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/P▲ ◆ JPNIC News & Views vol.1244【臨時号】2014.11.5 ◆
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◆ News & Views vol.1244 です
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Internet Week 2014の実行委員である法林浩之さんが、プログラムを企画し
た委員などにインタビューすることで、プログラムのエッセンスをお届けす
る「注目プログラムのご紹介」の3回目は、「TCP/IP再入門 忘れちゃいけな
いUDP・ICMP」です。
インターネットの標準プロトコルであるTCP/IPとそれを支えるUDP、ICMPにつ
いてきっちりと学ぶこのセッションを作った背景を、Internet Week 2014実
行委員長が語っています。
Internet Week 2014の事前登録は、今週末の11月7日(金)17:00までとなり、
「残席わずか」のセッションも増えてきました。参加ご希望の方は、この連
載のバックナンバーもご参照の上、どうぞお早めにご登録ください。
<Internet Week 2014 プログラム>
https://internetweek.jp/program/
□直前特集! Internet Week 2014 注目プログラムのご紹介
○[第1弾]「オープンデータ活用のための技術とビジネス最前線」(vol.1241)
https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2014/vol1241.html
○[第2弾]「IPv6プログラム全般について」(vol.1243)
https://www.nic.ad.jp/ja/mailmagazine/backnumber/2014/vol1243.html
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◆ 直前特集! Internet Week 2014 注目プログラムのご紹介:
[第3弾]「TCP/IP再入門 忘れちゃいけないUDP・ICMP」
日本UNIXユーザ会 法林浩之
Internet Week 2014 実行委員長/JPNIC分野担当理事(新技術) 高田寛
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今年もInternet Weekの開催が近づいてきました。この連載では、直前特集と
してInternet Weekで行われるセッションを紹介していきます。担当は本イベ
ントの実行委員を務めている法林浩之(日本UNIXユーザ会)です。
今回は「TCP/IP再入門 忘れちゃいけないUDP・ICMP」について、担当した高
田寛氏(JPNIC)に見どころをお聞きしました。
法林:高田さんは今年のIWの実行委員長で、私も実行委員なんですが、この
テーマはプログラム委員会を組織する前から話題に挙がっていました
ね。
高田:そうだね。なんか最初のミーティングのときに、もうこの話をしたよ
うな気がするね。
法林:確か、その頃にSSLの脆弱性が発覚して、みんな大騒ぎだったんですよ
ね。
高田:そうそう。とにかく今年は、インターネットの根幹に関わるようなセ
キュリティ問題が多かったと言えるね。
法林:そんな中で行われるこのセッション、例年はインターネットの運用に
これから関わる初級者向けの基礎的なチュートリアルとしてやってい
るんですが、今年はいつになく重要な意味を持つプログラムになりま
したね。
高田:そう。いつもは平凡な「TCP/IP基礎」って感じの内容なんだけど、今
年はUDPに絡む問題がいっぱい起きたのに、今の若いヤツらはUDPのこ
ととかよく知らないんじゃないかなぁと思ってね。それでこんな内容
にしてみたんだ。
法林:具体的にはどのあたりがポイントと考えていますか?
高田:最近のDDoSに悪用されている、DNS、NTP、SNMPでは、主にUDPが使われ
ているよね。このようにUDPが悪用されている背景には、TCP/IPという
言葉に隠れて、UDPやICMPといった技術が軽視されていることがあるん
じゃないかなと。みんなUDPのことをあまり勉強してこなかった結果が、
こういう事態を招いたんだと思ってる。そこで、今回はUDPやICMPの重
要性や特性をちゃんと解説して、必要な対策を共有したいね。
法林:なるほど。ということで今年は「TCP/IP基礎」というよりも、むしろ
「UDP基礎」みたいな内容になったんですね。ところで、このテーマを
Internet Weekのプログラムに盛り込むにあたって、考慮したことや工
夫したことはありますか?
