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ニュースレターNo.39/2008年7月発行

ICANNニューデリー会議報告

インドのニューデリーにて、2008年2月10日(日)から15日(金)に開催された、ICANN会議に出席しました。 本稿では、今回の会議における主要トピックのうち、三つのポリシー策定の進捗についてご報告します。

新gTLD導入に関するPDP

本会議における、新gTLD導入に関するPDP(Policy Development Process:ポリシー策定プロセス)の進捗は、ロサンゼルス会議のレポート※1でお伝えした状況、つまり、GNSO評議会でのポリシー策定作業を終え、理事会の決議待ちの状況から大きな進展は生じていません。GNSOが提出した勧告が、ICANNのミッションである技術的な内容のみならず、倫理的、政治的な判断を要する内容などを含んでいたため、理事会での判断に時間を要しているものと思われます。

2月14日(木)のICANN Public Forumにて、ICANNスタッフより説明があった“New gTLD Program Status”※2によれば、ICANNが考える新gTLD実装のタイムラインは次のようになっています。

2008年4月~6月: 理事会が勧告を承認
6月中旬: ドラフトRFPの提示
9月中旬: パブリックコメント期間や修正期間を経て、理事会が最終RFPと実装計画を承認
10月: RFP公示開始(90日間公開)

6月下旬のパリ会議までにはドラフトRFPも出て、より詳しい内容が見えてくるものと思われます。

本会議においても、理事会はICANNスタッフに対して、勧告の実装に関する分析を引き続き進めるよう要請しており、対応状況は新gTLD導入に関する情報を公開するWebページ※3にて確認することができます。

写真:理事会の様子
最終日に開かれた理事会の様子

IDN ccTLDの導入に関する検討

ロサンゼルス会議にて、IDN ccTLDの導入について検討するワーキンググループ(IDNC Working Group)が結成されて以降、IDNの中でもとりわけIDN ccTLDの導入に関する議論が加速しています。

ロサンゼルス会議のレポートでもお伝えした通り、IDN ccTLDの早期導入を期待するコミュニティの要求に応えるために、正式なPDPと並行して暫定導入のためのポリシー策定が進められています。2月1日にはイニシャルレポートのドラフト※4が意見募集に付され、会期中の2月11日には同レポートをディスカッションのテーマとしたワークショップも開催されました。

このポリシー策定では、迅速さを優先しているため、基本的にはISO 3166-1のリストに定義されている、各エントリに対応する一つのIDN ccTLDを導入していくことが、目的達成への近道とも考えられます。しかしながら、複数の公用語を持つなどの理由から、一つのIDN ccTLDでは不十分である、という状況が想定される国や地域があります。また、前項のように新gTLD導入も並行して進んでおり、IDN gTLDの文字列が申請される可能性もあることから、それらの文字列との重複を避けるために、IDN ccTLDとする文字列を実装前に決めておくべき、という考えも聞かれます。

現時点では議論が見えていない部分もありますが、レポートに対して寄せられたコメントと、それらに対するIDNC Working Groupの見解は、次のレポートで確認できるものと思われます。それを参考に、次なる議論を追っていきたいと思います。

ドメイン名テイスティングへの対応に関するPDP

GNSO評議会は、ロサンゼルス会議にて、ドメイン名テイスティングへの対応に関するPDPの開始を決議するとともに、Add-Grace Periodの期間中に登録と削除が行われるドメイン名についても課金する料金体系とするよう、ICANNスタッフに勧告していました。

それに対応して、1月29日には、ICANN理事会からの勧告※5が公開されました。2008年7月1日から始まる新年度予算より、ドメイン名が登録されたらすぐに課金するよう提案するものであり、ドメイン名テイスティングの抑制に向けて理事会が大きく動き出したと言えます。

ただ、タイプミスの修正といった本来の目的に、Add-Grace Periodを利用する登録者も依然としていると考えられます。そのため、GNSOとしてはAdd-Grace Period期間中における一定割合の削除件数を許容した上で、それ以外の登録に課金することならびにレジストラ認定契約内のAdd-Grace Periodに関する条項の修正を、理事会に提案しようとしています。

2008年度の予算は、2008年6月のパリ会議における理事会にて審議されます。理事会提案が反映されるかどうか、気になるところです。

(JPNIC インターネット推進部 高山由香利)


※1 JPNIC News & Views vol.498 [特集]ICANNロサンゼルス会議報告
http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2007/vol498.html
※2 New gTLD Program Status
http://delhi.icann.org/files/NewgTLDPresentationPublicForum.pdf
※3 New gTLD Program
http://www.icann.org/topics/new-gtld-program.htm
(Program implementation development updatesを参照)
※4 Public Comments Requested on Initial Draft Fast-Track Mechanism for Introduction of a Limited Number of IDN ccTLDs
http://www.icann.org/announcements/announcement-01feb08.htm
日本語のページもあります:
http://www.icann.org/announcements/announcement-01feb08-jp.htm
※5 ICANN Board Recommends Action on Domain Tasting
http://www.icann.org/announcements/announcement-29jan08.htm

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