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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1005【臨時号】2012.9.7 ◆
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◆ News & Views vol.1005 です
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2012年6月下旬にチェコ共和国の首都プラハで開催されたICANN会議を受けて、
恒例となりました第34回ICANN報告会を2012年7月31日に開催いたしました。

今回も引き続き新gTLDプログラムに関する話題が中心となりましたが、申請
が締め切られ申請文字列などがICANNから公開されたこともあり、具体的な申
請内容に触れた講演が多かったのも特徴でした。

本号では、その報告会のレポートをお届けします。

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◆ 第34回ICANN報告会レポート
                                     JPNIC インターネット推進部 山崎信
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2012年7月31日(火)、東京都港区にあるシスコシステムズ合同会社の東京本社
会議室にて、JPNICと財団法人インターネット協会(IAjapan)の共催で、第34
回ICANN報告会を開催しました。

これは2012年6月24日(日)~29日(金)までの6日間にわたり、チェコのプラハ
において開催された、第44回ICANN (The Internet Corporation for Assigned
Names and Numbers)会議の内容をご報告するものです。今回は5名の講演者を
迎えての開催となりました。


■プログラム(講師敬称略)

1. ICANNプラハ会議概要報告
   社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター  前村  昌紀

2. ICANN国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告
   株式会社日本レジストリサービス                      高松  百合

3. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告
   総務省総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課      中西  悦子

4. ICANN GNSOレジストラ部会の最新動向
   株式会社インターリンク                          Jacob Williams

5. 新gTLDにおける知的財産動向
   株式会社ブライツコンサルティング                    村上  嘉隆

6. WHOISに関する最近の動向(アップデート)
   社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター  前村  昌紀

なお、プラハ会議そのものの概要はvol.989(*1)にてご覧いただけます。

(*1) http://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2012/vol989.html

本稿では、このICANN報告会でレポートされた各トピックのうち、主立ったも
のを取り上げてご紹介します。


■新gTLDプログラム関連

今回も、講演のかなりの割合を新gTLD関連の話題が占めました。

新gTLD登録システムへの新規登録は2012年3月29日(木)に締め切られ、既にシ
ステムへの登録が済んでいる登録者に対する申請提出の締め切りは4月12日
(木)の予定でしたが、申請システムに不具合が発見されたため、最終的に5月
30日(水)まで延長されました。

プラハ会議より前、6月上旬にICANNより発表された新gTLDの申請(総数1,930
件)の内訳については、全体の9割強が一般名称文字列だったのに対し、日本
からの申請のうち、約4分の3は企業などの商標に関連した文字列だったとの
ことです。また、北米から約900件、ヨーロッパからは約700件の申請があっ
た一方、アフリカやラテンアメリカからの申請はそれぞれ17件、24件とかな
り少ないものでした。なお、発展途上国からの申請者向け支援制度を使った
申請は3件にとどまりました。

新gTLDの申請数が2,000件近くに達したことから、ICANNはDigital Archery申
請をグループ分け(Batching)した上で処理するとしていました。Digital 
Archeryは会期前に一時停止された後、会期中の6月27日(水)には中止が理事
会で決議されました。その後ICANNは、単一グループ(Batch)による処理を前
提に(つまりグループごとに分けた上での処理をあきらめて)、申請を処理す
ることに決めました。ただし、Degital Archeryによるグループ分けは、各申
請者の申請が公平に扱われることを目的とした仕組みであったため、それを
用いないのであれば、評価を完了した(多数の)申請を、DNSの委任準備プロセ
スに進める際には、公平に扱うことが求められます。また、それと同時にDNS
への過大な負荷を抑えるために、ルートゾーンへの追加が年間1,000件までに
収まるよう、申請処理の平滑化を行う方法も開発する必要があるとされてい
ます。これについては、GACがSSAC(セキュリティと安定性に関する諮問委員
会)および理事会と、ルートゾーンの安定性に問題を与えないことについて確
認しています。

○国際機関の名称保護

国際オリンピック委員会(IOC)および赤十字/赤新月運動(RC/RC)に関連する
名称保護については、GNSOによる保護案勧告が理事会新gTLDプログラム委員
会によって不採択となりましたが、新gTLD申請においては、当該文字列の受
け付けを禁止することで対応されています。現在はGNSOにより、他の国際組
織およびセカンドレベルを含めたイシューレポートを作成中で、必要であれ
ばポリシー策定プロセス(PDP; Policy Development Process)を開始すること
になっています。

このIOCや赤十字/赤新月の名称保護を受けて、38の政府間組織(IGO; 
InterGovernmental Organization)を代表して、経済協力開発機構(OECD; 
Organisation for Economic Co-operation and Development)が、GACの会合
にて「IGOも条約に基づき設置された組織であり、特許など工業所有権の国際
的保護のために1983年に締結されたパリ条約では名称・略称の保護がうたわ
れている」などと主張し、IOCやRC/RCらなどと同様の保護を要求しました。
しかし、これについては一部の国から持ち帰って国内協議をしたい旨の発言
があったため、今回はGAC助言とはなりませんでした。

ccNSO会合では「.thai」という新gTLD文字列の申請があったことが話題とな
りました。「.thai」は国連で認知された国名ではなく(タイ王国の正式名称
は「Thailand」)、タイ政府でGACを代表する省庁は反対しているものの、申
請者は政府の他の省庁から支持文書を得ているとのことです。一方で、同じ
読みのIDN ccTLDは委任も完了しています。国内問題ではあるとはいえ、発音
が酷似したTLDを許可すべきかという問題まで発展する可能性が大きいのでは
ないか、との観測が示されました。