高田:まず、インターネットを構成する主要要素であるTCP/IPを、あらため
て見直してみるってところからやってみたいと思ったのね。これは今
年のIWのテーマである「あらためて"みんなの"インターネットを考え
よう」にも関係あること。っていうか、ぶっちゃけ、こういう問題が
あったことが先で、それで今年のテーマを「あらためて"みんなの"イ
ンターネットを考えよう」にしたっていう部分もあるんだけどね。
法林:そうですね。今年は本当にインターネットのあり方や立ち位置を考え
させられる年だったと思います。
高田:それから、UDPやICMPというのはTCP/IPのオマケじゃなくて、ちゃんと
役割があるってことを伝えたいのね。実は、UDPは今流行のSDNやそれ
の要素技術の一つであるVXLANなどの実現にも関係してるので、ほんと
に地味だけど、「あらためて」その存在意義を把握する、良い機会で
もあると思ってる。
法林:講師も高田さんが直々にされるそうで、そのことからもこのプログラ
ムへの思い入れが感じられますが、他の講師はどうやって選んだんで
すか?
高田:セッションが前半と後半に分かれてるんだけど、前半はTCP/IPに古く
から愛のある技術者に、入門編を語ってもらいます。その1人が俺なん
だけどね(笑)。で、後半はICMPとUDPに重点を置いてるんだけど、これ
はICMPやIPv6に関する問題について警鐘を鳴らしてきていた方とか、
問題の最前線で活躍されている方に登壇をお願いしました。
法林:ほんとに高田さん入魂のプログラムって感じでとても楽しみです。で
は最後に、このプログラムをこんな人に聞いて欲しいなど、エンジニ
アの皆さんへのメッセージをお願いします。
高田:まず対象者なんだけれど、再入門って言ってるぐらいだから老いも若
きもみんなに来ていただきたい。でも特に、データセンターやシステ
ム設計に関係するようになった人とか、TCP/IPの最近の動向を知りた
い中堅どころにもぜひ聴いてもらいたいね。それから、俺を含めて、
講師とプログラム委員の4人は、TCPやUDP、そしてICMPに対して深い愛
情を持つメンバーです。TCPはもちろん重要で押さえておくべきポイン
トなんだけど、本セッションを受講することで、影ながらインターネッ
トを支えているICMPや、とにかく遅延を少なくしたいといったUDPへの
理解をぜひとも深めていただきたいと思っています。もうすぐ、クラウ
ドやデータセンターの運用にもUDPが深く関係する時代がやってきます。
そのための準備としても、ぜひこのセッションを聴いてください。
法林:ありがとうございました。おかげさまでこのセッションは残席わずか
です。ここまで来たら満席までいきたいですね。読者の皆さん、参加
申し込みはお早めにどうぞ。
■「T2 TCP/IP再認識~忘れちゃいけないUDP、ICMP」詳細
- 日時:2014年11月18日(火) 13:15~15:45
- 料金:事前料金 5,500円/当日料金 8,000円
- https://internetweek.jp/program/t02/
- 内容: TCP/IPは、今日のインターネットの根幹のプロトコルであるこ
とは周知の事実です。ところが、TCP/IPといったくくりの中に
は、UDPやICMPなどの技術要素もいっしょになって語られている
ことが多くの場面で存在します。
果たして、UDPやICMPはTCP/IPの"オマケ"なのでしょうか。実際
にUDPやICMPはTCPほど丁重に扱われていない現状があり、そう
いったことが、 UDPをベースにしたプロトコルを踏み台として
DDoS攻撃の温床になったり、深く考慮せずにICMPを止めてしま
いIPv6の通信を阻害することになってしまっているのではない
でしょうか。
本プログラムでは、基本のTCP+UDP+ICMP/IPをあらためて解説し
ます。最近は原始的なTCPをそのまま使うわけではなくさまざま
な拡張がなされていることがあり、そのようなトピックについ
てもわかりやすく説明します。また、Path MTU問題などの実際
やUDPが何故DDoSの踏み台となりやすいかの説明を、事例を交え
て解き明かします。
- アジェンダ:
13:15~14:15 1) 基本のTCP+UDP+ICMP/IP
講演者:高田 寛(JPNIC理事/Internet Week 2014実行
委員長)
岡田 雅之(JPNIC)
14:20~15:35 2) UDPとICMPの深いぃ話
講演者:國武 功一(スカイリンクス株式会社)
松平 直樹(富士通株式会社)
※時間割、内容、講演者等につきましては、予告なく変更になる場合があり
ます。
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わからない用語については、【JPNIC用語集】をご参照ください。
https://www.nic.ad.jp/ja/tech/glossary.html
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