会員各位
一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
新年のご挨拶
新年、2023年の幕開けにあたり、JPNIC理事長および事務局長よりご挨拶いたします。 本年も実り多き1年となりますよう、よろしくご指導のほどお願いいたします。
理事長より挨拶
昨年(2022年)6月に、 長年JPNIC理事長としてJPNICを牽引・ご指導いただきました早稲田大学名誉教授 後藤滋樹先生の後任として、 新たに理事長に就任いたしました。 またJPNIC事務局においても、8月1日付けで佐藤晋さんが事務局長に就任いたしました。 特に事務局長は、外部からの招聘人事ではなく、事務局員からの昇任の人事であり、 まさに、新しい体制での船出でございます。
2023年は、インターネットに関するいくつかの重要な世界会合が日本で開催されることになっています。 3月には横浜で第116回のIETF (Internet Engineering Task Force)会合、 6月には広島でG7、9月には京都でAPNIC Meeting、 さらに10月には同じく京都でIGF (Internet Governance Forum)が開催されることになっています。
特に、インターネットの技術標準を議論・策定するIETF会合は、 コロナ禍以降で初めてのアジアでの開催であり、多くの参加者が期待されています。 また、IGFの日本での開催は初めてであり、 日本から世界へのメッセージを打ち出す絶好の機会でございますし、 インターネットの存在・利用を前提とした社会・経済活動を、グローバルに政府を含むマルチステークホルダーの環境で活性化・進化させるための議論を、 国内外に発信する機会となることを期待しています。
IGF2023を迎え、さらに、 2023年以降の日本におけるIGF関連の活動を起動・発展・進化させることをミッションとした、 日本IGFタスクフォースを2022年11月22日に発足させました。
- 日本IGFタスクフォース
- https://igf2023taskforce.jp/
日本IGFタスクフォースの会長にはJPNIC前々理事長の慶應義塾大学 村井純教授、 副会長にはJPNICの理事長である江崎が就任いたしました。 このタスクフォースの発足にあたっては、 新体制において新設した前村昌紀 政策主幹(前 ICANN理事)の獅子奮迅の活躍や、 理事会の皆様からの多岐にわたる建設的かつ実践的なご指導の上で、 インターネットに関係する一般財団法人インターネット協会(IAjapan)、 一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)、 そしてIGF2023に向けた国内IGF活動活発化チーム、WIDEプロジェクトの皆さんとともに、 JPNICが設立発起人として参画、タスクフォースを発足するに至りました。 IGFにおける活動は、 2022年にJPNIC理事会ならびに職員で議論・策定しました「JPNICの理念」にも合致したものであると確信しております。
2022年は、ロシアのウクライナ侵攻によって、 これまで潜在化してなかなか見えにくかった多くの問題が、 顕在化した年だったと思います。 2020年に世界中で急拡大したコロナ禍は、インターネットの重要性をすべての人達が認識し、 新しい時代のデジタルインフラを構築しなければいけないことを理解させるとともに、 社会のいろいろな面での分断が進行していたことを認識させました。 我々は、この日本国内に閉じない地球の課題・問題を、世界の人達と協力して解決していかなければなりません。 議論しなければならない空間は、地上だけではなく、海洋や宇宙を含む、 まさに地球という空間であり、インターネットが展開する空間です。 我々は、この新しい問題・課題を、インターネットの基本遺伝子である、 「マルチステークホルダー」間での「自律・分散・協調」によって解決し、 持続的成長と発展・進化を可能にする社会を創り出さなければならないのではないでしょうか。
JPNIC会員の皆様をはじめ、インターネット基盤を支える皆様、 さらに、新しい課題に関する新しいステークホルダーの皆様とともに、 2023年がより良い年になり、インターネットを前提とした明るい社会の実現に向けて、 すべての関係者の皆様と協力しながら活動していければと期待・切望しております。
本年も、ますますのご協力・ご指導の方、どうぞよろしくお願い申し上げます。
理事長 江崎 浩
事務局長より挨拶
新年あけましておめでとうございます。
昨年2022年は、江崎理事長からの挨拶にもあったように6月に理事長の交代が行われたほか、 JPNIC事務局においても8月から事務局長以下新体制となり、新たな一歩を踏み出しました。
新型コロナウイルス感染拡大してから3年が経とうとする中で、 実開催のイベントが再開するなど、 少しずつではありますが対面での交流も戻りつつある状況かと思います。 JPNICでもInternet Week 2022を、3年ぶりにオンラインだけではなく会場でも開催し、 久しぶりに参加者、関係者の方々と直接対面することができました。
今年2023年は、この2年ほどの感染症禍や戦争といった状況により後退したこと、 逆に進んだこと、そうした経験を総合して、"The Internet"が分断されることなく、 さらに社会の多方面で活用されるよう、皆様と力を合わせて活動をしていきたいと考えます。 具体的には、オンラインと、 人と人の直接的な交流によって生みだされるネットワークの良さとを組み合わせて、 皆様の組織や、そしてJPNICにとって、 成長できる情報や場を積極的に提供していきたいと考えます。 2021年度に再設定した「JPNICの理念」の実現に向け、役職員が一丸となり、 検討を進めているところです。 着実に歩みを進めてまいります。
JPNIC会員の皆様をはじめ、IPアドレス管理指定事業者など、 インターネット基盤を支える皆様とともに、 2023年がより良い年になるよう協力しながら活動していきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
事務局長 佐藤晋(サトウススム)
事務局よりご連絡
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アドレスの管理業務をわかりやすくするため、
動画で申請方法などを確認できるようにいたしました。
ぜひご活用ください。
またJPNICのYouTubeチャネルもご覧ください。
- 動画で分かる!IPアドレス・AS番号管理業務
- https://www.youtube.com/playlist?list=PLukf915kQpfwW7tg616cmAB0P1vQXgBbJ
- JPNIC YouTube
- https://www.youtube.com/@jpnic_info
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APRICOT 2023参加支援プログラムの応募を受け付けています。
若手技術者・研究者からのご応募をお待ちしています!
https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2022/20221226-01.html - 2023年2月9日~10日に、 山梨県甲府市において「IPv6対応セミナー」を開 催いたします。 座学セミナーだけではなく、構築体験を通じてIPv6への理解を深める機会となりますので、 近隣の皆様はぜひご参加ください。
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Internet Week 2022にご参加いただきありがとうございました。
2023年の開催は、11月15日~22日頃を予定しております。
Internet Week 2022の資料は、後日Webサイトに公開します。
また基礎的なBasicオンデマンドも、
コンテンツを増やしてまいります。
https://www.nic.ad.jp/ja/materials/iw/ondemand/
以上