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Thin WHOIS/Thick WHOISとは

「Thin WHOIS」および「Thick WHOIS」とは、 ドメイン名のレジストリ(登録管理組織)が、 ドメイン名の登録情報をどのように管理・公開するかというモデルです。

「Thin WHOIS」とは、「Thin (薄い)」という言葉の通り、 レジストリは当該ドメイン名のネームサーバや管理レジストラ(登録事業者)といった最低限の情報のみを管理・公開し、 その他の詳細な情報はレジストリではなくレジストラが管理・公開するWHOISのモデルです。 2015年3月時点ではgTLDの「.com」および「.net」のみに採用されています。 一方「Thick WHOIS」は、「Thick(厚い)」という言葉の通り、 レジストラと同様にレジストリも詳細な登録情報を管理・公開するモデルです。 上記の「.com」「.net」以外のgTLDや、 「.jp」などのccTLDでは、このThick WHOISが採用されています。

このように異なるWHOISのモデルが存在している理由ですが、 gTLDに競争環境を導入するという目的で1999年当時のgTLD (.com、.net、.orgの三つ)に導入された、 レジストリとレジストラの分業を徹底する「レジストリ・レジストラモデル」が挙げられます。 このモデルではレジストラに対し、 より大きな業務・責任範囲を分担させたことで、 レジストリは業務遂行に必要な情報だけを持つことになりました。 一方、gTLDと違い各国・地域に管理が任されているccTLDでは、 Thin WHOISは導入されませんでした。

しかしながら、ドメイン名の登録管理という観点からは、 登録情報をレジストリが一元的管理できるThick WHOISの方が、 情報の統一性が期待できます。 また、ドメイン名の登録情報を調べたいユーザーから見た場合、 Thin WHOISを採用している「.com」や「.net」では、 まずレジストリのWHOISを検索して当該ドメイン名を管理しているレジストラを調べ、 次にそのレジストラのWHOISで登録情報を調べるという、 Thick WHOISでは不要な手間が発生します。

そのため、現在はThick WHOISを支持する考え方が大勢を占めており、 2000年以降に追加されたgTLDではすべてThick WHOISが採用されています。 また、当初はThin WHOISを採用していた「.org」も、 VeriSign, Inc.からPIR (Public Interest Registry)へのレジストリ移管に伴い、 Thick WHOISへと移行しています。 さらに、Thin WHOISを採用している「.com」と「.net」についても、 2014年2月にICANN理事会において「Thick WHOIS」への移行が決議されているため、 将来的にはThin WHOISを採用するレジストリは無くなる予定です。

なお、2015年3月時点においては、「次世代WHOIS」とも呼ばれる、 そのあり方も含めたWHOISの根本的な見直しが、 ICANNやIETFにおいて行われています。 プライバシーに配慮した形での情報公開や、 全TLDの情報を1ヶ所に集積するモデルへ変更すべきかどうかなど、 さまざまな議論が続けられています。

■参考

インターネット1分用語「次世代WHOISとは」

JPNIC News & Views vol.1285(2015年3月16日発行)より

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