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    /P▲          ◆ JPNIC News & Views vol.294【臨時号】2005.10.26◆
  _/NIC
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◆ News & Views vol.294 です
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本号では、10月14日までオランダ・アムステルダムで開催された第51回RIPEミー
ティングのレポートをお届けします。
9月初旬の第20回APNICオープンポリシーミーティングと同様、IPv6アドレスポ
リシーをめぐっては、ここRIPEミーティングでも熱く議論された模様です。

第20回APNICオープンポリシーミーティングについては、vol.288、vol293をご
覧ください。
-vol.288 「第20回APNICオープンポリシーミーティングレポート」
  http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol288.html
-vol.293 「IPv6アドレスポリシーの変更について
           ~第20回APNICオープンポリシーミーティングでの議論~」
  http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol293.html

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◆ 第51回RIPEミーティング報告
                                              JPNIC IP事業部  穂坂俊之
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2005年10月10日から14日まで、オランダ・アムステルダムにてRIPE51ミーティ
ングが開催されました。当地は16日のアムステルダムマラソンを控え、街のあ
ちこちに交通規制予告の張り紙が見られました。ミーティング期間中は最高気
温が20℃前後で私には快適でしたが、マラソンには少し暑かったかもしれませ
ん。

以下に今回の会議の主要トピックを、アドレスポリシーを中心にご紹介いたし
ます。


■アドレスポリシー・ワーキングループ(WG)

今回のアドレスポリシーWGでは、以下の提案が議論されました。

(1) IPv4アドレス(以下IPv4)追加割り振り基準へのHD-ratio適用

IPv4の追加割り振り基準(現在は既割り振り空間の80%を使用していること)を
変更する提案ですが、賛成と反対に意見が分かれている状態で、引き続きメー
リングリスト(ML)で議論するという結論になりました。


(2) ccTLD/gTLD DNSのエニーキャスト(*1)用プロバイダ非依存アドレス

ccTLD及びgTLDのネームサーバのエニーキャスト用に、プロバイダ非依存の
IPv4(/24)又はIPv6アドレス(以下IPv6)(/32)、もしくはその両方を割り当て
ることができるとする提案です。IPv6のプロバイダ非依存アドレスについては
IETFでも議論中であることなどから、MLで議論を継続することとなりました。


(3) IPv6初期割り振り要件の見直し

現行のIPv6初期割り振り要件の一つである「2年以内に最低でも200の/48の割
り当てを行う計画がある」という要件を撤廃するという提案です。会場では、
この要件を撤廃すると、LIRは全てIPv6の割り振りを受けられることになるが
それで本当に良いのかなどの意見が出され、本提案は一旦提案者に差し戻して、
内容を再検討することとなりました。


(4) IPv6ポリシーにおける、エンドサイトの定義について

IPv6ポリシー中に出てくる「エンドサイト」の定義箇所を、より説明的にわか
りやすく書き換えようという提案です。エンドサイトの定義上、ISPと「ビジ
ネス上の関係にあること」という文言があるのですが、「大学と生徒は『ビジ
ネス』上の関係にあると言えるのか」などの意見が出て、引き続きMLで議論す
ることとなりました。


(5) IPv6の割り当てと利用率要件の変更

現在、IPv6のエンドサイトへの割り当ては基本的には/48で、サブネットが一
つと決まっている場合/64、接続機器が一つと決まっている場合/128とされて
います。本提案は、これらに追加して/56という割り当てサイズを定義したう
えで、さらにHD-ratioの基準値を現在の0.8から0.94へ変更しようとするもの
です。割り当てサイズの変更、HD-ratioの変更共に節約方向での変更と言えま
す。

本提案とほぼ同様の提案は2005年9月のAPNICミーティングでも提出されていま
す(*2)。APNICミーティングでは、割り当てサイズの変更については賛同が得られ
なかったものの、HD-ratioの変更についてはコンセンサスとなっています。
RIPEミーティングに出された提案がAPNICへ提出されたものと違う点は、「割
り当てサイズをどのプリフィクスにするかはLIRの判断に委ねる」とされた所
です。APNICミーティングでの提案では、「サブネットが255超であれば/48、
255以下であれば/56を割り当てる」とされていました。

今回のRIPEミーティングでは、割り当てサイズの変更とHD-ratioの変更は独立
して議論すべきだとの意見が出た結果、これを別々の提案として分けたうえで、
それぞれを今後MLで継続して議論していく、という結論になっています。


(6) IANAからRIRへのIPv6割り振りポリシー

本件は既にARIN、APNICでコンセンサスを得ている内容となります。RIPEでも
今回特に反対意見が無かったため、ML上で最終コメント期間に入ることとなり
ました。ここでも特に反対なければ、コンセンサスとして扱われることとなり
ます。


■DNS WG

2005年9月のAPNICミーティングでもコンセンサスを得たip6.int廃止について
議論されました。APNICミーティングでは廃止の時期を「2006年6月1日以降で
調整」としていますが、RIPEでは「6bone(*3)の停止と同時期(2006年6月6日)
くらい」として、コンセンサスとなっています。本提案は今後引き続き他地域
でも議論され、廃止の日程が協議されることとなります。


■その他の話題 - IPv4の寿命 -

APNICのGeoff Huston氏が「IPv4 Address Lifetime Expectancy Revisited」
と題し、IPv4の寿命予測のアップデートを行いました(*4)。RIRの2005年の割
り振り量等を考慮に入れ、従来の予測を更新したものです。これによると、
IANAからRIRへの割り振りアドレスが底をつくのは2012年8月5日、RIRからLIR
への割り振りアドレスが底をつくのは2014年5月2日とされています。同氏が
2003年に行った予測(*5)では、RIRからLIRへの割り振りアドレスが底をつくの
が2022年としていましたから、それよりも予測枯渇時期が早まったことになり
ます。

同氏はこれからIPv4の残りが少なくなってくるにつれ、駆け込み申請やアドレ
ス売買の可能性など様々な問題が発生する可能性があり、RIRやコミュニティ
はこれらの問題にどう対処していくべきか考える必要があるのではないか、と
の問題提起を行いました。

会場ではこの発表を受け、最大割り振りサイズを制限すべきではないかという
意見や、今後WGを結成して、アドレス枯渇にかかる課題を検討していけばどう
かという提案など、活発な発言がありました。枯渇に至るにはまだ時間がある
とはいえ、今後も引き続きアドレスの消費状況、各RIRでの議論の動向等を注
視する必要がありそうです。


(*1)エニーキャストアドレス(Anycast Address)
    http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/anycast-address.html
(*2)JPNIC News & Views vol.293
    「IPv6アドレスポリシーの変更について
     ~第20回APNICオープンポリシーミーティングでの議論~」
    http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2005/vol293.html
(*3)6bone
    http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/6bone.html
(*4)ミーティング発表資料
    http://www.ripe.net/ripe/meetings/ripe-51/presentations/pdf/ripe51-ipv4-lifetime-rev.pdf
(*5)"IPv4 - How long have we got? " - The ISP Column
    http://www.potaroo.net/ispcolumn/2003-07-v4-address-lifetime/ale.html

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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.294 【臨時号】 

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