○会議日程の変更

今まではICANN会議の最終日は金曜日で、各支持組織(SO)/諮問委員会(AC)の
議長による報告、理事会委員会からの報告、および理事会が最終日に開催さ
れていましたが、プラハ会議およびそれ以降では金曜日の日程を中止し、会
議を基本的に木曜日で終了することとなりました。日程が変更されて最初の
会議であるプラハ会議では、会議直前の理事会で重要事項が決定されたため、
コミュニティの声を尊重していない、という声も上がったようです。

○商標保護メカニズム

「新gTLDにおける知的財産動向」では、登録商標情報照合システムである
Trademark Clearinghouse (TMCH)およびそれに関連した、優先登録期間
(Sunrise)およびTrademark Claimsについて、およびUniform Rapid 
Suspension (URS)についてご報告いただきました。TMCHは新gTLDのレジスト
リには導入が義務付けられており、TMCHが導入されることにより商標権者が
商標を1度登録すれば、すべての新gTLDレジストリで保護対象となります。
これらは、新gTLDの申請者以外の商標権を持つ方々にも関わることである、
という注意喚起が講演者からなされました。


■新gTLD以外のトピック

○新事務総長の選任

2009年より事務総長を務めてきたRod Beckstrom氏の退任に伴い、ICANNでは
新事務総長としてFadi Chahade氏を選定しました。Chehade氏はレバノン、エ
ジプト、米国の国籍を持ち、英語、アラビア語、フランス語、イタリア語に
堪能で、前職はクラウドベースのソフトウェア企業のCEOとのことです。
Beckstrom氏が退任する2012年7月1日(日)以降、Chahade氏が着任する10月1日
(月)までは、COOであるAkram Atallah氏が暫定CEOを務めます。

○ATRT勧告への対応

2010年に説明責任・透明性レビューチーム(ATRT)からGACへなされた勧告への
対応として、GAC助言を閲覧できるオンラインツール、理事会がGAC助言に回
答する正式な手続きの確立、PDPの早期段階からのGACの関与などがGACでは議
論されました。

○RAA改定

レジストラ認定契約(RAA)の改定については、概要報告、GAC報告およびレジ
ストラ部会の最新動向でご報告いただきました。2011年11月以来、レジスト
ラとICANNがRAA改訂案について議論しており、プラハ会議前の6月4日(月)に
ICANNはRAA改定案のドラフトを公開し、レジストラ部会がRAA改定案に対して
寄せられた意見を公開しました。GACはRAA改訂案を歓迎するとともに、プラ
イバシーおよびデータ保護についての懸念およびその解決に協力する旨表明
したとのことです。また、新gTLD運用開始前にRAA改定が実施されるべきこ
と、およびWHOISレビューチーム勧告も含めた形で行うことを理事会に助言し
ました。

○.comレジストリ契約更新

会期直前の6月23日(土)に開催された理事会にて、.comのレジストリ契約(レ
ジストリであるVeriSign社とICANNとの契約)更新が承認されました。.comは
.netとともに、レジストラが登録者データを持ち、レジストリが登録者の統
一台帳を持たないThin WHOIS方式ですが、会場では、.comの(レジストリが登
録者の統一台帳を持つ)Thick WHOIS化を求める声が上がりました。Thick 
WHOISに関してはPDPを通じて今後議論されることになります。

○ドメイン名市場について

レジストラ部会では、GACに対しドメイン名市場の構造について説明がありま
した。その中で、リセラについて触れられており、レジストラにならずにリ
セラになる理由について説明がありました。

○ccNSOトピック

IDN ccTLDに関して、Fast Trackでは2度目のレビューが実施中であること、
および恒久的ルール策定では、文字列評価の方法を検討中であること、IDN 
ccTLDのレジストリもccNSOメンバーとなることができる、などがコンセンサ
スとなったことが報告されました。なお、ccNSOメンバー会合のパネルディス
カッションでは、ITUにより国際電気通信規則(ITR)(*2)を改定するために開
催される世界国際電気通信会議(WCIT; World Conference on International 
Telecommunications)の成果が、ccNSOに影響を及ぼし得るか、ということが
議論されたとのことです。

(*2) http://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/itr.html

○WHOISレビューチーム最終報告書

前回のICANN報告会の後、5月11日(金)にWHOISポリシーレビューチームより最
終報告書が公表され、6月23日(土)のICANN理事会にてその受領が承認され、
7月11日(水)まで意見募集がなされていました。この中には、プライバシー・
プロキシサービス事業者を規制・監視するプロセスを設けるべきなどの勧告
が含まれています。


          ◇                     ◇                     ◇

今までのICANN報告会の発表資料と動画は、JPNIC Webサイトにて公開してい
ます。

http://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/

なお、第34回ICANN報告会の内容についても、近日公開予定ですのでぜひそち
らもご覧ください。

次回第45回ICANN会議は、2012年10月14日(日)~18日(木)にカナダのトロント
にて開催される予定です。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             http://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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 JPNIC News & Views vol.1005 【臨時号】

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