:25
場 所:東京都千代田区内神田2-3-4
国際興業神田ビル6F JPNIC会議室
TEL: 03-5297-2311
出席委員 : 松本 敏文、坪 俊宏、前村 昌紀、丸山 直昌
岡田雅也、 江面 祥行、久保 次三、白橋 明弘
リエゾンメンバー : 石田 慶樹(WIDE)、境 輝正(JAIPA)、向井 将(JANOG)
堀田 博文(JPRS)、太田 俊史(IAJ)、荒野 高志(ICANN)
欠席委員 : 小西 和憲、佐野 晋、野村 純一、
事 務 局 : 成田 伸一、 佐藤 俊也、 根津 智子、 飯塚 有紀子
米谷 嘉朗、岡部 ちぐさ、中島 隆、 宗像 美帆子
高梨 恭仁子
傍 聴 者 : 3名
議題:
1. 議事録の確認 資料 1-1
2. 報告事項等
1) ドメイン名検討委員会からの報告 資料 2-1-1
2) IPアドレス検討委員会からの報告 資料 2-2-1
3) DRP検討委員会からの報告 資料 2-3-1
4) 技術検討委員会からの報告 資料 2-4-1
5) ドメイン名事業部からの報告 資料 2-5-1
6) IP事業部からの報告 資料 2-6-1
7) インターネット推進部からの報告 資料 2-7-1
8) 総務部からの報告 資料 2-8-1
9) JPRSからの報告 資料 2-9-1
10) データベースに関する統計情報 資料 2-10-1
11) リエゾンメンバーからの報告
3. 審議事項等
なし
配布資料:
[公開資料]
資料 1-1 議事録の確認
資料 2-1-1 ドメイン名検討委員会からの報告
資料 2-2-1 IP検討委員会からの報告
資料 2-3-1 DRP検討委員会からの報告
資料 2-4-1 技術検討委員会からの報告
資料 2-5-1 ドメイン名事業部からの報告
資料 2-6-1 IP事業部からの報告
資料 2-7-1 インターネット推進部からの報告
資料 2-8-1 総務部からの報告
資料 2-9-1 JPRSからの報告
資料 2-10-1 データベースに関する統計情報
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議事
松本評議委員長司会のもと、JPNIC 評議委員会規程第10条に基づき、委員総
数の 1/2 以上の出席を確認し、第8回(社) JPNIC 評議委員会( 以降「評議
委員会」という)の開会が宣言された。
評議委員会議事録査読担当委員に、丸山委員と岡田委員が指名された。
松本委員長より、以下の連絡があった。
- 議長補佐が、事務局 根津から飯塚に交代になる。
1. 議事録の確認
松本委員長より、資料 1-1 に基づき、6月12日に行われた第7回評議委
員会議事録の承認が求められ、全委員一致で承認された。
2. 報告事項等
2-1) ドメイン名検討委員会からの報告
岡田委員より、資料 2-1-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 今年度の委員会はまだ一度も開催していない。
- 第1回目の委員会は8/22(木)に開催予定。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
# 都合によりIPアドレス検討委員会からの報告は後にまわされた。
2-3) DRP検討委員会からの報告
久保委員より、資料 2-3-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 今年度の委員会はまだ一度も開催していない。
- 第1回目の委員会は8/23(金)に開催予定。
- 関係官庁(総務省、経済産業省)にオブザーバをお願いする方向で調
整中。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-2) IPアドレス検討委員会からの報告
江面委員より、資料 2-2-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- IPv6のDNS逆引きは必要か? DNS健全化Task Forceでも、IPv6の逆引きは
不要ではという議論があり、そのあたりを知りたい。
→ エンドユーザが逆引きを使うケースにおいて、ISPが逆引きの設
定を放棄しないためには、ポリシーに明記すべきではという意見
であった。
→ (荒野委員より補足)IPv6の逆引きに関しては様々な議論がある。
IAjapanのIPv6オペレーション研究会でも協議されているが、必要で
はないかという議論や、IPv6の逆引きは本質的に難しいという議論
もある。この問題に関して、きちんと考えている人がほとんどいな
いというのが実情なので、日本から提案していくのに適当な案件と
考える。
- IAjapanのIPv6オペレーション研究会のメンバーは誰がいるのか?
