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    /P▲          ◆ JPNIC News & Views vol.347【臨時号】2006.4.14 ◆
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◆ News & Views vol.347 です
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本号では、vol.345、vol.346に引き続き、第65回IETFのレポート[第3弾] IPv6 
関連WGの動向についてお届けします。

□第65回IETF報告 特集
○[第1弾] 全体会議報告 (vol.345)
   http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2006/vol345.html
○[第2弾] DNS関連WG報告 (vol.346)
   http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2006/vol346.html


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◆ 第65回IETF報告 [第3弾]  IPv6関連WG報告
                                     NTT情報流通プラットフォーム研究所
                                                              松本存史
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2006年3月19日~24日にかけて米国はダラスで開催されました第65回IETFミー
ティングのIPv6関連WGの動向についてレポートします。前回の第64回IETFミー
ティングをもってipv6 WGのセッションは最後となり(*1)、今回はipv6 WGのセッ
ションは行われませんでした。しかし、IPv6に関係するトピックは様々なワー
キンググループで取り上げられており、IPv6自体に関する議論を行うフェーズ
から、IPv6をいかに使うかを議論するフェーズへとシフトしているという印象
を受けました。その中で、v6ops、intarea、shim6というIPv6に関連の深いWG 
のトピックをご紹介します。

(*1)WG自体は継続しMLでの議論は行われている

◆v6ops WG (IPv6 Operations WG)

IPv6の運用上見つかった問題や、デプロイメントに関する話題を扱うv6ops WG
のミーティングは、3月23日前回同様2時間で行われました。

今回のセッションで発表された主なトピックは、

・ケーブルテレビネットワークにおけるIPv6導入シナリオの検討
・ワイヤレスブロードバンドアクセスネットワークにおけるIPv6の普及シナリオ
     draft-shin-v6ops-802-16-deployment-scenarios-00.txt

などや、また既存のドラフトに対する変更点の紹介などでした。

米国のケーブルテレビにおける通信規格等の標準化を行っているCableLabsと
いう研究組織から、ここでケーブルテレビネットワークにおいてIPv6の導入シ
ナリオが検討結果の発表がありました。ケーブルモデムをL2ブリッジとするモ
デルや、ルータとするモデルなどが検討され、ここでユーザーに配布するアド
レスブロックとケーブルモデム自体に付与する管理用のアドレスを別々のもの
とすることや、ユーザーへのアドレス配布はDHCPv6を用いることなどが提案さ
れました。DHCPv6を用いる理由としては、RAよりも厳密なアクセス制御が行え
ることと、現在のIPv4のアクセスネットワークにおけるモデルを踏襲したとい
うことでした。DHCPv6の利用を強制するための方法として、RA(ルータ広告)に
はプレフィックスリストを付けず、RAのMフラグとOフラグを1にセットして広
告するという手法を提案していましたが、会場からはその方法は何か問題を引
き起こすかもしれないというコメントがありました。

v6opsでは、様々な環境におけるIPv6の普及シナリオ・導入モデルを検討し、
それらをRFCとして公開してきました。IEEE802.16において検討されてきた、
WiMAX等のブロードバンドワイヤレスアクセスネットワーク技術のサービス開
始を目前に控え、こういった環境でのIPv6の導入モデルについて、ETRI(韓国
電子通信研究院)とサムソン社といった韓国のメーカーから提案がありました。
BS(Base Station: ISPの基地局)やMS(Mobile Station: 加入者の基地局)といっ
た設備に対して、どういったトポロジーを用い、アドレスを割り当てるのかと
いったモデルの検討や、802.16のアクセスリンク上で、IPv6のQoSやMulticast 
をどのように実現するか、といった検討の結果が発表されました。

□v6ops WG
  http://www.ietf.org/html.charters/v6ops-charter.html

□第65回 IETF v6ops WG ミーティングのアジェンダ
  http://www3.ietf.org/proceedings/06mar/agenda/v6ops.txt


◆intarea WG(Internet Area Open Meeting WG)

Internet Areaの各WGのトピックの紹介や、どのWGにも属さないトピック、ま
たエリア全体のトピック等が扱われるInternet Areaのオープンミーティング
が行われました。最初に、Margaret Wasserman氏に代わって、エリクソン社の
Jari Arkko氏が新しいAD(エリアディレクター)に就任したという発表があり、
もう一人のADであるMark Townsley氏とのエリア内のWGの分担について説明が
ありました。なお、ipv6やshim6など、6lowpanを除くIPv6関連WGの多くはJari
Arkko氏の担当となりました。

