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    /P▲        ◆ JPNIC News & Views vol.1100【臨時号】2013.6.24 ◆
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◆ News & Views vol.1100 です
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2013年上旬に中国の北京で開催されたICANN会議を受けて、第36回ICANN報告
会を2013年5月23日に開催いたしました。

新gTLD関連では、レジストリ/レジストラ向け契約の内容や、申請された文
字列に対する政府諮問委員会(GAC)からの助言など、申請処理が進むにつれて
議論の内容も具体的なものになってきています。また、新gTLD以外では、
WHOIS関連の話題が多くの部会で議論されました。

本号では、この北京会議を取り上げた、報告会のレポートをお届けします。

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◆ 第36回ICANN報告会レポート
                                     JPNIC インターネット推進部 山崎信
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2013年5月23日(木)、東京・六本木にあるシスコシステムズ合同会社の東京本
社会議室にて、JPNICと一般財団法人インターネット協会(IAjapan)の共催で、
第36回ICANN報告会を開催しました。

これは2013年4月7日(日)~11日(木)までの5日間にわたり、中国の北京におい
て開催された、第46回ICANN (The Internet Corporation for Assigned 
Names and Numbers)会議の内容をご報告するものです。今回の報告会には、
30名の方にご参加いただきました。


■ プログラム(講師敬称略)

1. ICANN北京会議概要報告
   一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 奥谷 泉

2. ICANN国コードドメイン名支持組織(ccNSO)関連報告
   株式会社日本レジストリサービス 堀田 博文

3. ICANN政府諮問委員会(GAC)報告
   総務省総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課 中西 悦子

4. ICANN GNSOレジストリ部会及び新TLD申請者グループ(NTAG)の最新動向/
   新gTLDプログラムの最新動向
   株式会社日本レジストリサービス(JPRS) 遠藤 淳

5. ICANN GNSO知的財産部会(IPC)の最新動向/新gTLDの商標保護策に関する動向
   株式会社ブライツコンサルティング 村上 嘉隆

6. WHOISに関する動向
   一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 前村 昌紀

本稿では、このICANN報告会でレポートされた各トピックのうち、主なものを
取り上げてご紹介します。


■ ICANN北京会議の概要

JPNICの奥谷による概要報告では、会議の報告に先立って新gTLD関連の進捗を
中心とする、北京会議開催までのICANNの動向について報告し、次いで会議で
の各課題の動向および議論について報告しました。新gTLDをめぐる大きな争
点は、新gTLDの施行に向けた、ICANNと新gTLD申請者との間の新gTLDレジスト
リ契約や、レジストラが新gTLDを取り扱う際にはICANNとの契約締結が必須と
されている2013年版レジストラ認定契約などの整備、および商標権保護策に
関するICANNの対応とのことです。

新gTLD以外では、

  ・WHOISに替わる次世代の情報公開サービスとして検討が行われている、
    gTLDディレクトリサービスに関するセッションが開催されたこと
  ・迷惑メール対応やIPアドレス管理などに関する国際電気通信連合(ITU)の
    動向がアドレス支持組織(ASO)ワークショップで紹介されたこと
  ・DNSSECワークショップ

について言及がありました。

なお上記以外にも、北京会議そのものの概要については、vol.1090(*1)にて
取り上げていますので、そちらをご覧ください。

(*1) https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2013/vol1090.html


■ 新gTLD関連の進捗

総務省の中西氏より、GACによる新gTLDの各申請に対する懸念表明、審査に関
する修正または審査中断要請である「GAC助言(GAC Advice)」について、主に
発表いただきました。GAC助言は、北京会議会期中の4月11日(木)に公表され
ています。GACから懸念を示された申請文字列の主な内容は、次の通りです。

- 地理的名称:今回は文字列の特定とICANNによる審査を進めるべきではない
  旨のみ助言
- 宗教関連文字列
- 消費者保護、業界参入規制への配慮が必要な文字列
- 排他的に利用される一般名詞gTLD:公益目的に合致する場合に限定すべき
  旨の助言
- 政府間機関の名称保護:新gTLD運用開始前の導入を助言

JPRSの遠藤氏からは、新gTLDの申請者としての視点より、レジストリ部会お
よび新gTLD申請者グループ(NTAG)の紹介と、新gTLDプログラムの最新動向を
お伝えいただきました。具体的にはNTAGがレジストリ部会内に設立されたこ
と、ICANNとレジストリ間の契約、ICANNとレジストラ間の契約(2013年版レジ
ストラ認定契約/2013 Registrar Accreditation Agreement; RAA)について主
にご報告いただきました。

