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ニュースレターNo.34/2006年11月発行

ENUM関連WG報告

本稿では、第66回IETFでのENUMワーキンググループ(以下、WG)の動向についてレポートします。

ENUM (tElephone Number Mapping) WG

本WGは、DNSを用いてインターネット電話で使用される電話番号とインターネットリソースの対応付けを行うための方式である、ENUMについて標準を定めたり、運用手続きの様々な側面を調べてドキュメント化することが目的となっています。

ミーティングでは、まず議題を確認した後、各インターネットドラフトについてレビューが行われました。

最初のレビューとして、ENUMに必要なEDNS0(Extension Mechanisms for DNS)※1について話し合いが行われ、RFC3761にEDNS0のサポートを追加するドラフトについて、WGラストコールをかけることが合意されました。

次に、ここ数回にわたりWGでの議論対象となってきた、ENUMの実装時の問題と経験を記したドラフトについて議論が行われましたが、コンセンサスが得られなかったため、Chair及び著者とでドラフトを検討した上でWGに報告することとなりました。

その後、ENUMサービス関連ドラフトのレビューが行われ、vCardを登録する提案についてはラストコールがかかることになりました。その他のENUMサービス関連ドラフトについては、追加のレビューが必要ということで保留となっています。

VoIP相互接続およびNGN関連などで関心が高まっている、インフラストラクチャENUM(キャリアENUM)※2については、ドラフトが三つ議論されました。

1点目として、インフラストラクチャENUMにおいて、プライバシーの問題から事業者が保有している番号などの内容を極力外部に知られたくないという動機を満足させるために、ENUMを利用する際に外部からは見えない事業者のグループに割り当てられたE.164 Resolution Namespace (ERN, E.164名前解決用名前空間)を返すようにするというものです。ERNとしてはプライベートENUMに紐付けられた名前が想定されていますが、具体的にどのような問い合わせ方法を用いるかという点には言及されていません。ERNはENUMサービスの一つとして登録されることになります。

2~3点目として、以前から議論になっている、ユーザENUMとインフラストラクチャENUMを並存させる方法ですが、以下の二つの案/ドラフトが提案されました。

  1. 国別コードの上位レベルにインフラストラクチャENUM用のドメイン名ツリーとしてie164.arpaを導入する。
  2. 従来の国別コードの下にサブドメイン (サブドメイン名はinfrastructure)を作り、インフラストラクチャENUMであることを示すEBL (ENUM Branch Location Record、IETF65ではBLRと略していたようです) という新しいDNSリソースレコード (RR)を導入する。

これらは前回のIETF65の直後にMLに提出された、いわゆる「ダラス協定(Dallas Treaty)」を受けてのものです。ダラス協定はユーザENUMとインフラストラクチャENUM(キャリアENUM)を並存させる方法をできるだけ速やかに決めようというもので、できるだけ早く暫定的な解決策を使えるようにすることと並行して、長期的な解決策も提案することを目指しています。

最後に、Chairの一人であるPatrik Faltstrom氏よりRFC3761bis(改良版)へ向けて、次世代ENUMについてのアイデアが紹介されました。現在はNAPTRレコードを検索すると、対象ドメイン名に紐付けられているすべてのURIが返って来るのに対し、以下の2点に分離することが提案内容となっています。

  1. あるドメイン名にどんなサービスが存在するか
  2. ある特定のサービスについて、どのURIを使うか

具体的には、DNSに登録するリソースレコードとして現在使用しているNAPTRレコードではなくURIレコードを使うことを想定しています。現在すでに使われているシステムとの後方互換性を妨げるものではないということでしたが、具体的な互換性実現のための方策についてまでは議論されませんでした。この紹介についての反応は、好意的なものが多かったように思います。

□ENUM WG
http://www.ietf.org/html.charters/enum-charter.html
□第66回IETF ENUM WGミーティングのアジェンダ
http://tools.ietf.org/wg/enum/agenda66.txt
http://www3.ietf.org/proceedings/06jul/agenda/enum.txt
□JPNICのENUMページ
http://www.nic.ad.jp/ja/enum/
□インターネット10分講座●ENUM
http://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No21/080.html

(JPNIC 技術部 山崎信)


※1 EDNS0 (Extension Mechanisms for DNS, RFC2671)
http://tools.ietf.org/html/rfc2671.txt
http://www.nic.ad.jp/ja/translation/rfc/2671.html (日本語翻訳版)
※2 インフラストラクチャENUM(キャリアENUM)
ENUMを用いて電話網の経路制御を行う技術。主に番号ポータビリティやIP電話の相互接続への利用が考えられています。

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