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レジストリ・レジストラ垂直統合とは

レジストリ・レジストラ垂直統合(問題)とは、 登録ドメイン名のデータベースを一元的に管理する「レジストリ」と、 エンドユーザーからドメイン名の登録や変更など各種申請の受け付けを行いレジストリデータベースへの登録を行う「レジストラ」両者の、 兼業等を認めるかどうかという問題です。 ICANNの議論などにおいては、 「Vertical Integration between Registries and Registrars」から「VI」と略されることもあり、 また両者の兼業に対する立場の違いなどから、 「レジストリ・レジストラ(垂直)分離問題」などとも呼ばれます。

gTLDにおいては、サービス面や価格面に対する競争環境の導入を目的として、 「レジストリ・レジストラモデル」と呼ばれる階層的な仕組みが採用されています(*1)。 現在のICANNとレジストリ間の契約では、 レジストリがレジストラ業務を行うことは禁止されており、 また、レジストリによるレジストラの経営支配や、 15%を超える出資は認められていません。 早ければ2010年中にも申請受け付け開始となる可能性がある新gTLD募集において、 単独もしくは連合体でレジストリとして応募したい現行のレジストラ事業者等が、 これら制限の見直し等を求めたため、 VIという概念も大きく取り上げられることとなりました。

(*1) http://www.nic.ad.jp/ja/dom/registration.html

本問題については、2010年3月に開催されたICANNナイロビ会議最終日の理事会において、 当面は従来通り両者の分離を維持すべきとの決議がなされました(*2)。 同時に現行のポリシーを変更した場合などの影響を調べるために、 分野別ドメイン名支持組織(GNSO: Generic Names Supporting Organization)にワーキンググループが設立され、 現在も検討が続いています。

(*2) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2010/vol745.html

なお、gTLDと違いccTLDでは、 gTLDほど厳密なレジストリ・レジストラモデルを採用しているとは限らず、 JPドメイン名のように、 エンドユーザーが希望すればレジストリへの直接申請が可能なところも存在しています。

JPNIC News & Views vol.748(2010年5月17日発行)より

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