ブライツコンサルティングの村上氏からは、GNSO知的財産部会(IPC)の動向お
よび商標権の保護メカニズムとしての、Trademark Clearinghouse (TMCH)(*2)
およびUniform Rapid Suspension (URS)(*3)の状況についてご報告いただき
ました。前者では、優先登録および通知に関する最終的な解決策、およびTMCH
のメリット・デメリットについて、後者ではURSのサービスプロバイダーが2
組織選定され、2013年7月のICANNダーバン会議にてURSのデモが開催される予
定であることなどが紹介されました。

(*2) https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/tmch.html
(*3) https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/urs.html


■ ccNSOの動向、WHOISに関する動向

JPRSの堀田氏より、ccNSOの動向について報告いただきました。IDN ccTLDの
動向では、現在暫定的に実施されているファストトラックではなく、恒久的
なルール作りにおける議論が収束し、ccNSO評議委員会で承認されたこと、地
理的領域、およびIDN Variant TLDプログラムについてお話しいただきまし
た。「Variant(異体字)」とは、異なる文字ではあるものの、ある文化や言語
では意味的に同じ意味を持つ(等価)文字のことで、IDN Variant TLDプログラ
ムは、そのような文字列をIDN ccTLDとしてどのように扱うべきか検討するプ
ログラムです。他には、ICANNに対する財政面の貢献についての検討および選
挙についての議論についてもお話しいただきました。

WHOISに関する検討状況については、JPNICの前村より主にgTLDディレクトリ
サービス専門家作業部会での議論について報告しました。WHOISに関しては、
最近また議論が活発になってきており、上述の作業部会だけでなく、堀田氏
よりccNSO、村上氏よりIPCと、ccNSOやGNSOでもそれぞれ情報共有および議論
がなされたとの報告がありました。


■ 質疑応答セッション

最後の質疑応答の時間には、いつもとはやや趣向を変えて、パネルディスカッ
ション風のレイアウトで、発表者の方々に参加者を向いて座っていただき、
北京会議の話題からは一旦離れて、現在ICANNが行っている情報発信および意
見募集の紹介を奥谷より行った後、各発表者から意見を述べていただきまし
た。これに対する参加者からの質問もあり、これまでにも増して活発な質疑
応答となりました。

発表者および参加者からの主なコメントおよび質問は、以下の通りです。

 - ICANNの意見募集において、コメントする人が固定化している傾向にある
   ことと、また日本からの意見がもっとあってもよいのではないかという
   意見がありました。関連して、ICANNの意見募集に応じるにはICANNのポリ
   シー・諸課題に精通している必要があり障壁が高い。また、例えばレジス
   トラ関係者や知的財産関係者など業務の一環としてコメントできる人に限
   られがちであり、多様な関係者の参加は容易ではないのではという問題提
   起がなされました。一方、ICANNは意見募集を実施後、寄せられた意見を
   どの程度反映しているのかわからないというコメントもありました。

 - 参加者からGAC報告へのコメントとしては、政府がGAC助言のような形で多
   大な関与を行っているが、他のさまざまなステークホルダーからの関与も
   増やすべきではないかという発言がありました。

 - WHOISについて、なぜ今議論しているのかという参加者からの質問に対し
   ては「今までずっと議論されてきたもので、法執行機関、ユーザー、知的
   財産関係者などステークホルダーが多岐にわたる中で、課題が整理されな
   いまま今に至っている。しかしながら、新gTLDが利用開始されるとTLDが
   1,000以上増えるので、その前に何とかしなければならない、という意識
   が高まっている」との回答が前村よりありました。

          ◇                     ◇                     ◇

これまでに開催したICANN報告会の発表資料と動画は、JPNIC Webサイトにて
公開しています。

https://www.nic.ad.jp/ja/materials/icann-report/

なお、第36回ICANN報告会の内容についても、近日公開予定ですので、ぜひそ
ちらもご覧ください。

次回第47回ICANN会議は、2013年7月14日(日)~18日(木)に南アフリカ共和国
のダーバンにて開催される予定です。

ダーバン会議では、新gTLDにおけるTMCHなどの商標権保護や国際機関などの
名称保護に関する話題の他、WHOISについても引き続き議論が行われる予定で
す。また、設立から10周年を迎えるccNSOでは、IDN ccPDPの検討が完了した
ので、ccNSOメンバーおよびICANN理事会での決定に進むものと思われます。


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       わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
             https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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