2002/08/08 評議委員会
資料 2-4-1
技術研究検討委員会からの報告
□委員会メンバー一覧
委員長 白橋明弘
委員 後藤滋樹
委員 小西和憲
委員 坪俊宏
担当理事 佐野晋
事務局兼 米谷嘉朗
事務局 趙善子
□委員会開催状況
02/07/29 第2回技術研究検討委員会
□活動状況
(1) 多言語ドメイン名
前回評議員会以降の、多言語ドメイン名に関する進展について報告する。
(a) IDN標準化の進捗状況
IETFにおけるIDN標準化作業は、IETF Last Call期間中のコメント
を反映したI-Dが提出され、現在ADレビュー中である。STRINGPREP
はRFC化の手続きに移行した。
(b) mDNkit/idnkit開発状況
idnkitの開発は順調に進んでおり、IDN WG I-D最新版(IDNA-10、
NAMEPREP-11、Punycode-02)およびSTRINGPREP-04(最新は05)まで対
応済み。最新snapshotの動作確認を各種OS(主にUNIX系)で行ってい
る。
(c) IDN登録ガイドライン
IETFに参加していたJETメンバーが7/16-17に会合を持ち、IDN登録
ガイドラインI-D 0版のレビューと各NICのテーブルの適用可否確認
を行った。その結果、CJKについては若干の定義の明確化を行うこ
とで適用可能なことが確認された。現在、I-D 1版作成中。
(d) 普及に向けた取り組み
N+Iのカンファレンス、BSD BoFでIDNの技術解説を行った。
(2) DNS運用健全化タスクフォース
前回評議員会より、2回の「DNS健全化委員会(略称:DNSQC-TF)」の会合を
持ち、プロトタイププログラムの開発に着手している。
予備的な調査結果によれば、予想通りに不適切な設定の DNS サーバーが
多く、不要なトラフィックを発生させているとの知見が得られている。
また N+I, IEPG, JANOG 等の場で、その活動内容についてプレゼンテー
ションを行い、全般に有意義な活動であるとの好意的な反応を得ている。
国際的にもレジストリーが関与して、正引きドメイン名について調査を
した事例はほとんど無く、JPNICの活動として意義があると考えられる。
スケジュール的には、2002年12月の Internet Week (JPNIC 主催の "DNS
Day" において発表を予定) をターゲットして、フェーズ1の分析結果を
まとめるという計画に変更は無い。
(3) IP電話サービスでの DNS サービス (ENUM) について
ENUM に関する情勢の変化を受けて、JPNIC が、技術的・運用的観点から
の検討について協力を求められるという状況にあるが、その体制について
は、インターネット推進部で調整していくことになった。
技術研究検討委員会としては、これをサポート・アドバイスしていくこと
とする。
□その他ミーティング開催
02/07/11 第4回DNS運用健全化委員会ミーティング
02/07/30 第5回DNS運用健全化委員会ミーティング
以上