IPv6に関するトピックとしては、IESGに届くInternet-Draftの多くにIPv6に関
する誤りが含まれているという指摘がMargaret Wasserman氏からありました。
アドレスアーキテクチャの違いや、フラグメンテーション、MTU関係、
Neighbor Discoveryや、ドキュメント用IPv6プレフィックス等に関する誤解が
多く見受けられ、またIPv6を完全に無視しているものも多いということでした。
IPv6に関する記述を強制することについて議論が行われ、各WGのCharter で
IPv6に関する扱いを明記すべきであるという意見や、その記述が無い場合の扱
いを規定すべきである等の意見が出されました。

□第65回 IETF intarea WG ミーティングのアジェンダ
  http://www3.ietf.org/proceedings/06mar/agenda/intarea.txt


◆shim6 WG(Site Multihoming by IPv6 Intermediation WG)

shim6はIPv6において小規模サイトがマルチホームするための方式の検討を行っ
たmulti6というWGの後継となるWGです。現在IPv4においてグローバルルーティ
ングテーブルの増大を招いているとされるPIアドレスを導入せずに、通信を行
うエンドホスト間の連携によりマルチホームを実現するshimと呼ばれる方式の
プロトコル策定を行うことを目的として設立されました。昨年はIETFのプレナ
リーでも取り上げられ、NANOGなどのオペレータグループでも盛んに議論が交
わされるなど、IETFのみならずインターネットの未来を占う重要なトピックと
言えるでしょう。

今回のセッションの主なトピックは以下の通りです。

・shimプロトコルの仕様について
     draft-ietf-shim6-proto-04.txt

・IABマルチホームBoFについて報告

・shimプロトコルのID/Locatorスプリット拡張
     draft-nordmark-shim6-esd-00.txt

shimプロトコルの基本仕様は、interimミーティング等を経てほぼ決定され、
軽微な修正が施されるのみという状況になっています。今回の発表では、前回
のセッションからの変更点が説明され、WGLC(WGでの最終合意)を行ってもよい
かどうかという提案がなされました。会場からは、このshimプロトコル自体は
問題ないが、実装はまだ存在しないという状況でExperimentalとして標準化す
べきではないか、今後誰が実装を行うのか、またMobile IPv6やHIP(Host
Identity Protocol)との関係はどうなっているのか同じホストで同時に使用で
きるのか、という質問や意見が出され、Last Callを行うには至りませんでし
た。

NANOG35やAPRICOT2006において、shim6の提案するマルチホーム方式に関する
オペレータとの議論が行われ、その報告がありました。現在のマルチホームは
バックボーンルータでの経路制御によってサイト単位で実現されていますが、
shim6のアプローチはホスト単位でこれを行うことになり、この変更点は非常
にインパクトが大きく、特にトラフィックエンジニアリングに関してこれまで
実現できていたことが実現できなくなる、という意見が出されました。また、
それ以外にもエンドシステムにこの機能を持たせることで、エンドシステムが
複雑になりスケーラビリティの問題があるということも指摘されました。

そしてセッションの最後に長時間を割いて行われたのが、shimプロトコルの
ID/Locatorスプリット拡張の議論です。これは、shimプロトコルにグローバル
ユニークなID(ホスト識別子)を導入し、また経路上のルータにおいてアドレス
の書き換えを許すことで、サイト単位でのトラフィックエンジニアリングを可
能にするというものです。これは上で述べた最近のNANOG等のコミュニティか
らのトラフィックエンジニアリングに対する要望に応えた提案になっています。
会場からは、グローバルユニークなIDを導入するのであれば、HIPと同じにな
るので、協調して進めていくべきだという意見が出ました。

一度は決まりかけたかに見えたshimプロトコルですが、ここにきて実運用上の
課題が浮き彫りになり、大幅な方向転換を視野にいれた検討が行われるなど、
再びmulti6時代の混迷を彷彿とさせる状況になっています。今後の動向が注目
されます。

□shim6 WG
  http://www.ietf.org/html.charters/shim6-charter.html

□第65回 IETF shim6 WG ミーティングのアジェンダ
  http://www3.ietf.org/proceedings/06mar/agenda/shim6.txt

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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.347 【臨時号】

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