→(荒野委員より回答)IAjapanの下にIPv6の普及促進全般を考える
Deployment Committeeという組織がある。これには約30社から委
員が参加しており、委員長には高橋徹氏、副委員長には村井純氏
と細谷僚一氏がつとめている。実際の取りまとめは、私(荒野
委員)がやっている。IPv6オペレーション研究会はこの下に属し
ており、オープンな組織で、MLで議論、2-3ヶ月に一度会議を開
いている。
[決定事項]
なし
2-4) 技術検討委員会からの報告
白橋委員より、資料 2-4-1 に基づき報告が行なわれた。
[質問/意見]
- 委員会メンバーの変更はないのか。
→ない。ただし活動が多岐にわたってきたのでメンバーを拡充し
ていきたいと思っている。
- mDNkitは、さらなる普及のための施策を考えた方がよいのではないか。
→アピールの活動は継続的に行っているが、本格的な普及にはア
プリケーションの対応が必要で、mDNkitはIDNのリファレンス
実装なので、mDNkitの普及よりはブラウザ関連や、アプリケー
ション対応を推進していくのが近道だと考えている。
[決定事項]
なし
2-5) ドメイン名事業部からの報告
坪委員より、資料 2-5-1 に基づき報告が行なわれた。
(坪委員より以下のような補足があった。)
- MP3.CO.JPの東京地裁判決は、JP-DRPの裁定と反対の結論が裁判所か
ら出たケースになる。
(久保委員より以下のような補足があった。)
- 7月15日の東京地裁判決で敗訴したMP3.CO.JPは、控訴しなかったた
めこの判決が確定している。このため、JPDRPの裁定は移転だった
が、JPRSとしては移転は実施しない。
- imode.bizのUSの事例は、NTTDoCoMoが訴えたのだが、逆に権利乱用だ
として、Reverse Domain Hijackingを宣言されてる。今後同社は、
.bizのスタートには申し立て資格がない。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-6) IP事業部からの報告
前村委員より、資料 2-6-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 第2回JPNIC Open Policy Meetingでの65名という参加者数は、初め
ての単独開催ということを考えると良い数字である。
- APNIC Open Policy Meetingでの英日同時通訳は新しい試みである。
また、同時通訳設備を解放して、他の言語でも申込みがれば同時通
訳を可能にした。
- 全RIR共通のIPv6ポリシーは、JPNICのドキュメントを改訂、手数料
を再設定して9月1日から正式施行の予定である。ただし、若干遅れ
る可能性がある。
[質問/意見]
- ドキュメント「施行」という表現よりは「適用」のほうが良いので
はないか。
→指摘の通りなので、以後気をつける。
- IPアドレス割り振り/割り当ての統計資料はグラフ化して一目で分か
るようにしたらどうか?
→IP事業部だけではなく他の資料に関しても、事務局全体として検
討したほうがよい。
- APNIC Open Poilcy Meeting の案内は会員には郵送済みか?
→DMとして郵送はしていないが、メールでの告知を行うとともに
機会がある度に配布している。配布したのは、JPNIC Open
Policy Meeting、JANOG10ミーティング、N+I等。
[決定事項]
なし
2-7) インターネット推進部からの報告
米谷技術研究課課長、岡部広報教育課課長補佐より、資料 2-7-1 に
基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- メールマガジンは、6月より定期号、臨時号に加えて、トピックス
号を追加しているので、発行号数が多くなっている。
- ニュースレターをリニューアルした。それについての意見があった
ら広報教育課までほしい。
[質問/意見]
- JANOGの議論で、Peeringパネルを行ったとき問題提起があった。
Peeringを行うときJPNIC Secondaryを持っているといった力関係が
影響しているという議論である。Secondaryを行っているところは、
その情報だけでもOpenにすべきという意見があった。
- CRISPのきっかけは何か。
→Whoisは古いので、新しいプロトコルが欲しい。
→IETF の CRISP BOF の議長に聞いたところでは、としては、
RwhoisやUwhoisと考え方は同じだが、仕組みとして新しく作ろ
うとしている、という意識である。
- ENUMについては方針は決まっているのか。
→これから議論していくところ。総務省の意向を受け、民間主導
の研究会を作ろうと している。研究会はJPNICが事務局をやる予定。
- 総務省が050を決めたが、ENUMは早急に始めなければならないので
はないか。
→050はIP電話用に決まったが、これとENUMサービスとの関係の検
討にはまだ至っていない。また、050 とインターネット電話と
の関係も、まだ検討には至っていない。
[決定事項]
なし
2-8) 総務部からの報告
成田事務局長より、資料 2-8-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- 7月4日の理事会では、定款の変更について主に議論し、補正予算と
併せて10月下旬開催予定の総会で図りたい。
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-9) JPRSからの報告
堀田リエゾンメンバーより、資料 2-9-1 に基づき報告が行なわれた。
(以下のような補足があった。)
- LG.JP の新設に関し、プレスリリースを行った。
[質問/意見]
LG.JPドメイン新設に関して
- LGではトータルでどのくらいの数の登録が見込まれているのか。
→地方自治体+組合で4000くらい、統合が進んでいくと最終的に
2000くらいになるかと予想している。
- 登録料はどのくらい?
→使われるコミュニティが限られているので、必要経費を各自治体
に負担してもらうコストモデル。実費負担なので、利益はない。
- 指定事業者は、この件に関してどのような対応をしたらよ
いかわからない。
→属性型とは違う料金体系になる予定。もう少し、詳しく指定事
業者に対して説明するようにしていきたい。
2-10) データベースに関する統計情報
[質問/意見]
なし
[決定事項]
なし
2-11)リエゾンメンバーからの報告
□WIDEからの報告(石田委員)
- なし
□ICANNからの報告(荒野委員)
- なし
□JANOGからの報告(向井委員)
- JANOG10は、無事成功裡に終了した。
□IAjapanからの報告(太田委員)
- 7月1日より、太田事務局長より渡辺事務局長に交代した。
- 内閣府でADRのことを検討。裁判外紛争処理について説明にいった。
□JAIPAからの報告(境委員)
- プロバイダに安心安全マークを交付。監査を年に1回を受けるなど、
自助努力を奨励する。説明会を開催中。プライバシーポリシーや、
何かあった際の責任をどうするか、などの見直しを行っている。
[質問/意見]
- マークの取得は有料か。
→セキュリティホールのチェックなども入るので、有料になる。
3. 傍聴者からコメント
なし
○次回の開催予定
2002年10月10日(木)
----------- 終了 16:25 -----------